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「あのコの夢を見たんです。」監督・脚本の大九明子が語る撮影秘話! 「脚本を書きながら泣いてしまいました」2020/12/11

「あのコの夢を見たんです。」監督・脚本の大九明子が語る撮影秘話! 「脚本を書きながら泣いてしまいました」

 「きのう何食べた?」や「勇者ヨシヒコ」シリーズなど、数々の話題作を生み出しているテレビ東京・金曜深夜の「ドラマ24」がこのたび60作目を迎えました。その記念すべき60作目は、現在放送中の「あのコの夢を見たんです。」(テレビ東京ほか)。原作の南海キャンディーズ・山里亮太さんが人気女優やモデルなどを妄想した短編小説ドラマです。

 今夜(12月11日)放送の第11話では、ヒロインに池田エライザさんが本人役として登場。その11話で監督を、橋本愛さんが登場する12月18日放送・最終話で監督・脚本を務めた大九明子さんを直撃! 本作品の見どころや撮影秘話などについて、たっぷりお伺いしてきました!

「あのコの夢を見たんです。」監督・脚本の大九明子が語る撮影秘話! 「脚本を書きながら泣いてしまいました」

――本作の監督・脚本を務めた感想を教えていただけますか?

「とにかく楽しかったです! 限られた時間とコロナ禍の状況など、さまざまな制約がありましたが、終始笑いの絶えない現場でした。撮影中に私の笑い声が入ってしまうことも(笑)。ちなみに池田さんの回は、原作自体がSFだったため、脚本の段階から面白い内容にしすぎてしまったかなと思います。橋本さんの回に関しては、脚本を書きながら泣いてしまいました。山里さんの妄想の向こう側を妄想していたら、仲野太賀さんも橋本さんも、あまりにもいたいけになっちゃって…」

――池田さんと橋本さんの回は、また違ったストーリー展開で楽しみです。そういった、あらゆる展開を生み出された山里さんの印象を教えてください。

「山里さんはいろんな活動をされ、多面的なイメージがあるかと思いますが、私は原作を読ませていただき、純粋な方だなという印象を受けました。また知的で、さまざまな武器を持て余されている方なのかなと。そういった根底から、この作品には山里さんの純粋さがあふれ出ていて、極端に言えば、世の中を良くしていきたいという思いを感じました」

「あのコの夢を見たんです。」監督・脚本の大九明子が語る撮影秘話! 「脚本を書きながら泣いてしまいました」
「あのコの夢を見たんです。」監督・脚本の大九明子が語る撮影秘話! 「脚本を書きながら泣いてしまいました」

――本作には山里さんの純粋な人柄や思いも詰まっているのですね。そんな山里さんを演じられた仲野さんとは、本作や役作りなどについてお話をされましたか?

「ずっと、仲野さんとはお仕事をご一緒したかったので、じっくり本作についてお話したかったのですが…全話の主演でもあり、ご多忙なので、クランクイン前に1対1でお話をする機会がありませんでした。ただ、撮影前に行われた全監督とプロデューサーとの話し合いの時に仲野さんが求められていることと私が求めていることが同じだと感じ、迷いなく撮影に臨むことができました。撮影が始まると、お互いに面白いと思うものを出し合いながら取り組んでいったので、楽しく撮影をすることができたのかもしれないです。さらに、仲野さんは熱心に本作について考えていらっしゃったので、現場では頼もしく、安心して撮影を進めていけました」

「あのコの夢を見たんです。」監督・脚本の大九明子が語る撮影秘話! 「脚本を書きながら泣いてしまいました」
「あのコの夢を見たんです。」監督・脚本の大九明子が語る撮影秘話! 「脚本を書きながら泣いてしまいました」

――お話をお伺いしていると、仲野さんがとても責任感がある方なのかなという印象を受けました。ちなみに今夜放送の第11話でヒロインを務められる池田さんの印象を教えていただけますか?

「ふんわりとしたかわいらしい方です。そのかわいらしさがあふれ出ていて、現場が和み、監督としては幸せな時間を過ごすことができました。池田さんにはかわいくおふざけも取り入れて演じていただきましたが、妄想の対象におさまらない、女性の“カッコよさ”を大事に作ったので、そこにも注目して見てほしいです」

――池田さんのファンには、たまらない回ですね。その第11話で特に注目してほしいシーンはありますか?

「マンボウやしろさんと脚本の打ち合わせをしている時に、『世の中に本当に悪い人間はいないと思う』というセリフを大事にしていこうと話していたので、注目してほしいシーンです。私自身、ネガティブなところを見てしまう人間なので、そういった純粋な考え方に憧れます」

――貴重なお話をありがとうございました! では、最後にあらためて視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。

「とにかく妄想癖のある方には見ていただきたいし、妄想することは自由であるということを皆さんと確認し合いたいですね。私も今回の作品を通して、好き放題妄想させていただきましたし、好き放題にこの作品を作りました。なので、少しでも皆さんの妄想の手助けになればうれしいです」

――ありがとうございました!

12月11日放送・第11話

「あのコの夢を見たんです。」監督・脚本の大九明子が語る撮影秘話! 「脚本を書きながら泣いてしまいました」

 突如、世界に現れた9人の「闇食い」は人間の心に巣食う闇を吸収し、争いのない世界を築いていました。闇食いの池田(本人)、上官のサカザキ(近藤公園)と共に日本の平和を守っています。そんな中、世界各地で犯罪や自殺が急速に拡大し、闇食いによって保たれていた平和のバランスが崩れます。全ては、人を闇に落とす「闇生み」のヤマ(仲野)の仕業でした。闇食いと闇生みの壮絶な戦いが始まります――。

【番組情報】

ドラマ24 第60弾特別企画「あのコの夢を見たんです。」
テレビ東京ほか
金曜 深夜0:12~0:52
※地域によって放送日時が異なります。

テレビ東京班 M・M



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