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芳根京子と永作博美が「半径5メートル」で共演2021/02/01

芳根京子と永作博美が「半径5メートル」で共演

 芳根京子と永作博美が、NHK総合で4月30日にスタートする連続ドラマ「半径5メートル」(金曜午後10:00)に出演する。

 個人的で、ニュースにもならず、名前もついていないような「半径5メートル」の感情や出来事。本作は、それを記事にする女性週刊誌を舞台に、ヒロインの若手編集者・前田風未香(芳根)と、型破りなベテラン記者・亀山宝子(永作)の迷コンビが、どんな題材でも「わがごと」として取り上げ、女性読者の琴線に訴えていくストーリー。毎回ワンテーマ、身近な問題を取り上げ、「取材する側」の個人的事情や「もやもや」も交えて、さまざまな人間模様が描かれる。

 脚本を手掛けるのは「僕の生きる道」「僕らは奇跡でできている」(ともにフジテレビ系)など、数々のヒット作を生み、16年ぶりのNHKドラマとなる橋部敦子氏。チーフ演出は、モントリオール世界映画祭など国内外で受賞し、手腕が高く評価される三島有紀子監督が務める。また、毎熊克哉、真飛聖、山田真歩、北村有起哉、尾美としのりが共演する。

 物語は、週刊「女性ライフ」編集者・風未香が、芸能ゴシップを追いかける「一折(いちおり)」班で失態を演じ、生活情報など読者の身近な関心事を掘り下げる「二折(におり)」班に異動。そこで出会ったのは、名物ベテラン記者・宝子。「事件」「スクープ」をあわただしく追いかける一折班に比べ、二折班は一見ユルく見え、中でも宝子の取材ぶりは一風変わっていた。例えば、スーパーでレトルトおでんを買おうとした主婦が、見知らぬ男性から「おでんぐらい自分で作れ」と怒られたという話題では、宝子はジェンダー論にくみせず、なぜかコンニャク作りを始めるのだ。初めは何の意味があるのかさっぱり分からない風未香だったが、人とは違うアプローチから見えてくるものに次第に気が付き、宝子をメンターとして成長していく。

 脚本の橋部氏は「情報があふれかえる時代。何が正解なのかを探したところで答えは出ません。人は、正解がないことを知っているから、正解を探そうとするのかもしれません。正解を誰かに教えてもらうのではなく、自分の視点を持ち、自分で考え、自分なりの正解を作り出していくことが必要とされる今、すてきなキャスト、スタッフの皆さんとともに、この物語をお届けできることを、とてもうれしく思います」とメッセージを寄せる。

 演出の三島氏は「世界はいつも居心地がいいわけじゃない。だから下を向いて歩く。足元の花や小石や水たまりの月を見つけて考える。なぜ、ここにあるのか? なぜ、自分はここにいるのか? なぜ、つらいのか。いくつもの“なぜ”が生まれる。身の回りの“なぜ”を解き明かすと真実が見える気がする。そして願うのだ。新しい世界へと進む扉を見つけられますように。ストーリーはいつだって、あなたの周り半径5mから生まれる。いつかご一緒に作品を作りたいと願っていた芳根京子さん、永作博美さん、すべての出演者、そしてスタッフと、そんなドラマを届けたいと思う」と、作品への思いと意気込みを語る。

 芳根は「週刊誌の編集者、前田風未香役を演じさせていただきます。その中でも、今回は二折に注目した物語になります。二折とは普段生活をしている中で身近なこと、半径5mで起きていることを記事にしていくお仕事です」と役柄を説明。そして「永作さん演じるベテラン記者の宝子さんとバディを組んで、振り回されながらもどんどん成長する風未香を見守ってください! 実際に聞いたことのあるような出来事がいろいろと出てくるので私自身とても興味深いです。クスッと笑いながらズシッと感じてもらえたらうれしいです」と呼びかける。

 「生きることって大変なんだな、と思わずにはいられない今日この頃。運試しのような気分にもさせられます。はてどんな努力が必要なんでしょうかねぇ。力抜いて先に進めるならそうしたい。頭の片隅に長いこと住み着いているモヤモヤをノックする時ですかね」と現状に対しする思いを伝える永作は、「『半径5メートル』狭いようでたっぷり詰まってるこの範囲と、スタッフと共にゆっくりと対峙(たいじ)していけたらと思っています。誰かの何かの手助けになればと祈る気持ちです。でも…きっとそうします。楽しみに待っていてください」と気合を入れて撮影に臨む。


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