【WATCH的イケメン図鑑】Vol.40　ビリー・ハウル2022/02/26

WATCH的イケメン図鑑／ビリー・ハウル（ドラマ「ビースト・マスト・ダイ／警部補ストレンジウェイズシーズン1」）

やさぐれた態度が母性をくすぐるデキる男

　「追想」では気まずい新婚初夜に戸惑い、「マザー・ファーザー・サン」では偉大な父親のプレッシャーに耐えかねてドラッグに走り、「ザ・サーペント」では連続殺人鬼を追い続けて自分の方が疲労困憊し…。英国男子らしいノーブルな雰囲気で、183cmの長身も魅力的なビリー・ハウルだけど、映画やドラマでは悩んだり追い詰められたりしがち？　話題のサスペンスドラマ「ビースト・マスト・ダイ／警部補ストレンジウェイズ」で彼が演じたストレンジウェイズ警部補も例にもれず、その1人に数えられる。

　ニコラス・ブレイクの人気ミステリー小説を原作にした「ビースト・マスト・ダイ／警部補ストレンジウェイズ」は、ひき逃げで幼いわが子を失った母親の物語。犯人を捕まえられない地元警察に母親が怒り、絶望する中、不運にも急死した事件担当者の後任として、ハウル演じるストレンジウェイズ警部補がロンドンからやって来る。

　ただし、このストレンジウェイズ警部補もなかなか問題ありで、実は任務中に同僚を亡くしたばかり。そのせいで心に傷を抱えてしまった彼のメンタルはもはやギリギリで、セラピーにせっせと通うもののなかなか解決せず…。ただでさえ大変な状況にもかかわらず、赴任早々ひき逃げ事件の捜査を引き継ぐことになり、全視聴者が「だ、大丈夫？」と心配せずにはいられない展開へと進んでいく。

　「警察には任せておけん！」と言わんばかりに立ち上がり、真犯人をターゲットにした復讐計画を着々と遂行していく母親と、不安定ながらも基本的にはデキる男・ストレンジウェイズ警部補の捜査が同時進行。幼い子どもの命を奪ったのは誰なのか？　母親はわが子の無念を晴らすことができるのか？　ストレンジウェイズ警部補は母親よりも先に事件を解決できるのか？…といったハラハラがエピソードを重ねるほど濃密に充満する。

　そんな中、やはり注目すべきはストレンジウェイズ警部補で、やさぐれた態度が母性をくすぐってくるし、眉間の皺や潤んだ瞳もキュートで目が離せない。やる気スイッチが入るまでに時間がかかるし、亡き同僚のお姉さんと複雑な関係に陥ったりもして（！）危ういにもほどがあるけど、やるべき時はやってくれる人だと信じてる！　ちなみに、作品評価もすこぶる順調で、ストレンジウェイズ警部補が新たな事件に取り組むシーズン2もすでに決定済み。シーズン1・全6話を見れば、みんなストレンジウェイズ警部補のことが好きになるみたい❤︎

【プロフィール】

ビリー・ハウル（Billy Howle）　
1989年11月9日生まれ。イギリス出身。ブリストル・オールド・ヴィック演劇学校を卒業後、舞台やドラマで活躍。「ベロニカとの記憶」（2017年）でジム・ブロードベント演じる主人公の若き日を演じ、映画界でも注目を集める。出演作に「ダンケルク」（17年）、「かもめ」（18年）、「アウトロー・キング～スコットランドの英雄～」（18年）など。「スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け」（19年）では主人公・レイの父親を演じている。