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山本舞香が「隠し事はしない」と言い切る理由。父親役・古田新太の姿は「憧れ」 「忍者に結婚は難しい」インタビュー2023/02/10

山本舞香が「隠し事はしない」と言い切る理由。父親役・古田新太の姿は「憧れ」 「忍者に結婚は難しい」インタビュー

 放送中のドラマ「忍者に結婚は難しい」(フジテレビ系)に出演中の山本舞香さん。

 2022年は、主演を務めた「デキないふたり」(テレビ朝日系)を皮切りに、「相棒 season20」「家政夫のミタゾノ」(ともにテレビ朝日系)、「死神さん2」(Hulu)、「金田一少年の事件簿」「Sister」(ともに日本テレビ系)といったドラマや、映画「カラダ探し」に出演したほか、映画「ブレット・トレイン」では声優に初挑戦。瀧本美織さんとダブル主演を務めたラブサスペンス「Sister」では天真らんまんな“妹”の狂気的な豹変を好演。感情を揺さぶる演技に圧倒された人も多いはず。

山本舞香が「隠し事はしない」と言い切る理由。父親役・古田新太の姿は「憧れ」 「忍者に結婚は難しい」インタビュー

 そんな「Sister」から一変、「忍者に結婚は難しい」で演じるのは、活発で自由人なインフルエンサー・月乃雀。「役作りはしていない」と、あっけらかんとした笑顔で語る。

「スイッチのオンオフはないですね。私自身、こんな感じなんで(笑)。そのままやらせてもらっています。『やっていいんだ!』って思った時には、どんどんアドリブも入れたり。コメディーというのもあって、そういう遊びみたいなのは入れたくなりますね。1回やってみて、『うるさい』って言われたら黙りますけど(笑)」。

山本舞香が「隠し事はしない」と言い切る理由。父親役・古田新太の姿は「憧れ」 「忍者に結婚は難しい」インタビュー
山本舞香が「隠し事はしない」と言い切る理由。父親役・古田新太の姿は「憧れ」 「忍者に結婚は難しい」インタビュー

 長女・ともさかりえさん、次女・菜々緒さん、三女・山本さんによる三姉妹という設定については、「強くないですか? ともさかさんと、菜々緒さんと、私って(笑)。母親が見たいですよね!」と気持ちよく答えてくれる。

「菜々緒さんのお顔、めっちゃ見ちゃいます。もう、自然とこのくらい(目と鼻の先)の距離になっちゃうの。『近いんだけど!』って言われるんですけど、奇麗だから『もうちょっと近くで顔見せてください!』って近くまで寄っちゃう(笑)。お二人とは、現場でいっぱいお話させていただいています。たまたま、ともさかさんと私が通っている整体が一緒で。そこを菜々緒さんに紹介したりとか。逆に、菜々緒さんが通っている整体を私たちが紹介してもらったり。美容のこととか、本当に女子って感じのお話をずっとしています」。

山本舞香が「隠し事はしない」と言い切る理由。父親役・古田新太の姿は「憧れ」 「忍者に結婚は難しい」インタビュー

 そんなにぎやかな三姉妹の父親を演じるのは、古田新太さん。現場での振る舞いを間近で見て、「格好いい」と感じることが多いそう。

「お父さんは、ドラマ本編でもお酒が好きな役なんですけど、現実でも大好きなんです。『二階堂をいつも飲んでるんだ』とか、『俺はお昼から飲むから』なんてお話しているのを聞いていると、そういう仕事との向き合い方ってすてきだなって。手を抜くわけじゃないんだけど、楽にやっているように見せられる感じとか。肩の力を抜きつつ仕事をしている感じが、めちゃめちゃ憧れます。いつも『報道ステーションまでには帰る』って言ってるんですよ。今日も『お昼に友達と待ち合わせしてるんだ』って言ってました。携帯電話を持っていないので、ちゃんと待ち合わせの約束をしてるって。そろそろ着いてるんじゃないかな(笑)」。

山本舞香が「隠し事はしない」と言い切る理由。父親役・古田新太の姿は「憧れ」 「忍者に結婚は難しい」インタビュー

 甲賀と伊賀という敵対する忍者同士にもかかわらず、お互いの正体を知らずに結婚したため、秘密を抱えた夫婦のすれ違う感情が描かれる本作。過去の取材での言葉を思い返したり、ほかのインタビューを読むと、山本さんは親友やマネジャーへの深い信頼を繰り返し明かしている。そういう人たちに対しても「言えない秘密」はあるのかを聞いてみた。

「あー、ないかも!(笑)。全部言っちゃうの。『今、この人が好きなんだよね』とかも言うし。私自身、隠し事があるとモヤモヤしちゃうんですよね。10代の頃は“隠さなきゃ、隠さなきゃ”っていう考えで生きていたんですけど、苦しくて、行き詰まってしまって。そうなると『もうこの仕事、つらい!』ってなっちゃうから、20代になってからは、信頼している人には全部言うようにしています。隠さなきゃいけないことって、私の中で特にないので。仲がいいスタッフさんにも、聞かれたら全部言っちゃうかな。あ、家(自宅の場所)はさすがにね、言わないですけど(笑)」。

 13歳で、ふるさとの鳥取・米子から一人上京。当時の寮生活を「ホームシックになって、『帰りたい』って泣いていました」と振り返ることもあった。

「10代で上京してから、すごくいろんな経験をさせていただいて。田舎で自由に育ってきたぶん、厳しいこと、つらいこともあったんですけど、20歳になると全部が自己責任。全部自分で責任を取らなきゃいけなくなったんですけど、私としては、それで心が楽になったんです。時には間違えることももちろんあるんですけど、そういう時は、ちゃんと大人の人が教えてくれたりするので。やっぱり、仕事を楽しみたいじゃないですか。だからこそ、信頼している人には何でも話しちゃいます」。

山本舞香が「隠し事はしない」と言い切る理由。父親役・古田新太の姿は「憧れ」 「忍者に結婚は難しい」インタビュー
山本舞香が「隠し事はしない」と言い切る理由。父親役・古田新太の姿は「憧れ」 「忍者に結婚は難しい」インタビュー

【プロフィール】

山本舞香(やまもと まいか)
1997年10月13日生まれ。鳥取県出身。てんびん座。B型。2011年、ドラマ「それでも、生きてゆく」(フジテレビ系)で女優デビュー。主な出演作は、映画「暗殺教室」シリーズ、「ひるなかの流星」「恋は雨上がりのように」「SUNNY 強い気持ち・強い愛」「ギャングース」「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」「東京喰種 トーキョーグール【S】」「今日から俺は!!劇場版」「とんかつDJアゲ太郎」「カラダ探し」、ドラマ「SR サイタマノラッパー~マイクの細道~」(テレビ東京系)、「漫画みたいにいかない。」(日本テレビほか)、「チア☆ダン」(TBS系)、「死にたい夜にかぎって」(TBSほか)、「ハケンの品格」(日本テレビ系)、「コタローは1人暮らし」(テレビ朝日系)、「ソロモンの偽証」(WOWOW)、「デキないふたり」「相棒 season20」「家政夫のミタゾノ」(ともにテレビ朝日系)、「死神さん2」(Hulu)、「金田一少年の事件簿」「Sister」(ともに日本テレビ系)など。22年、映画「ブレット・トレイン」で声優に初挑戦した。

【番組情報】

「忍者に結婚は難しい」
フジテレビ系
木曜 午後10:00~10:54

取材・文・撮影/宮下毬菜(フジテレビ担当)



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