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「アノニマス」香取慎吾×山本耕史の親友対談! 香取「2人の関係があったからこそ、乗り越えられたこともあった」山本「新たな発見がないくらい、お互いのことを分かっています(笑)」2021/03/08

 香取慎吾さんと山本耕史さんが16年ぶりに共演を果たしたドラマ「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」(テレビ東京系)。個性的な刑事たちが、インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷による殺人=指殺人(ゆびさつじん)の犯人を追う姿を描く本作は、香取さん演じる指殺人対策室の刑事・万丞渉と、山本さん演じる捜査一課の刑事・羽鳥賢三のバチバチした関係も大きな見どころに。少しずつ明かされていく2人の過去から目が離せません。

 ドラマが佳境を迎える中、プライベートでは親友だという香取さんと山本さんを直撃取材! NHK大河ドラマ「新選組!」以来の共演についての率直な思いや、役を演じる際に大事にしていること、撮影現場でお互いに対して感じたことなどを、和気あいあいとした雰囲気の中でたっぷり明かしてくれました。

――今回16年ぶりの共演ということですが、お二人の共演はどのように決まったのでしょうか?

山本 「最初に、香取くんが本作の主演をやるということで『僕も出演させてもらいたいな!』と彼に言ったら、『出演してくれないんですか?』と答えてくれて。『だって、出演のオファーが来てないもん! でも、僕のスケジュールは1月のこの辺から大丈夫だよ』と伝えたら、ドラマのスタッフの方から割とすぐに出演依頼のお話をいただきまして。もちろんやらせていただくとお答えしたのですが、すごくうれしいのと同時に、当たり前だろうと思いました(笑)」

香取 「(笑)」

山本 「僕にオファーが来なかったら、この作品に誰が出るんだよと思っていたので(笑)。出演が決まると、香取くんが『うれしいです!』とシュールな動物のスタンプを送ってきてくれました。それからも、『現場に行って楽しかったよ!』とか『うれしいぜ!』とかやりとりさせてもらって…って僕ばっかりしゃべってる!?」

香取 「以上です(笑)」

――そんなすてきな経緯で決まった共演ですが、ソーシャルディスタンスをとらないといけない環境下の中で、撮影時はどのようにコミュニケーションをとられていたのですか?

山本 「マスクやフェイスガードで感染予防をしっかりしつつ、なんとなく距離を取りながら、お芝居をさせていただきました。だからと言って、ものすごく離れてあまり口を聞かないということでもなかったですけど(笑)。そこも含めて、お互い近寄らなければ近寄らなくても問題ないみたいな、どう居ても構わない状態で現場に居させてもらっていました」

香取 「山本さんに関しては、僕が連絡をとれる数少ない人で、コロナ禍でも連絡をとり合っていたので。お芝居で久々に会ったからといって『最近どうですか?』という話を改めて現場でしなくてもいいような、珍しい人です(笑)」

――お二人の仲の良さが伝わってきます! 役柄についてもお伺いしたいのですが、本作でそれぞれ演じられている役について、どういった部分を核として演じられていたのでしょうか?

山本 「万丞と羽鳥がなぜこんなにもバチバチ渡り合っているのかが、3月15日放送の最終回に向けてひもとかれていくと思うので、僕は極力、心理的にすごく遠いところからでもギュッと詰められる距離感を大事にしていて。同時に、『これだと位置が近すぎるな』とか、立っている2人の間合いなども気にしながら…シュッと近寄っていく瞬間を大切に演じていました」

香取 「万丞は何を考えているか分からないところがあって、指殺人対策室の皆さんとは交わらない中で、自分の過去への思いがあったりします。そこに、山本さん演じる羽鳥が登場すると、自分の過去を知っている人を前にして万丞は感情が表に出ちゃうんですね。ずっと気持ちをふさいでいる状態の中で、唯一感情を表すことができるから、万丞にとって気持ちが良い時でもあるんだけど、それが見えすぎないようにしないといけないなと思いながら演じていました」

――万丞と羽鳥のシーンに改めて注目したいですね。本作の撮影現場で、役者としてお互いに「ここがすごく良かったな」と感じられたところがありましたら教えてください。

山本 「『新選組!』の時も感じていたんですけど、香取くんはド~ンとした人だったなと改めて思い出しました。これだけずっと仲良くしていると、ド~ンとした部分を忘れて、単純に彼とたわむれてしまいがちなんですけど(笑)。でも、本作でお芝居で向き合った時に、まるで微動だにしない重圧感というか…真ん中で柱が立っているような安心感がありましたね」

香取 「僕は、山本さんが撮影現場に入ってくると風を感じます。鋭いですよね、山本耕史。風を切って入ってくるから、ちょっとひるんでいると、いい意味で負けそうになる。それは『新選組!』で共演した時も感じたことなんですけど、他の人と共演していても出会うことができない強さを感じて、やりがいがありましたよね」

――逆に、新たに発見したお互いの一面などありましたか?

山本 「新たな発見はもうないですよ(笑)。こう言ったらこうするだろうなというのはなんとなくお互い分かるので。連ドラで一緒にがっつり共演するのは16年ぶりですが、本当に2人の関係性は何も変わらない気がします。ただ、お芝居が2人の出発点だったんだということを改めて感じましたね。2人の関係は変わっていないんだけど、『そういえば最初はこうやってしゃべってたわ! この人』と思って。こんな感じだったなって、今作で思い出したかな」

――ちなみに“こんな感じ”とはどのような感じだったのでしょうか?

山本 「最初に共演させていただいた『新選組!』の頃は、お芝居をやるのが一番の目的ではありますが、その次に『香取くんってどんな人なのかな? どういうことが好きなのかな?』というのを僕が探っていたんですよね。それがいつの間にか逆になっていって、2人の関係性ができてきて…。今回、一番最初に撮影した2人のシーンが、廊下ですれ違った後にすごくにらみ合って話す場面だったんです。だから、『笑っちゃうかな、照れくさいかな』と思っていたんですよ。だけど、実際の撮影の時はすごく安心感があったんです。『あ、ガンガンやって大丈夫だな』というのをすごく感じましたね」

――香取さんはいかがですか?

香取 「僕も、同じように山本さんに『ぶつかっていいんだな』と感じました。お芝居を大きく受け止めてくれるから、『新選組!』の頃もそうだったなと思い出したりして。この山本と香取の関係があったからこそ、あの大河ドラマという大きなものを乗り越えられたんだなと。あと、僕は現場ではあまり人と話すタイプではないので、山本さんが僕と最初に会った時に思ったような『この人、どんな人なんだろう?』ということを、本作の他のキャストの人たちは感じていたんだろうなって」

山本 「あぁ、そうかぁ…(笑)」

香取 「(笑)。でも、本作で若い世代の人たちと一緒にお仕事をしていると、自分が若かった時と比べて『あの頃と違うな』と感じたりもして。山本さんが撮影現場に来た日は、その姿を見ながら(碓氷咲良役の)関水渚ちゃんや(四宮純一役の)清水尋也くんからは、『山本さんはどんな感じで見えているのかなぁ?』とか想像したりしていましたね」

【プロフィール】

香取慎吾(かとり しんご)
1977年1月31日生まれ。神奈川県出身。ドラマ「新選組!」(NHK総合)、「西遊記」「薔薇のない花屋」(ともにフジテレビ系)、「MONSTERS」(TBS系)、映画「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」「ギャラクシー街道」「クソ野郎と美しき世界『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』」「凪待ち」などの話題作に出演し、多方面で活躍している。「誰かが、見ている」(Amazonプライム・ビデオ)が配信中。 


山本耕史(やまもと こうじ)
1976年10月31日生まれ。東京都出身。大河ドラマ「新選組!」(NHK総合)、ドラマ「恋はつづくよどこまでも」「この恋あたためますか」(ともにTBS系)、映画「ギャラクシー街道」などの話題作に出演。3月13日公演の「NHKハグくむコンサート」、4月23日、25日公演の「シブヤデアイマショウ」に出演するほか、映画「シン・ウルトラマン」「きのう何食べた?」が公開予定。また、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK総合)が2022年放送予定。  

【番組情報】

「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」 
テレビ東京系 
月曜 午後10:00~10:54
出演:香取慎吾 関水渚 MEGUMI 清水尋也 / 山本耕史 シム・ウンギョン(特別出演) 勝村政信 ほか

【主題歌】香取慎吾「Anonymous (feat.WONK)」(WARNER MUSIC JAPAN)
【オープニングテーマ】 アイナ・ジ・エンド「誰誰誰」(avex trax)

【配信】 動画配信サービス・Paravi、ひかりTV で配信中
Paravi(パラビ)URL:https://www.paravi.jp
ひかりTV URL:https://www.hikaritv.net/


あらすじ 第7話】

社員をパワハラで自殺に追い込んだブラック企業だとの噂で大炎上したある食品会社。そのSNSに「罪を告白しないなら爆破する」という爆破予告が届く。万丞(香取)らが突き止めた予告犯・小柳祐平(塩野瑛久)はアノニマスの信望者だった。するとアノニマスから裏K察に新たな動画が投稿される。「次に告発するのはこの国最大の巨悪・警察」。同じ頃、万丞は刑事部長・城ケ崎明文(高橋克実)から、アノニマスの正体を突き止めるよう指示を受け…。

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当) 撮影/チョン・ユサン

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