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「フィギュアスケートグランプリシリーズ」が開幕! 宇野昌磨、坂本花織らが今シーズンのテーマを発表2023/10/12

「フィギュアスケートグランプリシリーズ」が開幕! 宇野昌磨、坂本花織らが今シーズンのテーマを発表

 トップスケーターたちが世界6カ国を転戦する「フィギュアスケートグランプリシリーズ/ファイナル2023」が、現地時間10月20日にアメリカで開幕。その記者会見が10月8日、都内で行われ、選手たちとメインキャスターを務める松岡修造さん、解説の荒川静香さん、町田樹さんが登壇しました。

「フィギュアスケートグランプリシリーズ」が開幕! 宇野昌磨、坂本花織らが今シーズンのテーマを発表
「フィギュアスケートグランプリシリーズ」が開幕! 宇野昌磨、坂本花織らが今シーズンのテーマを発表

 最初のコーナーでは、選手たちが今シーズンのテーマを発表。昨シーズンのグランプリファイナルで銀メダルに輝いた山本草太選手は「NEW草太」がテーマ。「(今季の)ショートが『カメレオン』という曲で、今までにやったことがないような曲調・テンポの楽曲になっています。振り付けをしていただいたデヴィッド・ウィルソンさんがこの“NEW草太”というワードをくださったので、このワードを今シーズンのテーマとして、新しい自分を皆さんにお見せできたらと思っています」と、言葉に込めた思いを明かしました。

「フィギュアスケートグランプリシリーズ」が開幕! 宇野昌磨、坂本花織らが今シーズンのテーマを発表

 昨シーズン、けがにより欠場を余儀なくされた樋口新葉選手は、「楽しむ!!!」を復活のシーズンのテーマに。「今までは結果や自分の演技にこだわり過ぎてしまっていたというか…。考え過ぎちゃってうまくいかなかった部分も多かったのですが、復帰してからは自分自身が楽しんで滑ることを一番に考えて過ごしたいなと思います」と笑顔を見せました。

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 同じく昨季けがに苦しんだ鍵山優真選手は、グランプリシリーズを勝ち抜くこと、表現の進化を目標に「パーフェクトな演技と芸術的な滑りをすること」というテーマに。町田さんが「4月のアイスショーで鍵山選手を見てたまげました。所作に努力の軌跡がにじむような演技でした。本当に芸術的な演技が期待できると思います」と太鼓判を押すと、鍵山選手は「その時から表現力ももっともっとパワーアップしている部分もあるので、もっと『たまげた』と言ってもらえるように頑張ります」と意気込みました。

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 昨シーズン、年間グランドスラムを達成した三浦璃来選手&木原龍一選手のテーマは、ショート、フリーそれぞれのパーソナルベストを超える「83 150」。木原選手は「毎シーズン、私たちのテーマは“過去の自分たちに勝つ”ということなので、この目標を書かせていただきました」とコメントし、三浦選手は「昨シーズンが終わってから苦しい時期もあったので、今シーズンは頑張っていきたいと思います」と闘志をのぞかせました。

「フィギュアスケートグランプリシリーズ」が開幕! 宇野昌磨、坂本花織らが今シーズンのテーマを発表

 「世界選手権2023」で連覇を達成した坂本花織選手のテーマは「自然体」。「昨シーズン、(グランプリ)ファイナルまで自分らしさを見失ってしまって。気持ちと体が同じレベルに達していなくてすごく苦しかった。今年はシーズン序盤から調子が上がってきているので、このまま“自分らしく”ということを忘れずにやっていけたらと思います」と前を見据えました。

「フィギュアスケートグランプリシリーズ」が開幕! 宇野昌磨、坂本花織らが今シーズンのテーマを発表

 同じく「世界選手権2023」で連覇を果たした宇野昌磨選手のテーマは「自己満足」。「この2年間、自分が思っていた以上の結果を出すことができました。ただ結果には満足していますけれど、“自分の演技”というものに関してはなかなか満足できるもの、『もう一度見たい』と思う演技をしてこられていないというのが僕の感想です」とし、「スケートの何にやりがいを持てるか、自分が満足できるかということを考えた先に、“表現力”を頑張っていきたいなと思いました」とさらなる進化を誓いました。

「フィギュアスケートグランプリシリーズ」が開幕! 宇野昌磨、坂本花織らが今シーズンのテーマを発表

 続いて、今回から新たに解説陣に加わった町田さんが選手たちへ質問するコーナーへ。

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●宇野選手へ

町田 「今季のショートプログラムはステファン・ランビエールさんの振り付け、そしてフリーは宮本賢二さんの振り付けです。彼らはそれぞれ、宇野さんのどのような特性をプログラムで引き出してくださるのでしょうか。今季のテーマを“自己満足”とおっしゃいましたが、今季のプログラムはどのように自己の満足度を高めてくれるのでしょうか?」

宇野 「ショートは毎年、挑戦的と言いますか、自分にとって『ちょっと難しいな』と思う振り付けやプログラムが選ばれることが多いです。それは今年も同様ですが、例年に比べると僕のやりやすい部分というのがちょっと前に出たプログラムになっているので、例年よりもクオリティーの高いショートプログラムがお見せできるんじゃないかなと思います。そしてフリープログラムに関しては、宮本先生はいつも初めから体になじむようなプログラムを作ってくださるのですが、今年はちょっと挑戦的なプログラムになっていて。自分の意識的にもジャンプを跳ぶギリギリまで表現することだったり、フリープログラム全体で体力を配分するのではなく、前半で使い切るつもりで日々練習をしています。シーズンを通して自分が感動するようなフリープログラムにできたらと思っています」

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●山本選手へ

町田 「フリーの『エクソジェネシス交響曲第3番』は、フィギュアスケート界では名曲として知られています。山本選手の『エクソジェネシス交響曲第3番』をどのように完成させようと考えているのかをお聞かせください」

山本 「数々のスケーターの方々が使ってきた名曲なのですが、シーズンが終わる頃には僕の『エクソジェネシス』がよかったと、いろいろな方々に思ってもらえるような、そんなプログラムにしたいなと思っています」

「フィギュアスケートグランプリシリーズ」が開幕! 宇野昌磨、坂本花織らが今シーズンのテーマを発表

●鍵山選手へ

町田 「インタビューで鍵山選手は完全復調を『300点超え』と定義されています。それを100%とした時、現在ご自身では何%くらいの仕上がりだと思っていますか?」

鍵山 「現時点での完成度は30%くらいだと思います。というのも滑っている感覚としてはいい動きができていても、あらためて試合後に動画を見返すと、思っていた表現ができていなかったり、体の動きが小さかったりとか、課題をたくさん発見することができました。グランプリシリーズでは教えていただいたことを生かせるように、もっともっと自分の個性、表現を追求して、ショートでは力強い動きや脱力感、フリーでは繊細な動きの中のパワーのあるスケートだったりを引き出して、見ているお客さんやジャッジの皆さんが(技術点の加点で)+5を押したくなるような、(演技構成点で)9点台、10点を押したくなるようなプログラムを滑るのが目標です」

「フィギュアスケートグランプリシリーズ」が開幕! 宇野昌磨、坂本花織らが今シーズンのテーマを発表

 「フィギュアスケートグランプリシリーズ2023」は、現地時間10月20日の第1戦・アメリカ大会で開幕。佐藤駿選手、壷井達也選手、吉岡希選手、吉田陽菜選手、千葉百音選手、河辺愛菜選手、三浦選手&木原選手組が世界のトップスケーターたちと激突します。選手たちが力を発揮できるよう、全力で応援しましょう!

【番組情報】

「フィギュアスケートグランプリシリーズ2023 第1戦 アメリカ大会」
テレビ朝日 
10月21日 深夜3:40~(男子ショート&ペアショート)※関東ローカル 
10月22日 深夜1:40~ (女子ショート&男子フリー&ペアフリー)※関東ローカル、メ~テレ

【雑誌情報】

「フィギュアスケートグランプリシリーズ」が開幕! 宇野昌磨、坂本花織らが今シーズンのテーマを発表

「KISS&CRY 氷上の美しき勇者たち Vol.49 真夏のアイスショー 特集号」(表紙・巻頭特集/宇野昌磨選手) 
発売中 
https://honto.jp/netstore/pd-book_3265



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