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「婚活探偵」主演・向井理の共演者へのすてきな気遣いとは? 「どんなに自由に演じてもらっても受け止められる姿勢でいました」2022/01/28

「婚活探偵」主演・向井理の共演者へのすてきな気遣いとは? 「どんなに自由に演じてもらっても受け止められる姿勢でいました」

 向井理さん演じるハードボイルドな探偵・黒崎竜司が、事件の謎に挑む一方で、モテないながらも全力で婚活に奔走するさまを描くドラマ「婚活探偵」(BSテレ東)。シュッとして格好いいイメージの向井さんが、一生懸命婚活を頑張る不器用な黒崎を演じる姿がとにかくかわいく、見ていて思わず応援したくなる方も多いのではないでしょうか?

 今回は、そんな黒崎竜司を演じる向井理さんを直撃取材! 役作りや衣装へのこだわりをはじめ、共演者との距離の縮め方や今後挑戦してみたいことなども明かしてくれました。

――本作について、どんな印象をお持ちですか?

「全く接点がないような“婚活”と“探偵”というものを組み合わせてタイトルにしているのがとてもキャッチーで新しく、かつ分かりやすくて面白いなと思いました。内容に関しては、サスペンス要素も強く、事件の謎を解く面白さがある上で、婚活に励む不器用な男性のコミカルな部分もあり、そのバランスがすごくいいなと感じましたね」

「婚活探偵」主演・向井理の共演者へのすてきな気遣いとは? 「どんなに自由に演じてもらっても受け止められる姿勢でいました」

――そんな不器用な黒崎を演じる際に、どういった部分を意識されているのでしょうか?

「女性と触れ合ってこなかったこれまでの生き方と真逆に位置する“婚活”をする際に出てくる彼の不器用さと、相手の女性との言葉のキャッチボールの中で生まれてくるボタンの掛け違いみたいなやりとりがすごく面白くて。黒崎が真面目に一生懸命やればやるほどその姿が面白く映るんだろうなと、演じていて感じますね。だから、面白さを狙うことはせずに、黒崎というキャラクターから自然に出てくる言葉を大事にしています」

――黒崎のハードボイルドな一面は、どのように作り上げられたのですか?

「『シャーロック・ホームズ』や『刑事コロンボ』、『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)など、探偵物や刑事物の作品を参考にしましたね。そうやってハードボイルドについてイメージして、そこから抽出したり、足したり引いたりして黒崎が出来上がったと思います」

「婚活探偵」主演・向井理の共演者へのすてきな気遣いとは? 「どんなに自由に演じてもらっても受け止められる姿勢でいました」

――黒崎のハードボイルドな姿と、婚活時のコミカルな姿のギャップもいいですよね。

「男から見て格好いい男がいいと思うのですが、ギリギリのところを狙いたいなと(笑)。というのも、一部の人から見たら格好いいけど、一般的にはそこまで格好よくない…という外見の方が、リアリティーがあるんだろうなと思いまして。だから、衣装合わせはすごく時間をかけてやりました。スーツの色や髪形のバランス、サングラスなど小物との細かい組み合わせも考えましたね。普遍的な格好よさの中に、少し時代遅れ感もあったりして、バランスをあえて崩すところがすごく難しかったです。極端に言うと、一流のスタイリストさんに『格好悪い物を集めてください』とお願いしているようなものなので(笑)。微妙にアンバランスなところがすごく難しいみたいで、大変な作業だったようです。逆に、婚活のシーンで着るスーツなどに関しては、生地選びや採寸などすべてやらせていただきました。そこのすみ分けができていれば、バランスよくいくのかなと思いましたね」

「婚活探偵」主演・向井理の共演者へのすてきな気遣いとは? 「どんなに自由に演じてもらっても受け止められる姿勢でいました」

――衣装にもあらためて注目ということで。向井さんから見て、黒崎のどういったところに魅力を感じますか?

「かわいらしいんですよね(笑)。本人だけが気付いていないような変なところがあったり、こだわりが強かったり…とにかくピュアなのかなと思います。今まで自分の信じる道を生きてきた人なので、異なる価値観を持つ人や出来事との出会いは、驚きの連続なんじゃないかな。僕自身は、そういった信念はなく、あまり持ちすぎないようにしています。演技をする上でも、監督や演出家の方がどういう世界観を作りたいかをくむようにしているので、ある意味、自分を持たないように心掛けていますね」

――黒崎と向井さんの考え方は正反対なんですね。作中では、婚活についてもいろいろなシステムやノウハウが登場するかと思うのですが。

「今回、実際に婚活支援事業を展開されている企業が指導してくださっているので、婚活に関して教えていただくことは、ものすごくリアリティーがあるんです。僕も婚活をやったことがないので、黒崎同様、経験したことがない世界に足を踏み入れるという感覚は新鮮で面白いですね。さまざまなシーンがありますけど、実際にある婚活のシステムを脚本に取り入れている部分もあるので、いろんなことが知れました」

「婚活探偵」主演・向井理の共演者へのすてきな気遣いとは? 「どんなに自由に演じてもらっても受け止められる姿勢でいました」

――婚活において、人との距離の詰め方はとても大事だと思うのですが、向井さんご自身は、共演者の方とどのように距離を縮めていらっしゃるのでしょうか?

「相手のことをよく見たり、その人に合わせてみたりしますね。あとは、一緒にお芝居をすると、どういう人なのかがなんとなく分かることもあるので、それで距離感をつかんだりもします。ちなみに、本作は毎話女性ゲストの方が登場される形式なのですが、ゲストとして出演するのってすごく難しいんですよね。僕も経験がありますが、雰囲気が出来上がった状態の撮影現場に参加するのは簡単なことではなく、いろんなことを察しながら動いていかないといけないんです。ただ、今回は以前共演させていただいたことがある方が多かったので、少しでも和んでもらえるように、あえて昔の話をしたりしていましたね。あとは、自由にお芝居ができる空気を感じてもらいたいなとも思っていたので、どんなに自由に演じてもらっても受け止められる姿勢でいました。ゲストの方にもお芝居しやすい環境でいてもらった方が作品としてもいいと思うので、そういった部分を意識していましたね」

――すてきな気遣いをされていたんですね。では最後に、黒崎は41歳にして婚活に初挑戦しますが、向井さんご自身が今後挑戦してみたいことがあれば教えてください!

「都会に住んでいると、自然との接点を持つ機会がなかなかなくて。最近は、自然あふれるところで生活している方も増えていますが、僕も自然と触れ合える環境を作っていかないといけないなと考えています。この仕事を離れるつもりは全然ないですよ(笑)。ただ、そういう自然に囲まれるような作品があればいいなあと思ったりしますね。それはドラマや映画に限らず、ドキュメンタリーなどどんな形でもいいんですが。実は、僕はドキュメンタリーが好きで、コロナ禍になる前は定期的にドキュメンタリーの企画を自ら提案して、海外に行ったりもしていたので。また自然といろんな接点が持てたらいいなと思います」

「婚活探偵」主演・向井理の共演者へのすてきな気遣いとは? 「どんなに自由に演じてもらっても受け止められる姿勢でいました」
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【プロフィール】

向井理(むかい おさむ)
1982年2月7日生まれ。神奈川県出身。水瓶座。O型。主な出演作に連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」(NHK総合ほか)、ドラマ「10の秘密」(フジテレビ系)、「着飾る恋には理由があって」(TBS系)、大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK総合ほか)など。映画「ウェディング・ハイ」が3月12日公開予定。

【番組情報】

土曜ドラマ9「婚活探偵」
BSテレ東
土曜 午後9:00~9:55

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当) 撮影/蓮尾美智子 ヘア&メーク/反町雄一 スタイリスト/外山由香里



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