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RHYMESTER・Mummy-Dが「最高の時間の無駄遣い」だった20代を語る「回り道してよかった」「死にたい夜にかぎって」インタビュー【後編】2020/03/01

 HIP HOPグループ・RHYMESTERのラッパー、サウンドプロデューサーであり、グループのトータルディレクションも担いながら、俳優としても活躍中のMummy-Dさん。インタビュー後編では、出演中のドラマ「死にたい夜にかぎって」(MBS/TBSドラマイズム)のエピソードや、RHYMESTERの2020年の展望などをお聞きしました。(【前編】はこちら)

日本のHIP HOPシーンを開拓牽引してきたRHYMESTER・Mummy-Dの「回り道」

──「死にたい夜にかぎって」の原作本の帯には「その恋、最高の時間の無駄遣い。」というキャッチコピーが書かれています。これは小野浩史(賀来賢人)が最愛の女性・橋本アスカ(山本舞香)と過ごした6年間の同棲生活を思い返した時の言葉ですが、Mummy-Dさんが振り返って「最高の時間の無駄遣い」だったなと感じる瞬間はありますか?

「最高の時間の無駄遣い…(しばらく沈黙して)。やっぱ、失恋とかもそうだよね。男はね、いっぱいフラれた方がいいと思いますよ。20代前半とかからイケてるヤツはね、ろくなもんにならないと思う。そう思わない? 賢人くんなんかはまったくそんなことないけどさ、ちやほやされて、こう(天狗に)なっちゃうヤツとかいるじゃん。それが当たり前だと思ってる態度をとるヤツとかね、いるんだよ」

──後輩でそういう態度をとるラッパーがいたり…?

「そうだねー。早いうちからちやほやされると態度がデカくなるし、やっぱりね、恋愛もそうだけど、仕事の面でも、若いうちに悔しい思いをしておいた方が深みが出ると思うな。女性もそうかもしれないけどね。でもそれは『無駄なことなどない』とも言えるけど、無駄遣いとも言えるかな。若い時は回り道すればするほど、なんか最終的に得るものはデカいかなって、俺はそんな感じがするかな」

──Mummy-Dさんが一番「回り道だったな」と思うのは、何歳くらいの時ですか?

「(即答で)20代だね。僕らの場合はまだ日本に“HIP HOPシーン”みたいなのがなかったから、ライブをするために、最初は会場の設営から始めたんだよね。会場を設営して、フライヤーを配って、お客さんに『こうやって(手を挙げて盛り上がる様子)ノるんですよー』『こうやってやると、ほら、楽しいでしょー』って、そういうところからやってたから、メジャーデビューが31歳とかになっちゃってね。その分、20代の頃にした悔しい思いとか、教えてくれる人が誰もいなくて自分なりのノウハウみたいなものを積めたことで、付け焼き刃じゃないものになれたなって。だから回り道してよかったなって、今は思ってる」

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