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葉山奨之「ときたかにスイがいなかったらと思うと怖くなる」――「鹿楓堂よついろ日和」インタビュー2022/02/26

 ジャニーズWESTの小瀧望さん主演で、和風喫茶「鹿楓堂」を訪れる客と店員の温かな交流を描くドラマ「鹿楓堂よついろ日和」(テレビ朝日系)。第6話では、ランニング中に出会った高校生の渡辺洋(翔)の様子が気になり声を掛けたぐれ(グレゴーリオ・ヴァレンティノ=佐伯大地)。ある日の夜遅く、公園で膝を抱えて座り込む洋を店に招き入れ、ぐれが語った複雑な家庭環境と貧しかった過去、そこから救い出してくれた匠とエスプレッソの存在……2人が心を通わせ、ぐれとの出会いが孤独を抱えた洋を変えていく様子が優しく紡がれました。

 今夜、2月26日放送の第7話は、「鹿楓堂」の料理担当“ときたか”こと永江ときたか(葉山奨之)の過去が明らかに。予告映像では「大丈夫じゃない時は大丈夫じゃないって言っていいんだよ」というスイ(東極京水=小瀧)の声とともに涙でぐしゃぐしゃになったときたかの姿が映し出され、放送前から早くも「ときたかに幸せになってほしい」「次回も泣きそう」という声が続出しています。

 そこで今回は、先週の佐伯大地さんのインタビュー(https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1389586/)に続き、ときたかを演じる葉山奨之さんを直撃! ときたかの過去、そしてスイと結ばれた特別な絆をどのように感じ、演じたのか――。第7話を含めた後半の見どころと併せて伺いました。

――ときたかは穏やかでおっとりとした、誰にでも敬語で話す“癒やし系”のキャラクターですが、葉山さんご自身と似ている部分はありますか?

「自分がときとかを演じることにすごくびっくりしました。最初は違う役だと思って台本を読んでしまって『やばい! ときたかだった!』ってあらためて読み返すぐらい自分が演じると思っておらず、衝撃がありましたね。その中で、自分との共通点を見つけていこうと思ったのですが、僕も現場を俯瞰で見られるように心掛けているので、そういう“全体を見る”という部分はすごく似ているかなと思います。あとは僕も散歩が好きだったり。友達も同年代よりも上の方と合ったり、一回り以上年齢の違う友達もいたりと、そういうところも似ているのかなと思いながら台本を読んでいました」

――葉山さんも精神年齢が高いのでしょうか?

「あまり高いとは思わないんですけど、年上の方と一緒にいて落ち着くという気持ちはよく分かりますね」

――現場での雰囲気はいかがですか? 佐伯さんは「みんなが『大地くん!』って言ってくれてうれしい」とおっしゃっていましたが…。

「すごく楽しいですね。僕は基本的にカメラが回っていない時は自分に戻るタイプなのですが、ぐれや椿(大西流星)のように演技で遊ぶ幅がある役柄と違って、ときたかの役ってあまりしゃべらないし、急に何かをすることもできないのでアドリブを入れるのが結構難しくって…。なので、せめてカメラが回ってない時はボケ倒そうと。そこに対してみんながツッコんでくれています(笑)」

――葉山さんがときたかを演じる上で意識していることはありますか?

「『鹿楓堂』メンバーの4人でいることが多いのですが、みんなと話しているとどうしても早口になってしまい、今こうしてお話ししているようなテンポになりやすくて。ただ、ときたかは達観して落ち着いているキャラクターなので、他の3人のテンポにつられないように、ポンポンとテンポ良くしゃべっている中で自分だけワンクッション置くなど、ときたかの空気感でしゃべるというのはずっと心掛けています。そうすることによって、もっとときたかをセリフじゃないところでも見せられるようになるので、そういう部分を意識しながら演じています」

――第7話はそんなときたかの過去に焦点が当てられますが、台本を読まれた際にはどのように感じましたか?

「原作やアニメでも描かれていない部分だったので、第7話の台本を初めて読んだ時は『重たいな』『ときたかの過去って、こんなに大変だったんだ』と思いました。でも、ありがたいことにクランクインする前から全話の台本が出来上がっていたので、第7話に向けて演じられたかなと思いますし、『なぜときたかがこういう性格になったのか』など、自分としてもちゃんと時系列をいろいろ組み立てながら演じることができました。第7話では、どうして『鹿楓堂』に来たのか、どうやってみんなと出会ったのか、なんで料理をしているのか…などが全部分かるので、第7話以降でときたかの見方が変わるんじゃないかなと思います」

――スイだけでなく、ときたかの過去を知った椿とぐれがときたかを気遣うシーンもありますよね。「鹿楓堂」メンバーの絆を感じました。

「そうですね。第7話ではスイ、椿、ぐれの優しさがすごく分かりますよね。スイはもちろんですけど、一緒に住んでいても、いい距離感で接してくれている椿とぐれが、目に見えて分かる気遣いをしてくれるシーンがあって。その2人の優しさはお芝居をしていても気持ちが伝わってくるなと感じていました」

――スイとときたかは昔からの友人ですが、2人の関係はどのようにご覧になりましたか?

「スイと出会わなかったら、どんな人間になっていたんだろうと考えると恐ろしくなりますね。両親が幼少期に亡くなって、叔父さんとも良くない関係になってしまって、友達もいなくて…。そんな中でスイと出会って、人間的な部分を作ってくれたのがスイだと思うんですよね。例えるのが難しいですが、“鉄腕アトムとお茶の水博士”みたいな……人間らしさみたいなものを与えてくれた存在だと思います。第7話でスイとときたか、ときたかの叔父さんの3人で話し合うシーンがあるのですが、そこはスイがいないと成立しないシーンで、スイが背中を押してくれないと…という場面なので、普段は“お母さん”みたいな存在のときたかを、あの場面に限ってはスイが引っ張ってくれていて。その関係性みたいなものを感じましたね」

――幼少期と、「鹿楓堂」メンバーと出会ってからのときたかの変化というのはどのように感じましたか?

「どうしても幼少期のときたかを演じていないので、その変化を考えるのがなかなか難しかったです。そこはプロデューサーさんと監督と密にお話をして作っていきました。幼少期の頃のお芝居は見れていないので、どういうふうにつながっているのかが、すごく楽しみです」

――第7話を経て、第8話以降のときたかの変化も気になります。

「第7話でスイが背中を押してくれた分、第8話以降はときたかがスイの背中を押す立場になるんです。第7話を経てときたかが吹っ切れて、みんなに対しても本当の意味で心を開けるようになるのですが、そこにみんなが答えてくれて、より一層いい空気感が生まれていると思いますね。なので、最終回に向けてはその変化が面白くなっていると思います。あとは、第7話までお芝居で遊べなかった分、後半はときたかで遊ばせてもらいました」

――第8話以降は、少しテンションが上がったときたかが見られるのでしょうか?

「そうですね。キャラクターはすごく変わっていると思います。『こんなに毒舌だったんだ!』『こんなに陰で言っていたの!?』って(笑)。演技の面では、今までしっとりおっとりしゃべっていた分、スイッチが入る時には明確に入ったなと分かるようにと心掛けて、スイッチが入った時にはすごく早口でしゃべるようにしました。確かにテンションはちょっと上がっているかもしれませんね」

――ときたかにとって「鹿楓堂」はどんな存在だと思いますか?

「一生いる場所であり、みんなと一緒に過ごしていく場所だと感じていると思います。その中でいろんな人たちとの出会いもあって、ときたかのこの先の人生において、もっと深いところで“体の一部”のようになっていくのかなと思いますね」

――では最後に、第7話を含めた後半の見どころをお願いいたします。

「4人それぞれ個性があって、キャラクターがあって、その中での関係性というものがあるんですけど、ときたかの過去が明らかになって、その関係性が変わってくると思います。より一層、家族感が深まった感じがしますし、4人の絆が後半にかけて大切になってくるのかなと。そして、現場のチームワークも深まった中でそのシーンが撮影できていて、本当に仲のいい空気感がちゃんと映っているんじゃないかなと思います。そこは見ていただく方にも分かると思うので、ぜひその辺りも感じていただきたいです」

――今夜の放送、そして後半も楽しみにしています! ありがとうございました。

【プロフィール】

葉山奨之(はやま しょうの)
1995年12月19日生まれ。大阪府出身。2011年に「鈴木先生」(テレビ東京系)でデビューし、NHK連続テレビ小説「まれ」(15年)で注目を集める。以降、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)、「僕たちがやりました」(フジテレビ系)、「セトウツミ」(テレビ東京系)、「透明なゆりかご」(NHK総合)、「未満警察 ミッドナイトランナー」(日本テレビ系)、映画「恋は雨上がりのように」(18年)、「サヨナラまでの30分」(20年)、「太陽の子」(21年)などの話題作に多数出演。

【番組情報】

オシドラサタデー「鹿楓堂よついろ日和」
テレビ朝日系
土曜 午後11:30〜深夜0:00
出演/小瀧望(ジャニーズWEST) 葉山奨之 大西流星(なにわ男子) 佐伯大地 ・ 白洲迅 ・ 藤井流星(ジャニーズWEST) ほか
※放送終了後にはTver、TELASAで見逃し配信あり

取材・文/富樫かほり(テレビ朝日担当) 撮影/蓮尾美智子



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