「鶴瓶のええ歌やなぁ」で大江裕が、師匠・北島三郎との熱い絆の秘話2026/07/27 12:00

笑福亭鶴瓶さんと八木亜希子さんがゲストと語らい、名曲に隠された秘話やプライベートまで“歌”と“人生”を深掘りする大人のトーク&歌謡番組「鶴瓶のええ歌やなぁ」(BS11 毎週木曜午後8:00)。大江裕さんをゲストに迎えた7月30日放送回の収録に潜入! 本編をより楽しむために、現場の様子を放送に先駆けてリポートします。

独特なキャラクターと愛らしい笑顔、そして圧倒的な歌唱力でお茶の間から愛され、バラエティー番組でも大活躍の大江裕さんが来店。大江さんは現在、36歳。北島三郎さんの演歌を受け継ぐファミリーの中の1人として、人々の心を震わせるような歌い手を目指し、歌の道にまい進しています。
トークでは、16歳の時に明石家さんまさんMCの「さんまのSUPERからくりTV」(TBS系)に出演し、「北島三郎に弟子入りしたい高校生」として世間から大きな注目を集めた当時を振り返ります。しかし、念願の北島ファミリー入りや華々しい歌手デビューの裏で大江さんを襲ったのは、パニック障害という大きすぎる試練でした。
大好きな音楽を聴くこともできなくなり、どん底にいた大江さんを優しく包み込んだ師匠・北島三郎さんの愛にあふれた言葉、そしてステージ復帰のきっかけとなった“ある出来事”とは? 今だから明かせる奇跡の復活劇の全貌に迫ります。
スタジオで披露される魂の再出発曲、そして師弟の熱い絆に、鶴瓶さんも思わず涙。笑いと感動のぎっしり詰まった収録回となりました。
始まりは「からくりTV」! 北島ファミリー入りまでを追う壮大な企画がスタート

19歳という若さで鮮烈なデビューを果たした大江さん。プロの演歌歌手として歩むきっかけとなったのが、16歳のアマチュア時代に出演した人気番組「さんまのSUPERからくりTV」でした。番組内の「全国かえうた甲子園」で、大好きな北島三郎さんの「函館の女(ひと)」の替え歌を歌い上げて準優勝に輝き、一躍注目を浴びる存在に。

この出演を機に、番組内では「大江くんが北島先生に弟子入りするまで」を追う壮大な修業企画がスタート。演歌の心をマスターするため歌詞に歌い込まれている情景をリアルに体験していくという、今でも多くの視聴者の記憶に残る人気コーナーが幕を開けたのでした。
番組内で憧れの北島さんと実際に対面したのち、北島音楽事務所にデモテープを送った大江さん。その後、直接歌も聴いてもらい、ついに「身柄預かり(ファミリー入り)」が決定したのでした。
パニック障害での挫折 救ったのは師匠とファミリーの愛

トントン拍子でスターへの道を駆け上がった大江さんでしたが、デビュー2年目、大きな試練が訪れます。
コンサート中、プレッシャーから呼吸困難に陥り、ステージ袖で倒れてしまいました。救急搬送されてしまったのです。のちに判明した病名は、「パニック障害」でした。
それから思うようにステージに立てなくなった大江さんのため、北島ファミリーの兄弟子・姉弟子が、かわるがわる代演を務めてくれました。そして約半年が過ぎた頃、大江さんは北島さんから呼び出しを受けました。クビを覚悟で北島音楽事務所の会長室のドアをたたき、土下座をして謝罪する大江さん。しかし、北島さんは叱責することもなく、そっと大江さんの頭をなでて語りかけました。
「ごめんな、でも俺はもう一度お前の歌を聴きたい。だから俺と旅に出よう」
大江さんは、この当時、厳密には北島さんの弟子ではありませんでした。そのため、下積み修業をしないまま急にデビューし、多忙な芸能生活のなかで心身のバランスを崩してしまった……そのことに、北島さんは気付いていたのです。
「下積みをしてから人前に出るのとそうでないのでは、全然違うのよ。本質的なことが分かっていて芸をするのと、うわべだけうまいのとでは全然違う」と鶴瓶さん。「でも、その“ごめん”はすごい。師匠が、なかなか言えることやないよ」としみじみ語ります。
その後、北島さんの座長公演に同行し、少しずつ回復を遂げた大江さん。北島さんが楽曲提供した「ふる里は いま…」で無事ステージ復帰を果たしたのです。師から受けた愛情を改めてかみ締めながら、大江さんの瞳も潤みます。感動のエピソードは、ぜひ番組本編で。
SET LIST

「のろま大将」2009年
作詞:仁井谷俊也 作曲:原譲二
大江さんのデビュー曲。「どじでのろま」で「不器用」でも、頑張っていけば必ず夢はかなうというメッセージが込められた曲。作曲の「原譲二」は北島さんが作家活動する時のペンネーム。
○「大阪では“のろま”という言葉はあまり使いませんから、初めは驚きました。でも、北島先生と作詞の仁井谷先生が考えてくださった言葉ですから、これを自分のキャラクターとして目標にしようと思ったことを覚えています。うれしかったですね」(大江さん)
○「優しいな、北島先生。もともとデビューで苦労されている方だから、そうやって新しく出てくる人に希望を与えてくれはるんや。ええ歌もろたね」(鶴瓶さん)
「ふる里は いま…」2012年
作詞:原譲二 作曲:原譲二
大江さんが療養後に発表した魂の再出発曲。療養中の大江さんと一緒に過ごす中で北島さんが書いた詞には、つらい状況にいる愛弟子へのエールが込められています。
○「北島先生がいなければ、今の私はいません。この曲を歌うと、当時のことを思い出して言葉が詰まりそうになりますが、今日は先生に感謝を届けようという思いで歌いました」(大江さん)
○「経緯を聞いているから、改めてちゃんと聴けるよね。泣きそうになる」(鶴瓶さん)
○「エピソードも含めて、すべてが映画のようですね。本当に素敵でした」(八木さん)
「兄弟仁義」1965年 北島三郎
作詞:星野哲郎 作曲:北原じゅん
北島演歌の中で、大江さんが最も思い入れのある曲。男同士の絆を歌った名曲。
○「この曲は、幼稚園のお遊戯会でも歌った曲です。園長先生は喜んでいましたが、園児は泣いていました(笑)」(大江さん)
○「幼稚園のお遊戯会で『兄弟仁義』はないやろ(笑)。でもほんまにええ歌。療養中のエピソードからの流れで聴くとぴったりやで」(鶴瓶さん)

「帰ろかな」1965年 北島三郎
作詞:永 六輔 作曲:中村八大
鶴瓶さんがリクエスト。2007年に鶴瓶さんが司会をした「第58回NHK紅白歌合戦」で、北島さんが歌唱。
○「普段から北島先生の歌い方については研究していますが、先生は同じ歌でも、その時々に合わせて、色を変えて歌うことができるんです。この『帰ろかな』にもテンポを崩して、少しジャズテイストで歌われるバージョンがありますが、CDには収録されていないんです。今日はその歌い方に挑戦してみます」(大江さん)
「時代の海」2023年
作詞:原譲二 作曲:原譲二
大江さんが北島音楽事務所から独立する際、北島さんから贈られた一曲。曲中に入っている「ヨイショ!」という掛け声は、なんと北島さんの声なのだとか。
○「これからつらいことがあったとしても、『夢をあきらめずに進んでいけや』という船出の歌。このメッセージを受け止めて、これからも荒波に耐えて進んでいきたいです」(大江さん)
「あばよ さよなら」2026年
作詞:原譲二 作曲:原譲二
恩師の北島さんから3年ぶりに楽曲提供された新曲。全編に力強いメッセージが込められた人生応援歌。
現場で直撃インタビュー! 大江裕

──本日の収録の感想をお願いします。
大江 「鶴瓶さんとお会いするのは今日が初めてで、『怖い人なのかな……』と内心ドキドキしていたんです(笑)。でも、実際は僕を包み込むように優しくお話を聞いてくださって、とてもリラックスできました。すてきな番組ですね。これほどゲストの話を丁寧に引き出し、相手を立てながら同時に冗談も交えて現場を盛り上げてくださる司会者の方にはお目にかかったことがありません。スタッフさんから『今日はいつも以上に上機嫌ですね』と言われるくらい、楽しませていただきました」
──トークでは、鶴瓶さんと息の合った掛け合いも魅力的でした。
大江 「鶴瓶さんはあれほど偉大なキャリアをお持ちなのに、相手を緊張させない、温かな空気を出してくださるんですよね。くだけた雰囲気を作ってくださるのが本当にありがたかったですね」
──恩師・北島三郎さんとの思い出を振り返ってみていかがでしたか?
大江 「先生についてこんなに語る機会は、ありそうで実はめったにないことなので、とても貴重な時間になりました。幼稚園の頃から北島先生が大好きで、卒園アルバムにも『将来は演歌歌手になる』と書いていたほど。その夢をかなえて今ここにいるからこそ、やっぱり『夢はかなうもの』『かなえるものが夢』なのだと、改めて若い方に伝えていきたいなと思いました」
──「ふる里は いま…」の歌唱中、涙をこらえていらっしゃいました。あの瞬間の胸の内をお聞かせください。
大江 「パニック障害で辛かった時期の記憶は、普段はもう遠ざかっているんです。日々一生懸命お仕事をさせていただく中で、病気のことは忘れている。でも改めてお話をしていくうちに、どんどん思い出していくわけです。あの時にこんなふうに北島先生が支えてくださったんだな、ファミリーの皆さんが助けてくださったんだな……と、改めて客観的に自分を見直したら、どんどん感謝の気持ちがあふれてきて。この収録で素晴らしい経験をさせていただきました」
──師匠やファミリーからの深い愛を受け取った大江さん。今後さらに年齢を重ねていくうえで、次世代の後輩たちにはどう接していきたいですか?
大江 「やはり歌手としての基本の心構えを勉強することが大切だと伝えたいですね。例えば一つのコンサートを作るためには、多くの方々の支えがあります。照明さん、音響さん、バンドの皆さん、そして素晴らしいセット。それらがあって初めて、歌い手は輝くわけです。そのことを忘れてしまうと、アーティストとして大切なものが欠けてしまう。周りへの感謝を常に持てる人は、目の前のお客さまに対しても歌の心を届けられます。その気持ちがパフォーマンスにおいて何よりも大事だということを若い皆さんにも知ってもらいたいですね」
──最後に、今後の活動への意気込みを。
大江 「ありがたいことに、最近は歌だけでなくバラエティー番組にも出させていただいています。僕は今36歳。10代、20代には僕を知らない方もいるでしょう。でもバラエティー番組に出ていれば、若い世代に『この人は何者?』と興味を持ってもらえる機会もあると思うんです。そして僕が演歌歌手だと知ることで、演歌に触れるきっかけが生まれれば、うれしいですね。僕は死ぬまで演歌歌手でいたい。この演歌道をブレることなく真っすぐに歩いていきたいと思います」
【番組情報】
「鶴瓶のええ歌やなぁ」
BS11 毎週木曜 午後8:00~8:57
※大江裕のゲスト回は、7月30日放送
※番組放送後、YouTube限定でスタジオトークのディレクターズカット版を公開中
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