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榎木淳弥◆「僕と下田が似ているかどうかでいうと…似ていないと思います」梅原裕一郎◆ 「元々猫が好きで、YouTubeで理由もなく猫の動画を見てしまいます」2021/02/17

榎木淳弥◆「僕と下田が似ているかどうかでいうと…似ていないと思います」梅原裕一郎◆ 「元々猫が好きで、YouTubeで理由もなく猫の動画を見てしまいます」

 蛇蔵&鈴木ツタ・たら子による同名漫画を原作とした、TVアニメ「天地創造デザイン部」が現在放送中。万物を創造するはずの神様(龍田直樹)が、生き物を造るのが面倒だからと下請けに丸投げ! クライアントである神様からのむちゃぶりな依頼を受けた下請け企業「天地創造社」のデザイナーたちが苦悩する姿を描く、“生き物創造お仕事コメディー”だ。そんな本作で、神様と「天地創造社」のデザイン部との連絡係を務める下田役・榎木淳弥と、デザイナーの木村役・梅原裕一郎が登場! 作品の見どころのほか、生き物に関する質問を直撃した。

――放送スタートから反響が大きい「天地創造デザイン部」(以下、「天デ部」)。生き物の生態などを楽しく学べるアニメという側面もありますが、お二人が印象に残っている生き物は何ですか?

梅原 「2話(1月14日放送)のダイオウイカとマッコウクジラが印象深いです。僕、子どもの頃に恐竜図鑑を読むのが好きだったんですけど、この二つの動物はどちらもとても大きくて、“恐竜にもつながるような雰囲気があるな”と…。そこにロマンを感じるんですよね。『宇宙よりも分かっていないことが多い』と言われる深海で活動できるところも神秘的です」

榎木 「僕は、3話(1月21日放送)に出てきたチョウチンアンコウかな。オスがメスの体にくっついて一体化するなんて、衝撃的な生態で、生命の神秘を感じました。あと、2話のコアラも…。コアラがよく食べているユーカリには毒があることも、それを消化してしまう腸内微生物を体内に持っていることも、微生物を母親から受け継ぐことも、何もかもがすごく面白いなと思いました。あと、本編で流れていたコアラの鳴き声は本物なんです。意外とデスボイスで驚きましたし、生声がアニメに乗るってシュールですよね」

――他の生き物たちの声は、基本的にデザインを担当したキャラクターの声優さんが務めているんですよね。

榎木 「そうなんですよ。僕は天使役なのでやらないんですけど、(デザイナー役の)皆さんは兼ね役で工夫して演じていました。梅原くんもそうだよね」

梅原 「うん、そうだね。人間じゃなくて動物なので、普段使わない声を意識してやれたのは純粋に楽しかったです」

榎木 「そのあたりもこのアニメの面白いところでしょうね」

梅原 「あと、個人的に気になっているのは、虫部(あらゆる虫のデザインと研究を行う虫のエキスパートたち)です。複数人を水島大宙さんお一人で演じているんですけど、“さすが水島さんだな!”とうなるばかりです。この先もどんな感じになっているのか、気になります」

――現在は、コロナウイルス感染予防のため少人数でのアフレコになっていると思いますが、「天デ部」はどうでしたか?

梅原 「それが、1、2話くらいまでは全員一緒にできていたんだよね」

榎木 「そうだったね。少人数で録っていると、一度も声を聞かずに最終話まで収録し終えてしまうこともあるんですけど、最初にみんなの声を聞けたのは大きかったです」

梅原 「“この人はこういう雰囲気でやっていくんだな”と知ることができたので、3話以降も頭の中で補完しながらできました。少人数制になってからも、掛け合いの多いキャラクターを3人くらいまとめてアフレコしていたので、そこまでやりづらさは感じなかったですけどね。少人数とはいえ、複数人で録れたのは良かったです」

榎木 「木村と下田は会話が多かったこともあって、同じグループになることが多かったんです。一緒に録らないと生まれないものもあったと思うので、助かりました」

榎木淳弥◆「僕と下田が似ているかどうかでいうと…似ていないと思います」梅原裕一郎◆ 「元々猫が好きで、YouTubeで理由もなく猫の動画を見てしまいます」

――演じてみてあらためて抱いた、ご自身の役の印象や役と似ているところ、似ていないところもお聞きしたいです。

梅原 「そうだなあ…。木村は判断基準が“おいしいかおいしくないか”の1点で、“おいしい生き物を造るんだ!”という目的の下で1人で動いているので、無害なんですよね。だから、“周りのキャラに比べて実は常識人なんじゃないかな”と演じる中で思うようになりました。周りはぶっ飛んでいる人ばかりだから、なかなか気付けないんですけど…」

――確かに(笑)。アフレコを通してじっくり木村と向き合った梅原さんだから分かったところかもしれません。

榎木 「で、僕と下田が似ているかどうかでいうと…似ていないと思います。下田は感情の起伏が激しいじゃないですか」

――周りに振り回される立場でもありますもんね。

榎木 「それもあって感情の赴くまま、思ったことを口に出すんですよね。僕も、内面は結構起伏が激しい方なんですけど、社会人なのでさすがに表には出しません。似ているようで似ていないですね」

――ちなみに、お二人は動物好きですか?

梅原 「好きですよ。元々猫が好きで、YouTubeで理由もなく猫の動画を見てしまいます。野良猫を見かけると追い掛けちゃうし…。でも、実際に遊ぼうとすると嫌われるんです。たぶん、僕がぐいぐいいきすぎて猫的にはうっとうしいんでしょうね。“放っておいてくれよ”みたいな(笑)」

榎木 「僕も動物全般好きなんですけど、動物アレルギーで一通り反応が出てしまっているんですよね。どうやら皮膚がダメらしくて、犬も猫もNGです」

――お二人とも片思い状態ですね。となると、飼ってみたい動物についても聞きたかったのですが、難しいでしょうか?

榎木 「そうですね…。爬虫(はちゅう)類ならまだ大丈夫かもしれません。でも、飼ってみたいとは思わないんですが…」

――ちなみに、榎木さんはTwitterのアイコンを猫の写真にされていますよね。

榎木 「あれは実家の猫なんです。僕が実家を出てから飼い始めたのでそんなに会う機会はないですし、近づき過ぎなければ大丈夫。今はほどよい距離感を保って接しています(笑)」

――なるほど! では、梅原さんは飼ってみたい動物はいますか?

梅原 「僕も難しいかなあ。過去に金魚を2匹飼っていたことがあるんですけど、やっぱり死んでしまった時、悲しかったんですよ。例えばこれが、犬や猫みたいに意思疎通を図れる動物だった場合、もっと悲しいんじゃないかと思うと、簡単に飼おうとは思えないですよね…」

――では、最後に…。「天デ部」は生き物を造りだす様子が描かれます。視聴者が番組を見ることで、あらためて生き物の必要性や尊さを感じてくれたらいいですよね。

榎木 「実際に全国の小学校にもポスターが貼られているくらいなので、世代を問わず楽しめる作品になっていると思います」

梅原 「アニメが好きな大人の方々はもちろん、親子でも安心して楽しめる作品だと思うので、見ていろんな発見をしてもらいたいです」

榎木淳弥◆「僕と下田が似ているかどうかでいうと…似ていないと思います」梅原裕一郎◆ 「元々猫が好きで、YouTubeで理由もなく猫の動画を見てしまいます」

【プロフィール】

榎木淳弥(えのき じゅんや)
10月19日、東京都生まれ。天秤座。A型。アニメ「呪術廻戦」(TBS系)、「2.43 清陰高校男子バレー部」(フジテレビほか)、「はたらく細胞BLACK」「蜘蛛ですが、なにか?」「アイ★チュウ」(いずれもTOKYO MXほか)、「プレイタの傷」(TBSほか)などに出演中。Netflixオリジナルアニメシリーズ「天空侵犯」が2月25日より全世界独占配信。


梅原裕一郎(うめはら ゆういちろう)
3月8日、静岡県生まれ。魚座。O型。「アニメ カピバラさん」(テレビ東京系)、「スケートリーディング☆スターズ」「オルタンシア・サーガ」(ともにTOKYO MXほか)などに出演中。榎木とは放送中の「2.43 清陰高校男子バレー部」、2月25日より全世界独占配信のNetflixオリジナルアニメシリーズ「天空侵犯」でも共演。

【作品情報】 

榎木淳弥◆「僕と下田が似ているかどうかでいうと…似ていないと思います」梅原裕一郎◆ 「元々猫が好きで、YouTubeで理由もなく猫の動画を見てしまいます」

「天地創造デザイン部」
2月25日
TOKYO MXほか
木曜 深夜0:00~0:30

蛇蔵&鈴木ツタ・たら子の漫画をアニメ化。光、水、大地を創造するも、生き物を造るのが面倒になった神様が下請けの天地創造社に仕事を依頼。新人天使の下田(榎木)が、神様(龍田)と天地創造社のデザイナー・木村(梅原)らの連絡係として奮闘する。

【プレゼント】

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(応募期間:2021年2月17日正午~2月24日午前11:59)

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取材・文/松本まゆげ 撮影/Tim Gallo ヘア&メーク/川端麻友[榎木]、sayu[梅原]



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