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1972年の沖縄にタイムスリップ!? VRで巡る“本土復帰”の旅!2022/05/11

1972年の沖縄にタイムスリップ!? VRで巡る“本土復帰”の旅!

 NHK総合で毎週月曜から水曜日に放送している「クローズアップ現代」。5月11日の放送では、今年沖縄が“本土復帰50年”を迎えるにあたり、「VR時空旅行⇒沖縄1972」と題し、日本への復帰を目前に控えた1972年の沖縄をVR空間で再現。全国から集まった高校生・大学生たちが、自宅のパソコンからVR空間に入り、本土復帰の年の1972年に沖縄で生まれたガレッジセール・ゴリさんのガイドで、当時の沖縄の生活、文化、人々の思いを体験します。 

 放送に先駆け、番組で使われたVRを記者も体験。ゴリさんのアバターが案内してくれる、当時の沖縄を再現したVR空間に、記者もアバターとして参加しました。記者が操作できるのは、沖縄のシーサーがモデルのかわいらしいキャラクター。コントローラーでジャンプや拍手、ビックリするリアクションなどができ、まるでゲームのような感覚でした。

 VR空間の舞台は、海の上を進む大きな貨物船・那覇丸。戦後の沖縄と日本をつないでいた大きな存在で、本土復帰に向けた“あるもの”を運んでいたり、当時の物流を担っていたそう。那覇丸は船の細かい部分まで本当によく作り込まれていて、驚きました。 

 那覇丸が停泊する那覇港に到着すると、本土復帰に向けた準備で忙しく行き来するトラックが登場。番組でも放送される、トラックの中に何が入っているのかを当てるクイズを記者たちも体験! クイズは学生たちにも好評だったそうで、その後の番組内のトークコーナーでも大いに盛り上がったとか。 

1972年の沖縄にタイムスリップ!? VRで巡る“本土復帰”の旅!

 続いて、今回のVR空間の旅の目玉でもある、戦後の沖縄の復興を象徴する農連市場。番組に出演した学生たちは、50年前の姿のアバターで登場した崎山律子さんから、当時の農連市場の話を聞き、沖縄の人たちが大事にしていた“心”を学んだようです。残念ながら今回の体験では聞けませんでしたが、当時働いていた方々の記憶や写真から再現された市場は、山のように置かれた野菜や散らばるゴミなどがリアルに描かれていて、当時の姿を実感しました。 

 次に訪れたのは基地の街・コザ。右側車線や左ハンドルの車、英語で書かれたネオン看板など、この場所は沖縄が本土復帰直前であることを一番に表しているように感じました。この場所はとても広く、VR空間を作った制作スタッフも苦労したそう。当時の沖縄を知る方々と何度も話をし、道幅などの細かい修正も施したそうで、こだわりを感じました。 

1972年の沖縄にタイムスリップ!? VRで巡る“本土復帰”の旅!

 最後に訪れたのは那覇市民会館。1972年5月15日に本土復帰の日の式典が行われた歴史的な瞬間を再現し、沖縄の人たちがどんなことを思っていたのか、式典でスピーチをした屋良朝苗知事の側近・平良亀之助さんにお話を聞いたそうです。ここはVR体験ができなかったのですが、一体どんな話が聞けたのでしょうか。続きは番組を見て、出演した学生と一緒に修学旅行のような気分を味わいつつ、一緒に体感してみてください! 

 ここで紹介したVR空間以外にも、スタジオには沖縄好きのSixTONES・森本慎太郎さんや沖縄で生まれ育った玉城ティナさんといった豪華ゲストをはじめ、人気声優・高橋李依さんがナレーションを務めるなど見どころ満載の45分となっています。 

【番組情報】

「クローズアップ現代」  
NHK総合
月~水曜 午後7:30~7:57 ※5月11日は午後7:30~8:15

NHK担当 S・A



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