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「やっと挑戦権を得た感じ」。激動の5年半、これがEXITのやり方【ロングインタビュー後編】2023/10/03

「やっと挑戦権を得た感じ」。激動の5年半、これがEXITのやり方【ロングインタビュー後編】

 現在47都道府県ツアー中で、毎週のように全国各地を飛び回っているEXIT。そのツアーを完走した翌日の12月10日には、自身最大規模となる単独ライブ「チャランの園 1億年と2千年たっても笑わせる~カネチ&リンと林檎かじり散らかしてアチャーな新人類創生計画ブッカマ!!~」が開催。2人は「炎上してほしい」と口をそろえる。

「やっと挑戦権を得た感じ」。激動の5年半、これがEXITのやり方【ロングインタビュー後編】

 結成から5年半。その日々を猛スピードで駆け抜けたりんたろー。さん、兼近大樹さんのお二人に、今の思いを聞いた。(前編はこちら:https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-2470327/

5万円以上のチケットも販売「炎上してほしいんですよ」

「やっと挑戦権を得た感じ」。激動の5年半、これがEXITのやり方【ロングインタビュー後編】

――12月10日開催の単独ライブ「チャランの園 1億年と2千年たっても笑わせる~カネチ&リンと林檎かじり散らかしてアチャーな新人類創生計画ブッカマ!!~」は、東京ガーデンシアターで開催。5万1136円のSS席から、100円のワンコイン席まで、バラエティーに富んだ価格設定のチケットが販売となります。これはお二人が案を出したのですか?

兼近 「そうです。安い席から高い席まであれば、いろんな熱量のファンが来てくれるんじゃないかと思って。やっぱり僕らはいろんな媒体に出ているので、『そんな好きじゃないけど見てみたいな』『別に見たくないけど、友達に連れてこられた』って人もいると思うんです。一方で『めちゃくちゃ好きだから何よりも優先して行きたい』って人もいて、熱量の差がすごくあるんですよ。特に芸人って『どうやって応援したらいいか分からない』という部分があるので、だったらチケットの値段をバラバラにしちゃえば、どんな人も来やすいんじゃないかなと。『そんな安いんだったら行ってみてもいいか』っていう人にも楽しんでもらえたらいいなと思って、考えました」

――東京ガーデンシアターのキャパは、約8000人とのことです。

りんたろー。 「そのキャパの会場で単独ライブをするのは初めてです」

兼近 「デカいっすよね」

りんたろー。 「日本って、ライブのチケットの値段に差をつけて一番高いチケットが何万円もすると、すぐ炎上するじゃないですか? 『みんな平等にするべきだ』みたいな声が上がったりとか。でもまだ僕ら炎上してないんで、ちょっとプロモーションが足りないなと思うんですよね。知られてたらたぶん文句言われてるはずなので、情報が行きわたってないなと」

――炎上待ちなんですね(笑)。

兼近 「炎上してほしいんですよ。だって5万円以上ですよ? お笑いライブで5万円払うんですよ?」

りんたろー。 「ONE OK ROCKやUVERworld、Bruno Marsのチケット代も超えてるんですよ」

――海外アーティストも超えたんですね。

兼近 「超えてます」

りんたろー。 「めちゃめちゃなことやってますよ(笑)。飛行機のファーストクラスって、エコノミークラスとは椅子が違うじゃないですか。リクライニングもできるし。でもこのライブに関しては、SS席もワンコイン席も椅子一緒ですから」

兼近 「直角です」

りんたろー。 「ははは!!(笑)」

兼近 「寝られないですから。椅子自体は一緒だし、同じもの見ますし」

りんたろー。 「なのにまだ炎上してないんですよねぇ」

「EXITという銘柄は、ハイリスク・ローリターン」

「やっと挑戦権を得た感じ」。激動の5年半、これがEXITのやり方【ロングインタビュー後編】

――2017年にコンビ結成。瞬く間にブレークし、幅広い分野で活躍してきたお二人ですが、あらためてどんな5年半でしたか。

兼近 「どの銘柄の株価よりも上がり下がりしたと思います」

りんたろー。 「ははは!!(笑)。確かに!! 1回リーマンショックみたいな時もありましたし」

兼近 「マイナスになりました。そこから立て直したかなと思ったら、また同じような振り幅で下がりましたし…。この株を買ってるファンの人たちは、だいぶヒヤヒヤしたと思います」

りんたろー。 「ヒヤヒヤさせて申し訳ないですね。一番先に目をつけて、好調な時に株を手放した人が最も得をしたんじゃないかと思います」

兼近 「正直このEXITという銘柄は、ハイリスク・ローリターンですから。ハイリスク・ハイリターンじゃないですよ。ハイリスクなのにローリターンなんです。好きじゃないとこの株買えないんで。本当に、応援する気持ちで買ってほしいですね」

――でも、昔からずっと応援してくださっている方もいますよね?

兼近 「はい。います」

りんたろー。 「その人たちからしたら、やんわりは上がってんのかな? やっぱり損はさせたくないので、もっと頑張りたいです」

兼近 「今、ちょうどいい時期なので。今買ってくれたら、ガクーン!!って暴落しちゃうかもしれないし、逆に何かでバーン!!ってハネるかもしれないですよ? どっちに転ぶかも楽しみながら、EXITという株を買ってほしいですね」

「やっと挑戦権を得た感じ」。激動の5年半、これがEXITのやり方【ロングインタビュー後編】

――EXITとして、まだまだやりたいことがありますか?

兼近 「もうほぼないですね」

りんたろー。 「いやいや、ありますよ! あるでしょ? 賞レースもそうだし…」

兼近 「あー…。賞レースくらいかなぁ」

――お二人を語る上で、いい意味で“代表作”がないように思うんです。漫才や「M-1グランプリ」での活躍はもちろんですが、バラエティー、ニュース番組、スポーツ番組に、ドラマ、映画、ラジオ、雑誌、CM、YouTube、舞台、さらには音楽活動、本の執筆など、さまざまな場所で、常に存在感を発揮していて。お二人としては、「特にこの仕事がうれしかった」というような、達成感を得たお仕事はあるのでしょうか。

兼近 「たぶん、手数を増やして、一つずつ仕事を重ねた結果が、今だと思うんです。いろんなバラエティーで少しずつハネたことも、僕としてはその一つ一つがすごくうれしくて。今思えば、そういうことの積み重ねができたのがすごくよかったなって思います。賞レースで優勝してドッカーン!!って売れるとか、そういうのがないんですよ。結局積み重ねと、手数の多さ。“手数の多さで判定勝ちがEXITのやり方”みたいな部分もあるので、いつか特大ストレートをカマしたいなとも思います。でもそうなると、賞レースで勝つしかないですもんね」

りんたろー。 「うーん…。どうだろ」

兼近 「テレビの仕事全部やめて、賞レースに懸ける?」

りんたろー。 「うーん…」

――りんたろー。さんは、特に達成感のあったお仕事はありますか。

りんたろー。 「本当に、全部なんです。マジで一つ一つの仕事があったから、今があると思うし。ただ……なんか俺、ひよっちゃうんですよ。先輩たちがいるといつもうまくできなくて、『これ、3割くらいしか伝わってねぇな』って思うんです。だから、ひよらなくなるまでいるしかないなって。そしたら、もしかしたらできるかもって。今は萎縮しちゃうんですけど、『出続けたらしなくなるのかな?』って、最近ずっと考えています」

――意外でした。

りんたろー。 「そういう時はかねちを前に行かせるんですけど、このままだとしゃくだなと思うんですよ。『りんたろー。はこれくらいしかできない』って思われたままなのは。どうせなら『全部出し切った』と思えるまで、自分の中ではやりたいなと思ってます」

「やっと挑戦権を得た感じ」

「やっと挑戦権を得た感じ」。激動の5年半、これがEXITのやり方【ロングインタビュー後編】

――先ほど賞レースのお話も出ましたが、今年の「M-1グランプリ」に向けての意気込みを聞かせてください。

兼近 「頑張りたいし、勝ちたいとは思ってるんですけど、『これで合ってるのかな?』みたいな調理方法になってるんです。『俺らのこのネタで、確実にカマすぞ!!』っていう域にはまだいけたことがないんですよ。ないですよね?」

りんたろー。 「うん」

兼近 「そうなった時は落ちましたしね」

りんたろー。 「うん。でも、やっと挑戦権を得た感じがしてますね。今までは、(ネタを)作ってないのに出てたんで。『俺たちといえばこれっしょ!!』って感じのまま出ていたので、なんか申し訳ないというか、『挑戦する権利あんのかな?』という思いがあったんです。今は板は踏んでいるので、やっとスタートラインには立てたかなって。あとはどう仕上げるかですね」

兼近 「どういう料理に仕上げるか」

りんたろー。 「見ている人からしたら関係ないですからね」

――昨年までとは、「M-1」に対する思いも違いますか?

りんたろー。 「ずっと真剣ではあるんですけど、やっぱりどうしてもスケジュールがそうならないんですよ」

兼近 「“いびつなことをして、特殊な見方をしてもらう”というネタの作り方をしてきたんです。変化球の中でも、さらに遅い球を投げるっていう作戦を使ってたんですよ。でも、今はわりとストレートで投げるし、変化球も投げるし。いろんなことを試しながらやっています」

――賞レースに向けて挑戦していく時間は、楽しいですか。

兼近 「うん。それくらいしか楽しいことないですよ。賞レース以外、そんな楽しいことってないなって思います。楽しいことを探している日々です」

――2年前には、念願の小説も出版しました。

兼近 「そうなんですよ。それがよくなかったのかもしれないです」

りんたろー。 「燃え尽き症候群(笑)」

兼近 「自分がやりたいと思っていたこととか、夢ってあるじゃないですか。それがかないすぎているというか。“夢をかなえるために何かを頑張る”というのが人間の生き方だったりすると思うんですけど、ある程度かなっちゃったなって…。なので今はそれこそ賞レースを頑張るとか、“みんなから面白いと思ってもらうために、どうするか”っていう方向を向いていますね。『面白いって言われたいな』くらいしか、今は目的がないんですよ。だからそれ以外のことをやってると、疲れちゃいます」

――(りんたろー。さんに)と、兼近さんがおっしゃっています…。

りんたろー。 「『おっしゃっています』って俺に言われても!(笑)。俺はすぐ隣でずっと見てますし。知ってます」

兼近 「りんたろー。さんは全部感じ取ってると思います(笑)」

――「M-1」、47都道府県ツアー、そして12月10日の大きな単独ライブと、まだまだ今年、カマすEXITが見られることを期待しています。

りんたろー。 「47都道府県ツアーが終わった翌日が東京ガーデンシアターなんです。無事ステージに立てていたら、拍手してほしいっすね(笑)」

兼近 「12月10日のライブが、EXITの創成期になると思います。そういうイメージで作り上げているので、今までお笑いライブに行ったことがない人たちにも集まってもらいたいですね。『EXITって、こういうことをするんだ』っていうのをまずは見てほしいなと思います。ここからお笑いライブを見始める人がいてもいいと思いますし、ちょっとでも気になったら、ぜひ来てもらいたいです!」

「やっと挑戦権を得た感じ」。激動の5年半、これがEXITのやり方【ロングインタビュー後編】
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【プロフィール】

EXIT(いぐじっと)
りんたろー。(1986年3月6日生まれ、静岡県浜松市出身)と、兼近大樹(1991年5月11日生まれ、北海道札幌市出身)により、2017年12月にコンビ結成。18年11月、吉本興業所属芸人で最速となる結成11カ月で東京・ルミネtheよしもとでの単独ライブを開催し、完売を果たす。19~22年の4年連続で「M-1グランプリ」準々決勝進出。テレビ、ドラマ、映画、ラジオ、YouTube、舞台、音楽活動、本の執筆など、活動は多岐にわたる。現在のレギュラー番組は、「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)、「EXITV~FODの新作・名作をPon!Pon!見せまくり!!~」(フジテレビほか)、「EXITのモータースポーツ応援宣言」(テレビ朝日系)、「EXITのアヤシイTV アチ~の見つけました!」(テレビ北海道)、「EXITのオールナイトニッポンX」(ニッポン放送)など。

【公演情報】

「チャランの園 1億年と2千年たっても笑わせる~カネチ&リンと林檎かじり散らかしてアチャーな新人類創生計画ブッカマ!!~」
日時:2023年12月10日(日) 午後4:00開場/午後5:00開演(約90分公演)
会場:東京ガーデンシアター(東京都江東区有明2丁目1−6)
※FANYチケット、チケットぴあ、ローソンチケットにて、チケット発売中

【プレゼント】

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【締切】2023年10月30日(月)正午

【注意事項】

※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
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取材・文/宮下毬菜 撮影/蓮尾美智子



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