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【「M」連載】久保田紗友◆インタビュー “必死で不器用な悪女”理沙を演じて感じたもの。「根底にある仕事に対しての思いは通じるものがある」2020/06/20

【「M」連載】久保田紗友◆インタビュー “必死で不器用な悪女”理沙を演じて感じたもの。「根底にある仕事に対しての思いは通じるものがある」

――ではここで、今作の舞台の、1990年代という時代についての印象はいかがですか?

「“開放的”なイメージです。今は、SNSなどの普及もあり直接思いを伝えたりすることがその頃に比べると少なくなってきている気がします。感情表現の表し方も90年代は今よりもストレートで大胆な気がします」

――もし90年代を生きていたらやってみたかったことを教えてください。

「今と同じく役者をやりたいです。今とは全く違うやり方でやっていることがあると思うので、体感してみたいです。あとは、90年代に活躍されていたアーティストの方のライブやフェスに行ってみたいです」

――90年代に活躍したアーティストの筆頭といえば、やはり浜崎さんになるのかと思いますが、どのような印象ですか?

「まさに“国民的歌手”というイメージです。何年経っても誰もが口ずさめる名曲を生み出されている方は、常々すごい方だなと思っています」

――浜崎さんのほかにも、久保田さんが普段聴いている音楽や、最近ハマっている楽曲を教えてください。

「普段は洋楽を聴くことが多いです。R&Bやジャズやソウルミュージックをよく聴いています。最近は、レコードでK-CI&JOJOを聴いています」

――話題作に出演されるにあたって、これまではプレッシャーに感じたことを多く聞かれてきたかと思います。反対に、本作への出演で楽しみなことを教えてください。

「ここまで感情をずっとあらわに出しながらお芝居をしたりするのは、今まであまりなかったのと、普段の生活でもあまり感情を表に出すタイプではないので、どうやって表現できるかを考えるのがすごく楽しいです。毎回、台本を読みながら、これはどんなシーンになるのだろうとワクワクしています」

――台本といえば、本作は鈴木おさむさんの脚本ですね。鈴木脚本ならではの部分などは感じていますか?

「いろいろなことが次々と起こるテンポのよさと、インパクトのあるセリフ回し。見れば見るほど癖になる作品、誰かと共有しながら見たくなってしまう作品は、鈴木さんならではだと思います」

【「M」連載】久保田紗友◆インタビュー “必死で不器用な悪女”理沙を演じて感じたもの。「根底にある仕事に対しての思いは通じるものがある」
【「M」連載】久保田紗友◆インタビュー “必死で不器用な悪女”理沙を演じて感じたもの。「根底にある仕事に対しての思いは通じるものがある」

―― 理沙の注目ポイントをお願いします。

「理沙は、時には見てくださる方の“敵”になるかもしれませんが、夢をかなえたいがために、一生懸命頑張りすぎて自分が壊れていってしまうことは、気持ちの部分では実際あり得る話だと思って演じさせていただいています。“意地悪な子”だけではなく、そういった必死で不器用な理沙の部分も見ていただきたいです。ぜひ、温かく最後まで見守ってくださるとうれしいです」

――では、最後に 意気込みとメッセージをお願いします。

「この作品は、面白く見ていただきつつも、登場人物一人一人にドラマがあり、メッセージ性のあるセリフも出てきます。世の中大変な状況ではありますが、このドラマを見て少しでも楽しんでいただけるとうれしいです」

――ありがとうございました

【プロフィール】

久保田紗友(くぼた さゆ) 
2000年1月18日生まれ。北海道出身。2013年にドラマ「神様のイタズラ」(BS-TBS)で主演を務める。17年には映画「ハローグッバイ」で長編映画初主演を果たすと、ドラマ「過保護のカホコ」(日本テレビ系)や、「この世界の片隅に」(TBS系)、「左利きのエレン」(MBS/TBS)など、さまざまな話題作に出演。20年のドラマ「鈍色の箱の中で」(テレビ朝日系)でも主演を務めるなど、活躍の幅を広げている。21年春には、主演映画の「叩き壊すほどに君へ-WADAIKO†GIRLS-」などの公開も控えている。

【番組情報】

「M 愛すべき人がいて」 
テレビ朝日系 
土曜 午後11 :15〜深夜0:05  
※ABEMAで独占配信

テレビ朝日担当 I・S/Y・O

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