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「WBS」「日経プラス10」が4月から枠移動。その狙いとは?2021/01/26

「WBS」「日経プラス10」が4月から枠移動。その狙いとは?

 テレビ東京系の「ワールドビジネスサテライト(WBS)」(月〜金曜午後11:00)が、この4月から午後10時台に枠移動。さらに、BSテレ東の「日経プラス10」(月〜金曜午後10:00)も午後9時台に1時間繰り上がり、「日経ニュース プラス9」としてリニューアルされる。

 両番組の会見がオンラインで行われ、各メインキャスターらがリニューアルのポイントなどを語った。「WBS」からは、同局代表取締役社長・石川一郎氏、同局総合編成局長・髙野学氏、同局報道局長・野口雄史氏、キャスターの大江麻理子アナウンサー、佐々木明子アナウンサーが登壇。石川社長は「10時台になることで、政治家や企業経営者などニュースの当事者を直接スタジオに招くことができ、生の声をその場で届けることができると思っている」と改編のメリットを強調した。

「WBS」「日経プラス10」が4月から枠移動。その狙いとは?

 メインキャスターは引き続き大江アナに加え、佐々木アナが新たに加わる。14年3月からメインキャスターを続ける大江は「私が『WBS』のメインキャスターに就いて今年で8年目となります。コロナ禍に見舞われまして、この1年半前には想像もつかなかったような世界が私たちの周りに広がっています。生活様式も大きく変わってきました。その中で皆さんの生活に寄り添った報道をしていくにはどうしたらいいのだろう? これを考えた時に10時という選択肢になりました。今、経済報道に求められることも増してきていると思います。あらためて気を引き締め直して、皆さんのお役に少しでも立てられるようにしていきたいと思っております」と決意を新たにした。

 佐々木アナは「この春から『WBS』を担当することになりました。今は早朝の経済番組(「ニュースモーニングサテライト」月〜金曜午前5:45)を大江さんと同じ期間、8年目を迎える感じで担当しておりましたけれども、これからは朝から夜へと舞台を移しまして、このコロナで揺れる日本の経済・世界の動向をしっかりとお伝えしていきたいと思います」と意気込みを語った。

 さらに、今回の枠移動について大江は「今、11時からの放送でも、みんな直前まで作り込む作業をしていますので、10時になって間に合うのか?というのが、最初の印象です。ただ、1時間前倒しで準備していきますので大丈夫だと思います。そして、この『WBS』というのは、チームの結束がすごくいい番組なんですね。なので、個々の力というものを十分に出せるようにこれからもみんなで力を合わせて作っていきたいなとそういう気持ちになりました」と明かし、意欲を表した。

 続いて、BSテレ東「日経プラス10」のリニューアル会見が行われ、同局代表取締役社長・田村明彦氏、同局制作局長・内海元裕氏、キャスターの榎戸教子アナウンサー、山川龍雄氏が登壇。内海氏は「『ニュース』というのをあらためてタイトルに入れ込んで、徹底的にニュースにこだわるということをPRしたい。夜の時間帯は『日経電子版』で次の日のスクープも含めてかなり多くのニュースも発信されていますし、海外では日経グループのイギリスの『フィナンシャルタイムズ』からもいろいろなニュースが発信されていますので、こうしたニュースを日経の名物記者や論説委員に分かりやすく解説していただこうと思っています」と、改編の意図とともにリニューアルのポイントを説明した。

「WBS」「日経プラス10」が4月から枠移動。その狙いとは?

 山川氏は「日経グループの取材に裏打ちされたフェイクのない、そういうニュース番組にしていきたいと思っています。単なる批判とか批評に終わらない情報発信を心がけてまいります」とあいさつ。榎戸アナは「これまでの10時から9時に変わることで新たな視聴者に出会えることをとても楽しみにしています。日経グループのテレビだからこそ伝えることができるニュース、その切り口を大切にしていきたいと思っています」と枠移動の効果に、期待を寄せている。

 また、リニューアルに伴い、日経とのコラボによる「ヒット商品追跡」といったコーナー、さらにジャーナリスト・池上彰が担当する「チーム池上が行く。」や、若者代表としてトラウデン直美がSDGsのコーナーを担当するなどの新企画も充実。

「WBS」「日経プラス10」が4月から枠移動。その狙いとは?

 ビデオメッセージで、池上は「今、若者たちは、どのようなことに関心を持ち、何を学ぼうとしているのでしょうか。大学を舞台に学生諸君とさまざまな意見を交わし、その成果をテレビや日経新聞を通じて発信したいと考えています。新企画にご期待ください」とコメント。同じくビデオメッセージで、トラウデンは「世界各国が一斉に脱炭素社会に舵を切る中、私たちも行動を起こさなければ取り残されてしまいます。地球への責任をどう果たすべきか、若い世代の代表としてさらにパワーアップしてお伝えしていきたいと思います」とアピールした。


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