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山田裕貴主演「ここは今から倫理です。」がスタート!「伝えたいことがすごく詰まっている作品」2021/01/16

 山田裕貴さん主演のよるドラ「ここは今から倫理です。」(NHK総合)が1月16日から始まります。本作は、20代を中心に人気を誇る雨瀬シオリさんの同名コミックを、アニメ界でも活躍する気鋭の劇作家・高羽彩さんの脚本で実写化。新時代の“倫理”を問う、誰も見たことのない異色の学園ドラマです。

 山田さんは、ミステリアスな倫理教師・高柳を演じ、シリアスな問題を抱える生徒たちに寄り添い、倫理と哲学の言葉を投げ掛けます。初回放送を前に、本作の見どころや共演者の印象、倫理や哲学について語ってくれました。

――まずは、「ここは今から倫理です。」の主演が決まった時のお気持ちを教えてください。

「今回の作品は、特に僕が好きな分野でもあって、伝えたいことがすごく詰まっている人間を生きられるなと思いました。僕は、周りから“明るくて熱い人”だと思われがちですけど、昔から僕を応援してくれている人は、僕が偉人の名言や哲学的なことが好きなのを分かってくれている気がするので、僕のことをもっと広く知ってもらえる作品になればいいなと思いました」

――倫理について、どのような印象をお持ちですか?

「自分で言うのもなんですけど、人より哲学をしてきたかもしれないです。僕の職業は、人の気持ちを考える職業で、それを18歳の頃からやってきているので…。俳優というお仕事で、1人の人生を毎回すごく考えるから、疑似体験もできてラッキーですよね。1人の役を生きるというのは、倫理の授業を受けているみたいな感覚です」

――倫理教師を演じていて、何か感じることはありますか?

「人の心の理論を語っても、それを求めていない人には届かないとか…。僕がこれだけ言っていても、それを求めていない人には届かないんです。でもタカヤナ(高柳)は倫理を教えたくて、“よりよく生きることは、こういうことなんだよ”って教えたいけど、それが届かなければ意味はなくて…。でも意味がないと諦めてしまうのは、倫理の先生を諦めることになるから、その葛藤や、いろんな言葉が響きます」

――先ほど「哲学的なことが好き」とおっしゃっていましたが、どの辺りがお好きですか?

「気になりません? なんで宇宙があるんだろうとか、地球があるんだろうとか、恐竜は絶滅しちゃったんだろうとか…。子どもの頃から“なんで”がすごかったんですよ。子どもの頃に、30分間固まったまま、ずーっと星を眺めていたことがあったみたいで、親は恐怖に思ったみたいです。僕は『なんであそこに星があるんだろう…』と思っていました。目に見えるものだけではなくて、なんで人間関係はうまくいかないんだろうとか、なんで男女で物事を考えてしまうんだろうとか、脳の違いなのかなとか…。もともと枝分かれで物事を考えるのが好きです。身の回りの事に対して“なんで”って思う子どもだったと思います」

――生徒役の共演者の方々と、ジェネレーションギャップを感じることはありますか?

「『今どきの若い子は』って言い過ぎだと思いました。みんなすごいです! すごく才能にあふれていて、いろんなことを考えていて、僕たち年上が思っているより賢いですし、ちゃんと人のことも考えています。自分も含めて大人は『若いから』って言い過ぎだなと思いました。礼儀正しくて、お芝居もできて、考え方もすてきで、夢もあって…。大人の方が、何か捨て過ぎだと思いましたね。なので、みんなに出会えて良かったなと思います。僕に『やりづらくないですか?』って聞いてきてくれるんですよ! 逆にそんな空気を作ってしまったのかなと思わせてしまって、なんてすてきな子たちだろうって…。いち子(茅島みずき)なんて、突然『泣きたいシーンで泣けないんです! どうしてますか?』って話し掛けてきて…。まだ会話を重ねていない時に、いきなり自分の思いをしっかり吐露できる、素直に聞いてくる感じがすてき!と思いました。大人になると、“なんて聞こうかな、どうしようかな、ちょっとおっくうだな…”みたいなのがあるじゃないですか。素直さを忘れちゃいけないなと思いました。大人になればなるほど、何かを閉ざして生きていくというか、悲しいなと思ってしまいました。皆さん本当にすてきです!」

――最後に、本作の見どころをお願いします。

「『ここは今から倫理です。』という作品自体が、哲学みたいなので、人によって捉え方がさまざまだと思います。僕が捉えた高柳は、“世界を変えたい、世界を救いたい”と思っています。でもそれはエゴだと分かっていて…。1人の力で多くの人を救うのは無理だから、教師として、そばにいる一人一人に寄り添える先生でありたいと思っています。でも、いろんな問題を抱えている生徒たちに授業をしているのに、なんで伝わらないんだろうと悩みます。それでも諦めずに、人の心をほぐして、倫理的なものに向かわせます。原作から切り取っている場所や言葉、シチュエーションがそのまま反映されていて、高柳という男を広めてあげたいという感覚になっています」

――ありがとうございました。

第1回あらすじ(1月16日放送)

 高校の倫理教師・高柳(山田)に興味を抱いた逢沢いち子(茅島)は、彼の好きなタイプが教養のある女性と聞き出します。ある日、校内で男友達と心ない性交を拒絶したいち子に、高柳は哲学者マックス・シェーラーの愛と教養についての言葉を贈ります。いち子と真剣に向き合う高柳に感化された谷口恭一(池田優斗)は、自分のようないじめられっ子を救う教師になりたいと告げますが…。

【番組情報】

よるドラ「ここは今から倫理です。」
1月16日スタート
NHK総合 土曜 午後11:30~深夜0:00

NHK担当 M・I

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