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福士蒼汰、清野菜名、大島優子、北大路欣也が「神様のカルテ」オンライン会見に登壇2021/02/15

福士蒼汰、清野菜名、大島優子、北大路欣也が「神様のカルテ」オンライン会見に登壇

 テレビ東京系で本日2月15日からスタートするドラマスペシャル「神様のカルテ」(月曜午後8:00)のオンライ記者会見が行われ、主演の福士蒼汰、共演の清野菜名、大島優子、北大路欣也が登壇し、ドラマの見どころや、それぞれが演じるキャラクターへの思いなどを語った。

 ドラマは、シリーズ累計330万部を記録し2011年と14年には映画化もされた、現役の医師でもある小説家・夏川草介氏による同名ベストセラー小説が原作。信州にある「24時間、365日対応」の病院で働く内科医である栗原一止(福士)が、患者や恩師との別れ、地方医療の現実を経験し、患者と正面から向き合い「いい医者とは何か?」を考える苦悩と成長の軌跡を描いていくヒューマンドラマだ。シリーズ4冊の長編を2時間×全4話の大型スペシャルドラマとして放送する。

 本庄病院で働く内科医の主人公・一止、その妻・ハルこと栗原榛名(清野)、本庄病院病棟主任看護師・東西直美(大島)、一止の師匠で“信州のゴッドハンド”と呼ばれる消化器内科部長・大狸先生こと板垣源蔵(北大路)をはじめ、古狐先生こと内藤鴨一のイッセー尾形など超豪華なキャストが名を連ねている。

 福士は「まず初めに思ったことは、こんなに逼迫(ひっぱく)した医療というものが実際にあって、『ああ、こんなに大変なんだなあ』ということをシンプルに思って。でも同時にお医者さんだったり看護師さんたちの柔らかい空気感も一緒に感じたりして。それで家に帰ると奥さんがいて温かく包み込んでくれるっていう。その厳しい環境だけど支えられている部分があって、それは人が人を支えているっていうのを感じる、そんな作品だったなあと。これはすごくやりがいがあるなと感じました」とコメント。

 清野は「本当に皆さんのキャラクターがしっかりしていて、個性的なキャラクターで、そこでまずこの作品に引き込まれていって。この本庄病院という『24時間、365日対応』という看板を掲げているとても大変な現場の中で、医療技術というところではなく患者さんに心から寄り添っていく皆さんの優しさに、私も台本を読んで触れて、涙なしでは本当に見られない作品だなと思い、この作品に私も参加できて本当に光栄だなと思いながら、台本を読ませていただきました」と本作への思いを明かした。

 大島は「私も清野さんと一緒で台本を開くたびに涙が出てしまって。台本をいただいた時に読んで、涙して。いざ、撮影前にセリフを覚えて東西の役を考える時に『ああ、ちょっとつらいな』みたいな。もう読むと絶対に泣いちゃうので、なかなか手につかなかったんですよ。でも、ちゃんと“東西直美”ということを考えた上で、入ってみようというふうに思いながら読んでいって。そうすると、私は看護師主任として看護師として、こっち側の人間で『あ、こっちも人間で、感情があって患者さんをサポートしているんだよね』っていうふうに、それを初めて実感したんですよね。やっぱり普段生活していると、自分が病院に出向いたりして、助けてもらう側でいたのが、初めて体験した感覚を台本を通して読み取って、咀嚼(そしゃく)して、表現しているっていう瞬間を撮影で楽しみながらやらせていただきました」と振り返った。

 北大路は「一止の言葉じゃないですけど『医師は治療をするだけじゃない』ということ。そこには人間としての思いというんですか、その器量が非常に大きな問題だという定義をしてくれたような気がしますね。私ももう現実の世界でいろんな先生方とお医者さまとお付き合いがありますので、すさまじい生き方を実際に目で見ておりますのでね。『こんなことが実際にあるんだな』という思いを重ねながら、一止と会話の時には、そういうハートをお互いに持ちながらやっておりました」と語った。

 さらに、役づくりの苦労について、福士は「今回は非常に難易度が高いというか、医療用語はもちろんなんですけど、文学的なセリフもとっても多くて、これはどうしたものかと。第一声が『私は慨嘆(がいたん)した』って言うんですけど。“慨嘆”ってなんだっけ?って(笑)。漢字を見ればなんとなく分かるけど音を聞いた人は、どう感じるのかと思うくらい、最初『跋扈(ばっこ)する』とか、パッと聞いて分からない言葉があって、いちいち調べていかないといけなかったりとか。毎日毎日プレッシャーで『できるかな? 俺、大丈夫かな?』って不安もあったりしたんですけど。でも周りの環境に支えられて、僕自身もその場にいることができたなって思います」と明かした。

 そんな一止を支えるハルを演じて、清野は「本当に疲れて帰ってくる旦那さん、“イチさん”をとにかく癒やしたいという気持ちで毎日撮影をしていたんですけど、一方で、山岳写真家ということで、世界を回って山を登って撮っているのです。私もこのドラマに入る前に初心者コースなんですけど、どんな気持ちになるのかとかいろいろ想像しながら登ってみて。大きいカメラを下げて、そして荷物を背負って歩くっていうのは、本当に大変だったし、最後までそれを成し遂げるっていうのは、かなり強い女性じゃないと、それはできないなと思いました。そういったタフさからも強さからも、一歩二歩先回りしてイチさんをケアできるというか、優しく大きく迎え入れることができたのかなあと思いながら、準備していました」と役づくりの苦労を告白。

 その清野の話を受けて、福士は「めちゃくちゃ癒やされました! 僕が家に着く前にもうガラガラッと玄関を開けてくれて『ただいまです! イチさん!』て抱きついてくれるんですけど。『こんなに癒やされるものなんだ』って感じました(笑)」と笑顔。大島も「私も癒やされたいです。清野さんに(笑)」と参入。そして「実は東西もライバルではないですけど、一止をお気に入りの生き物としているんですよね(笑)。でも私は、台本を読んでいて、同期でもあって一緒に患者さんを助ける・支えるっていう役柄を2人で志を一緒にしてやってるんだろうなっていうところがある上で、一止のことを気に入ってて、好感を持っているいうところなんですけど。演じてみて終わった後に気付いたのは、やっぱり同志なんだなということ。友人というか“男同士の絆”みたいな。何か、そういう仲だったのかなというふうに思って。撮影中は、それに気付かなかったんですけど、後から気付いてしまったっていうパターンがあるんだなって思いました」と新たな発見があったという。

 北大路は、福士と尾形との共演について「主人公と僕の間はもう半世紀開いているんですよ。だから僕の話を時々黙って聞いてくれていたんですが、まあ、よく聞いてくれていたなと。『こいつ何をしゃべっているんだ』という空間があったと思うんですけど、よく黙って聞いてくれました。それと、イッセーさんと僕は初めて仕事をしたんですが。『古狐』『大狸』という仲で楽しく仕事をさせていただいたんですが、何か、イッセーさんの人生と、僕が今まで生きてきた人生と、そこで初めて会ったわけですよね。お互いに幸運というのはおかしいけれど、うれしくなってね、最初のシーンの撮影現場のことがすごく印象に残っています」と話すと、福士は「すごく楽しく聞いていました。話がもうレジェンドすぎる話ばっかりなんですよ。『三船(敏郎)さんがね』とか『勝(新太郎)さんがね』みたいな話がすごいので『わ、これは聞きたい!』と思って、レジェンド・ストーリーをずっと聞いていました」と大ベテランの話に興奮した様子。

 また、本作の魅力を、大島は「劇中で栗原先生が、『これがこの人の命の形なんだ』って言うセリフが出てくるんですよね。『命の形』っていうところに、すごく私は心にその言葉が刺さって、こういう時代だからこそ、命ってどういうふうに失われるか分からないじゃないですか。それぞれがそういう命の形を持って生まれてきて、それを輝かせるか、輝かせないかという生き方の選択もあって、本当にいろんな形があるんだなっていうことを知ったんですよね。やっぱりそこには人と人とのつながりが一番大切だったりとかするので、隣に誰かがいるというふうに、こういう時代だからこそ皆さんに思っていただいて、明日もまた、生きてみよう、今日頑張ってっていうふうに思ってほしいなっていう、背中を押せる作品になったらいいなと思います」と語り、本作への思いと共にアピール。

 最後に福士は「お医者さんの話であり、患者さんの話であるんですけど、何より人間の話だなと思っています。僕自身患者さん役の方と実際にお芝居をする時に、『ああ、この感覚ってたぶん、普段病院で働いている人が感じていることなのかもしれないな』と思って、すごくきついこともあるんですよ。『これ、やりたくないな』って思っちゃうことってあって、それで実際の自分の生活の中でも過去の経験とかで、そこと結びついて、ネガティブに思ったりとかするんですけど、でも、それを含めてここに存在しているっていうことが描かれていて、人が人を支えていて、今ここに存在している価値っていうものを感じるんじゃないかなって思うので、すごくポジティブに背中を押してくれて、明るく明日も頑張ろうって思える作品になってると思います。ぜひそんなことを思いながら見てくれたらうれしいと思います」とメッセージを送り、会見を締めくった。


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