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茅島みずき、オーディションで逢沢いち子役を射止め「ここは今から倫理です。」出演! 過激なシーンに不安も2021/01/15

 1月16日から、山田裕貴さん主演のよるドラ「ここは今から倫理です。」(NHK総合)がスタートします。本作は、雨瀬シオリさんの同名コミックを劇作家・高羽彩さんの脚本で実写化。新時代の“倫理”を問う、誰も見たことのない異色の学園ドラマです。

 今回は、倫理教師・高柳(山田)の授業を受ける生徒の1人、逢沢いち子を演じる茅島みずきさんに、出演が決まった時の感想や役柄、共演者の印象をはじめ、作品の見どころなど、たっぷりとお話を伺いました。

――まずは、「ここは今から倫理です。」の出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

「このドラマの役は、オーディションで選んでいただきました。その時は、自分が何の役をするのか分からない状態だったので、とにかくオーディション台本を読み込んで“絶対に受かろう!”という気持ちで挑みました。終わった後にやり切った感があったので、出演が決まった時は純粋にうれしかったです」

――オーディションだったんですね! 受ける前に何か準備をされましたか?

「台本を読む時に、“いつ、どこで、誰が”という状況を細かく書き込みました。セリフ一言一言が、どういう気持ちなのか考えて、自分なりに落とし込んでいきました」

――原作は、お読みになりましたか?

「読みました。オーディションに受かって、役が決まった時に初めて読ませていただきました。いち子役ということを踏まえて読んでいて、最初から結構過激なシーンがあったので、すごく不安でした」

――茅島さんが演じる逢沢いち子は、どのような女の子ですか?

「いち子は髪の毛を染めていたり、制服のスカートも短かったり、見た目はチャラいなという印象を受けそうですけど、性格は純粋で真っすぐな女の子で、高柳先生に対するいちずな気持ちをずっと持っています。同級生の谷口恭一(池田優斗)と話すことが多いんですけど、その時のいち子は、ちょっと間抜けでかわいいところもあります。いち子は、すごく一生懸命で真っすぐで、かわいい子だなと思います」

――先ほど、原作を読んで不安だとおっしゃっていましたが、役づくりで大変だったことはありますか?

「基本的には共感できる部分が多かったんですが、いち子は感情表現が豊かで、常にテンションが高いです。私は普段そういうタイプではないので、いち子のテンションに持っていくのが大変です。現場にいる時は、常に明るくしようというのを心掛けています。私はいち子みたいにキャピキャピしていないので、演じる上で大変だなと思います」

――共感できる部分は、どのあたりですか?

「いち子は、高柳先生に対するいちずな気持ちを持っていて、誰に何と言われようと好きなことは変わらない。私もお芝居や自分が好きなことに対して、誰に何と言われても、ずっと好きだし、頑張ろうという気持ちがあるので、そこは似ているのかなと思います」

――いち子は特徴的な話し方、今どきのギャル語を使いますよね? 茅島さんの周りにいち子みたいな方はいらっしゃいますか?

「います(笑)。いち子と家庭環境は違いますが、同じようなしゃべり口調の子はいます。“ぴえん”という言葉がはやっていて、その子はずっと『泣いた! ぴえん』って言っています(笑)。そういう子が身近にいるので、少し参考にすることもあります」

――いち子の見どころ、注目してほしいポイントを教えてください。

「いち子は、高柳先生に出会うことで大きく成長していきます。その成長過程をぜひ見てほしいなと思います。あと、恭一との関係性もどんどん変わっていきます。いち子の新たな面を見せてくれるのが恭一だと思うので、そこにも注目してほしいです」

――ここまで、明るいいち子についてお話してくださいましたが、今回のドラマでは生徒の皆さんがそれぞれ悩みを抱えていますよね。もし茅島さんの周りに、いち子みたいな女の子がいたら、友人としてどのように接しますか?

「今までの私だったら、学校で性的な行為をしているいち子には話しかけないと思うんですけど、この現場を通して、いち子みたいな環境の子もいて、ちゃんとした理由があることも勉強になりました。私はまだ人間として成長しているところなので、アドバイスができるほどではないですが、もし現実にそういう子がいたら、耳を傾けることはできるのかなと…。話をちゃんと聞いてあげて、一緒に寄り添いたいなと思います」

――実際に高柳先生みたいな人がいたら、何か相談したいことはありますか?

「高柳先生はすごく無口で、何を考えているのか分からない印象があります。いち子として台本を読んでいると、高柳先生の良いところがたくさん見えてくるんですけど、現実に高柳先生がいたら、あまり話しかけられないんじゃないかなと思います」

――では、高柳先生を演じる山田裕貴さんの印象を教えてください。

「山田さんの作品をたくさん拝見していて、私の中ではクールな印象が強かったのですが、実際はとてもフレンドリーで、優しくて、常に現場を盛り上げてくれる方ですね。一緒のシーンが多いので、たくさんお話もさせていただいています」

――現場では、どのようなお話をされるんですか?

「山田さんが出演されている映画『HiGH&LOWシリーズ』を見ていましたって伝えました。あと現場で、私と演出の方が役について話し合っている時に、山田さんも一緒にアドバイスをしてくださって、助けていただいていることがたくさんあります。いち子は明るいキャラクターなので、『ここでこういうアドリブを入れてみたらいいと思うよ』と、私がよりいち子に近づけるようにアドバイスをしていただきました」

――アドリブもあるんですね!

「ほとんどないんですが、ちょっとだけ…。『最後の方でこう言ったら面白いんじゃない?』と提案していただいたことがあります」

――恭一と話すシーンが多いとおっしゃっていましたが、池田優斗さんの印象はいかがですか?

「池田さんは、待ち時間にみんなでしゃべっている時も1人で台本を見て芝居の練習をしているので、お芝居熱心な方だなと思って『おいくつなんですか?』と聞いたら、一つ年下だったんですよ! すごく衝撃的でした。クランクインして1週間くらいは誰と話していいか分からなくて、みんなシーンとしていたんです。最近ようやく仲良くなってきて、現場も和気あいあいとしていて、池田さんも一緒に話をしています」

――同世代の役者さんが多い現場ですが、撮影の合間はどのように過ごされていますか?

「地方の子が多いので『どこ出身なんですか?』と聞き合ったり、方言を言い合ったりしています。私は長崎出身なので『長崎には何があるの?』と聞かれて、『ハウステンボスがあって、世界遺産もあるよ』って話しました(笑)。あと、山田さんも入っているグループチャットがあって、みんなすごく仲良しです。最近だと、田村創役の杉田雷麟さんと、曽我涼馬役の犬飼直紀さんの誕生日が近かったので、グループチャットで盛大にお祝いをしました! 現場では、みんなでハッピーバースデーを歌いました」

――本作は倫理がテーマですが、茅島さんご自身は倫理の授業を受けたことはありますか?

「ないです。私が通っている学校は、なさそうです」

――“倫理”という言葉を聞いて、どんな印象をお持ちですか?

「そもそも倫理という言葉があまりよく分からなくて…。インターネットで調べてみても、あまり分からなかったのですが、ドラマの撮影に入る前に、生徒役の皆さんと倫理の対話の授業を受けて、“なんとなくこういうことなのかな…”っていうのを感じました」

――授業を受けてみて、いかがでしたか?

「例えば『幸せとは何か』という問いって、明確な答えが出ないじゃないですか。人それぞれ捉え方が違うので、みんなの個性が出て、すごく面白かったです」

――倫理がテーマの学園ドラマは珍しいので楽しみです。では、本作の見どころをお聞かせください。

「このドラマは、高柳先生の倫理の授業や倫理の言葉で、生徒自身がどう捉えて、どう変わっていくのかというのが見どころだと思います。10代は悩みが盛んで、自分でもどうしていいか分からないこともたくさんあると思うんですけど、このドラマを見て、いち子みたいに高柳先生の言葉でちょっと心が救われると思います。響く言葉もたくさん入っていると思うので、少しでも皆さんの気持ちが楽になったらいいなと思います」

――最後に、本作が1月スタートということで、今年の目標を教えてください。

「今年は、2020年の自分より、さらに成長することが目標です。お芝居では、まだまだたくさん課題があって、例えば今回の現場で言うと、自分では感情表現豊かに演じているつもりでも、モニターでチェックするとそう見えないという差が生まれるので、そういう差をなくしていきたいなと思います。お芝居の面だけでなく、人としても、もっともっと成長できる1年にしたいです」

――ありがとうございました。

【プロフィール】

茅島みずき(かやしま みずき)
2004年7月6日生まれ。長崎県出身。19年「第28回 東京ガールズコレクション 2019 SPRING / SUMMER」でモデルデビュー。同年4月、“若手女優の登竜門”とも言われる「ポカリスエット」のCMに起用される。20年は、ドラマ「不要不急の銀河」(NHK総合)、映画「青くて痛くて脆い」、ドラマ「メンズ校」(テレビ東京ほか)に出演。今春には「ロミオとジュリエット」にジュリエット役で初めての舞台出演が決まっている。

【番組情報】

よるドラ「ここは今から倫理です。」
1月16日スタート <全8回>
NHK総合 
土曜 午後11:30~深夜0:00

取材・文/NHK担当 M・I



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