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田中みな実、新井P&塚原監督からの指示は「“らしさ”を全面的に消してほしい」――「最愛」インタビュー2021/11/25

 TBS系で放送中の金曜ドラマ「最愛」。本作は、殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央(吉高由里子)と、梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平)、そして、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)の3人を中心に展開するサスペンスラブストーリーです。

 2006年、梨央が青春時代を過ごしていたのどかな田舎町で失踪事件が発生。15年後、時代をけん引する実業家となった梨央の前に事件の関係者が現れたことにより、当時の記憶とともに封印したはずの事件が再び動きだします。本作は、「アンナチュラル」「MIU404」(同系)のプロデューサー・新井順子さんと演出・塚原あゆ子さん、そして「夜行観覧車」「リバース」(同系)で2人と組んだ奥寺佐渡子さんと清水友佳子さんの脚本による完全オリジナルの物語。

 今回はフリーランスのノンフィクションライター、橘しおりを演じる田中みな実さんにインタビュー。しおりを演じる上での心境や現場でのエピソードなどを語っていただきました。

――今回演じる橘しおりは、どのようなキャラクターですか?

「孤独なフリーのノンフィクションライターです。目的に向かって真っすぐで社会性を手放したような人。手段を選ばず、アウトロー。証拠を手に入れるためには、窓を割ってまで建物内に侵入するような危険な人物です。自分の命も惜しくないほどの覚悟で真田グループと梨央に迫ります」

――新井プロデューサーや塚原監督とは、どのようなことをお話しされましたか?

「衣装合わせの時、お二人からは『田中みな実さんらしさを全面的に消してほしい』と言われました。のちに、橘しおりという人物の過去、梨央に執着する理由を聞いて自分なりにすごく考えました。考えすぎて、役を固めすぎて、肩に力が入っていたことは自覚しています。完全オリジナルの脚本で、先が読めない中で人物の心情を想像するのは容易ではありませんでした。しおりの出演シーンは本筋と離れたところで描かれることも多く、余白の部分をどう埋めればいいのか、ずいぶん頭を悩ませました。撮影中、塚原さんが私の芝居を否定することはありませんでした。『そうです、そうです。いい感じです。方向性はそっちです。ただ、こうするともっとしおりの気持ちが伝わると思うんです』と、寄り添いながら演出をするという感じで。具体的な指示というよりはヒントを与えてくれて、最終的には私に委ねるというやり方でした。しかし、OKテークが出ても『もっとこうできたんじゃないか…』と直後から後悔の連続で。その繰り返しです。完成した本編のデータを放送前にいただいても怖くて見られないことがほとんどで。自分の芝居を見るのが怖いんです。こんなことは初めてで戸惑っています。塚原さん演出の回のDVDには、全体に向けたメッセージと、個人に宛てた手書きのメモが書かれていることがあって、それは、しおりを演じるうえでの大きなヒントになっています」

――吉高由里子さんや及川光博さんと共演した感想を教えてください。

「共演させていただき、誰もが吉高さんにひかれる理由が分かりました。現場にいる一人一人と、それぞれにとっての心地よい距離感で軽快にコミュニケーションをとられていて、吉高さんがいると疲れ切ったスタッフまでもが皆、笑顔になるんです。あっけらかーんとしているようで、実は現場を引っ張っているそのさまはカッコイイんです、本当に。私も吉高さんと接するうちに、気付いたらふわっと肩の力が抜けていました。今朝はね、吉高さんがあまりにもおかしくて『ひょうきん者ですね』と私がつぶやくと、『ぴったりの言葉を見つけたねぇ。ひょうきんでっすー(笑)』と変なポーズをしていました。陽気な人です(笑)。でも、芝居になるとパチーンとスイッチが入って、梨央の顔に。次々感情が湧き出てくるんです。いち視聴者としてすごく好きな俳優さんでしたが、お会いしてまた別の魅力にとりつかれました。及川さんとはクランクインの日からご一緒させていただいていますが、現場に入られてから出るまで、ずっとミッチーというエンターテイナーでした(笑)。ひとたびお芝居に入ると、キラキラミッチーさんから、スッとした表情の読めない後藤に豹変(ひょうへん)。唯一無二の存在感を放つ方だと感じます。序盤は自分で作り込んできた芝居を必死に守ろうとしていましたが、共演者の方やスタッフの皆さんのおかげで、ようやく周りが見えてきました。できるだけ多くのものを吸収しようと必死でもがいています」

――登場人物の中で気になるキャラクターはいますか?

「昔からドラマを見るのが好きで、『最愛』もいち視聴者として、自分が出ているシーン以外は楽しく拝見しています。特に加瀬さんの言動にはキュンキュンしっぱなし。ひとりで『きゃあ~』と色めき立っています(笑)。現場では“加瀬キュン”“大キュン(宮崎大輝にキュン)”なんていうワードがあるそうですが、それでいうと私は“加瀬キュン”です。あくまでも役柄としてで、お二人とも大変魅力的な俳優さんです!」

――最後に視聴者にメッセージをお願いします。

「第7話ではしおりが、なぜこれほどまでに梨央と真田ウェルネスに執着するのか、彼女の過去も含め明かされます。しおりだけでなく、ほかの登場人物の思惑や意図も徐々に表面化されていきますので、ご注目ください。見終わった後、心地よい疲れが襲ってくるほど、物語は急展開していきます。最後までご覧ください」

【番組情報】

「最愛」
TBS系
金曜 午後10:00〜10:54

TBS担当 A・M

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