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「ドラえもん」「進撃の巨人」「鬼滅の刃」…発表!録画視聴ポイントで見る年間アニメランキング!!2020/05/29

一大ブームを巻き起こした「鬼滅の刃」

 先月の1~3月クールの連続ドラマ分析「『テセウスの船』『恋はつづくよどこまでも』上位独占!1~3月冬クールのドラマ録画視聴ランキングはTBSの圧勝」や、2019年の年間ドラマ視聴ランキング「話題のあのドラマは何位だったのか? 注目!2019年ドラマ録画視聴年間ランキング発表」が好評をいただいたので、今月はアニメの年間録画視聴ランキングを特集してみよう。

 毎週発表している録画視聴ランキング(関東の約43万台を超える東芝レグザ視聴データをもとにした番組ごとの録画視聴回数のランキング)ではドラマだけでなく各ジャンルの部門別ランキングも紹介しているが、ドラマについで安定した人気を保っているのがアニメ部門だ。先日人気絶頂の中、連載終了を迎えた「鬼滅の刃」。原作の漫画だけでなく、アニメもまた爆発的な人気を博した。今回は、2019年4月~20年3月までの1年間に放送されたアニメ番組の録画視聴データを集計し、年間ランキングを作成してみた。

 まずは、上記期間内に放送されたアニメ番組の全話平均視聴率ランキング。ポイントは1位を100とした割合を表している。

 現在地上波で放送されているアニメ作品には、60年近い歴史を持つ子どもやファミリー層を視聴対象とした作品群と、今世紀に入って台頭した青年から大人のアニメファンを対象としたアニメが混在しているが、そんな状況を如実に反映したランキングとなった。特に「ドラえもん」「それいけ!アンパンマン」「クレヨンしんちゃん」「ワンピース」「ポケットモンスター」「名探偵コナン」といったファミリー向け定番アニメ群の安定感は、世帯視聴率よりも録画視聴のポイントで見た方がより分かりやすい。すべて放送開始から20年以上経っている長寿アニメ。子どもたちはもちろん、親世代も含めた広い層に支持されており、劇場版もヒットするなどブランド化した人気作ばかりだ。

 中でも「ドラえもん」の強さは圧倒的で、毎週のランキングでも常に高ポイントをたたき出している。19年秋の放送時間変更以降、少し数字を落としているのが気にかかるが、今現在、名実ともに国民的No.1アニメといっていいだろう。

 同時にそうしたファミリーアニメと一線を画した、大人の視聴者を対象としたアニメの人気も高い。レグザの「みるコレ」では、そんなアニメ群を“大人アニメ”と総称して、専用パックを作るなど力を入れているが、今回はそんな“おすすめ大人アニメ”パックにピックアップされているアニメの、19年4月~20年3月の年間平均値ランキングも調べてみた。

 トップに立ったのは19年の4月クールに放送された「進撃の巨人 Season3」。平成後期を代表する人気コミックで、2013年に第1期アニメが放送されて以来大きな人気を博しているヒットアニメの最新シリーズ。全10話の平均で、「アニメ年間平均値ランキング」でも「ドラえもん」の牙城に迫るポイントを獲得した。2位の「ワンパンマン」、3位「ジョジョの奇妙な冒険-黄金の風-」、4位「ハイキュー!! TO THE TOP」、5位「僕のヒーローアカデミア」も人気原作のアニメシリーズで、安定した人気がうかがえる。昨今はこうしたヒットシリーズであっても、シーズンごとに放送される局や時間が変更されていることが多く、見逃してしまう可能性があるので、確かに録画視聴が安心である。

 続いて、より“大人アニメ”を掘り下げるためにクールごとの大人アニメ録画視聴平均値ベストテンを見ていこう。

 まずは春クール(19年4月クール。※「ジョジョの奇妙な冒険-黄金の風-」「盾の勇者の成り上がり」「どろろ」は前クールからの継続なので、期間内のみの集計)。年間でも上位に入った「進撃の巨人 Season3」と「ワンパンマン」が共にランクインしているほか、かつての人気作の前日譚をアニメ化した(OVAの再編集版)「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」、あだち充原作の「MIX」、「フルーツバスケット」の約18年ぶりの再アニメ化など話題作のそろったクールだが、なんといっても社会現象となった「鬼滅の刃」が光る。「アニメ年間平均値ランキング」でもTOKYO MX放送のアニメとしてはトップ。このアニメがきっかけで、全国の書店から原作コミックスが消えるほどの爆発的な人気となった。コミックの連載は終了したが、令和最初のブレークアニメとして長く歴史に残ることは間違いないだろう。

 続いて夏クール(19年7月クール)。トップにTBSの「炎炎ノ消防隊」が入ったほかはすべてTOKYO MXのアニメがベストテンを占めた。ほかのクールに比べると、知名度に欠けた感は否めないが、「Dr.STONE」や「彼方のアストラ」など注目作も多いクールであった。

 そして秋クール(19年10月クール)は、「僕のヒーローアカデミア」「七つの大罪 神々の逆鱗」「ソードアート・オンライン -アリシゼーション- War of Underworld」「PSYCHO-PASS サイコパス 3」と人気シリーズの新作が上位に並んだ。「魔入りました!入間くん」は、NHK Eテレの大人アニメで唯一のランクインを果たした。

 冬クール(20年1月クール)は「ハイキュー!! TO THE TOP」が首位。これで春と夏は「マガジン」勢、秋と冬は「ジャンプ」勢の原作アニメがトップを分け合ったことになる。各クールともシリーズ物が強い中、この冬クールは「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」「映像研には手を出すな!」「地縛少年花子くん」と個性的な作品が覇を競った。特に「映像研には手を出すな!」は、アニメファン以外のライト層にも人気が浸透、話題を呼んだ。4作品をベストテンに送り込んだTBSの健闘が目立つ。

 最後にドラマの分析でも用いている「最終回継続率」を、アニメの指標として使ってみた。最終回継続率とは、最終回のポイントを初回のポイントで割った割合のことで、初回より最終回のポイントが高い(=最終回継続率が高い)ということは、作品内容に対する満足度が高い傾向にあるのではないかという仮説に基づく指標である。

 アニメの場合、ドラマ以上に、初回を見てその後も見続けるかどうかを決めるという視聴者が多く、一般的に初回の視聴ポイントは高くなる傾向がある。そんな中、最終回継続率が100%を超えた(初回より最終回のポイントが高かった)大人アニメの年間継続率ランキングが次の表である(19年4月~20年3月の間に、初回から最終回までが放送された大人アニメが対象。初回の放送時間が異なるなどのバイアスをできるだけ排除して集計した)。

 上記の理由で初回より最終回のポイントの方が高いアニメは少なく、全体の15%にも満たない。逆にいえば、ここにランクインしたアニメに対する視聴者の満足度が高かったことは間違いがなく、内容保証の作品群といえるかもしれない。確かに納得のラインナップだ。特にトップ2の「魔入りました!入間くん」と「鬼滅の刃」の値は群を抜いていて、この1年を代表するアニメだったといっていいだろう。また続編アニメは、初回に気付かなかった前作のファンがあとから見始めたという可能性もある。

 レグザ録画視聴ポイントによるアニメ分析、いかがだっただろうか。世帯視聴率だけでは分からないファンの本音が、ドラマ以上に浮かび上がってきたように思う。自宅で過ごす機会が増えて、テレビの役割はますます重要になる。今後もさまざまな角度でテレビの楽しみ方をご紹介していくので、ご期待ください。

文/武内朗
提供/東芝映像ソリューション株式会社

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