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長瀬智也主演×宮藤官九郎脚本「俺の家の話」に、桐谷健太、永山絢斗、江口のりこ、西田敏行が集結2020/11/27

長瀬智也主演×宮藤官九郎脚本「俺の家の話」に、桐谷健太、永山絢斗、江口のりこ、西田敏行が集結

 長瀬智也主演、宮藤官九郎脚本により、TBS系で2021年1月スタートする連続ドラマ「俺の家の話」(金曜午後10:00、開始日未定)に、桐谷健太、永山絢斗、江口のりこ、井之脇海、平岩紙、西田敏行の出演が決定した。

 宮藤オリジナル脚本の本作は、生きていたら誰もが経験する、人生の関門=介護と相続がテーマに、濃すぎる家族が織り成す王道のホームドラマ。プロレスラーを引退し、20年ぶりに実家に戻った主人公・観山寿一(長瀬)が、能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退し、名家の長男として家族と謎の女性介護ヘルパーを巻き込んで、介護と遺産相続を巡る激しいバトルを繰り広げるストーリーだ。

 今回発表された6人は、寿一を取り巻く個性的なキャラクターたち。桐谷が演じるのは、寿一の父・寿三郎の一番弟子にして芸養子でもある寿限無(じゅげむ)。能楽の名家の長男と芸養子という間柄となる寿一と寿限無が、どんな関係に発展していくのか、2人の演技合戦とともに気になるところだ。そして、永山は寿一の弟・踊介を演じる。踊介は寿三郎の厳しすぎる指導に反発し、家を出てプロレスラーになった兄・寿一とは真逆で、純粋に能を愛している。しかし、自分には才能がないことを悟った踊介は能の世界で生きることを諦め、それでも父の役に立ちたいと思い弁護士になった人物だ。

 「宮藤さんの作品は宮藤さんにしか出せない味があると思います。僕の中では、もはや故郷の味みたいになっていて(笑)。なのでまた呼んでいただき、味わえる。とてもうれしいです」と出演を喜ぶ桐谷は、「しかも主演が長瀬くん。『タイガー&ドラゴン』(同系)以来、長瀬くんとはもう15年以上も付き合いがあり、以前から『また一緒にやりたいね』と言っていました。役者としても、人としても、とても波長の合う方だと思っているので、この作品でもともに切磋琢磨(せっさたくま)していきたいなと思います」と、長瀬との共演にも胸を躍らせる。

 そして「今回、舞台となるのが能楽の世界。現在、映像を見たり、能の美術館へ行ったりと勉強中なんですが、知れば知るほど奥の深い世界で、しかもかっこいい。情報があふれている世の中で、能は自分で想像させられることがたくさんある世界。クランクインする前、時間があれば佐渡の方に世阿弥をたどる旅をしたいと思うほど」と、新しく触れる能楽の世界に魅せられている様子。続けて「そんな中で、僕は芸養子である寿限無を演じます。物腰が柔らかくて、優しくて、いろいろなことを包み込んできた男性です」と役柄を説明し、「寿一が帰ってきたことで、いろいろな事件が起こっていくと予想しているんですが、寿限無がどのように変わっていくのか!? 能楽師のように重心をしっかり下げ、しなやかに演じていきたいです」と意気込みを語る。

 脚本を読み、「今回の脚本も宮藤さんの色がとても濃く出ていて、笑いました」と感想を話す永山は、「宮藤さんの作品には何度か出演させていただいたのですが、ある程度のポジションは決まっていても、そこには決めつけたようなものはなくて、演者に任せる余白をいつも感じます。『どうエッセンスを加えるかはお任せします』とくみ取らざるを得ないのです。なので台本をもっと読み込んで、探っていかなきゃと思っています。『ごめんね青春!』(同系)の時も回を進めていく中で、キャラクターがコロッと変わったりしたので(笑)。何が起こるか分からないところも宮藤さんの脚本の魅力だと思っています」と、宮藤脚本を演じる上でのポイントを解説。

 初共演となる長瀬については「長瀬智也さんは『IWGP(池袋ウエストゲートパーク)』(同系)はもちろん、ずっとテレビで見ていた方なので、今回共演させてもらえて(しかも兄弟です)本当に感激しています」と興奮気味で、「能楽についてはまだ少し触れた程度なのでこれから勉強していくつもりです。宮藤さんと磯山(晶)さんが手掛けるドラマは僕の中では特別感があり、毎回素晴らしく面白い方たちが集まる作品ですので、いろいろなことを吸収しながら“笑い”について考え、学んでいきたいです。僕の役柄は面白担当ではないんですが(笑)」とコメントを寄せる。

 また、江口が演じるのは、観山家の長女であり寿一の妹・舞。進学塾で講師をしている舞は、女性というだけで宗家を継げず、寿一や踊介に劣等感を抱いているキャラクターだ。さらに、能楽とは別世界で生きるプロレスラー・プリティ原に井之脇、寿一の別れた妻・ユカに平岩が扮(ふん)する。

 江口は「最初にこのドラマのお話を聞いた時、宮藤さんの脚本作品に出られて、うれしいという気持ちでいっぱいになりました。宮藤さんの脚本ってすごく面白くて、とにかく笑えるじゃないですか。普段、あまりドラマを追いかけて見ることはないんですけど、宮藤さんの書かれた本のドラマは好きで、よく拝見させていただいていております。宮藤さんの舞台も好きなので、ドラマの出演が決まった時は、本当にうれしかったですね」と、宮藤作品のファンだったことを明かす。

 そして、舞を演じるにあたり「お父さんの身を心配したり、遺産問題に真剣に悩んだりするんですけど、その姿が真面目であればあるほど面白くなると思っていて。だからこそ真面目に芝居をしなきゃなって、身を引き締めています」と演技プランを語り、「主演の長瀬さんは、強いエネルギーを発していて、ほかの方にはない魅力を持っている方なので、一緒に芝居ができるのがとても楽しみな方です。宮藤さんが描かれるホームドラマは、今の時代の人たちに必要な作品であると思うので、ご覧になる方にはぜひ笑ってほしいですね」とメッセージを寄せる。

 「初めて脚本を読んだ時に、嫌なことやつらいことをすべて忘れて、笑いながらあっという間に読んでしまいました。この笑いを早く皆さんに届けたいです。物語全体はもちろんですが、ぜひプロレスチームの面白くも熱い部分にも注目して笑っていただきたいです」と作品をアピールする井之脇は、「宮藤さんの作品に参加するのは今回で3回目になります。どの役も宮藤さんのキャラクターへの愛をたくさん感じるので、今回もその愛に応えられるよう全身全霊で演じたいと思います」と気合十分。

 そして「僕が演じるプリティ原は、プロレスと長瀬さん演じる寿一が大好きな、真っすぐな少年のような人だと感じました。体作りもしていて、現時点で10kg以上増量しましたが、長瀬さんの体の仕上がりを見て、さらに気合を入れて頑張らなくてはと思いました。髪形やコスチュームにもこだわって、“プリティ”に演じたいと思います!」と役作りに励み、「実は昔、長瀬さん(が演じた役)の中学生時代を演じさせていただいたことがあります。その時は『僕が大人になったらこんなカッコいい大人になるんだ』と思ったのですが、現実そう甘くはなかったようです(笑)。今回は長瀬さんとずっと一緒なので、カッコいい大人に近づけるよう、長瀬さんのカッコいいエキスを吸い尽くしたいと思います」と意欲満々だ。

 平岩は「宮藤さんの脚本は、隅々の登場人物までに愛情があり、みんなかわいく、面白いことを言ったりします。そんな優しい脚本を演じさせていただけることは毎回うれしいです。主演の長瀬さんは、心根が奇麗で真っすぐな方なんだろうなあと勝手に尊敬しております。率直にうれしいです!」と本作への出演に喜びいっぱいな様子。ユカのキャラクターについては、「寿一の人生の上で枝分かれした、もう一つの道のエピソードなので、関係性がこれからどうなっていくんだろう?と楽しみにしています。ユカについては、年齢的にも人生経験的にも、想像も共感もしやすいです。それに関西弁なので大阪出身である自分にとっては、より近い存在になれるように思います」と推測する。

 さらに「脚本を読ませていただき、想像しただけで、もう、いろんなことが豪華ですし、絶対面白いやん!て、ニンマリしてしまいます。想像以上になるんだろうなあ。どのシーンも楽しみです。なので、視聴者の方と共に毎週楽しみに視聴したいと思います」と期待感にあふれている。

 宮藤作品に欠かせない存在の西田は、観山流の宗家であり、寿一の父・寿三郎を演じる。「うぬぼれ刑事」(同系)では長瀬演じるうぬぼれの父役、「タイガー&ドラゴン」では父子のような関係性の落語家の師匠を演じてきた西田が、今作では長瀬とどのような父子像を見せてくれるのか気になるところだ。

 西田は「宮藤くんの脚本は既成概念を取り払い、役者の気持ちを泳がせてくれます。既成の何かを演じるのではなく、何もないゼロの状態から役を作らなければいけない…そこが魅力でもあり、演じることが楽しみな脚本家です。長瀬くんとは、長瀬くんがまだ10代の頃『竜馬がゆく』(同系)というドラマで共演したことがあって。その時驚いたのが表現者として一番大事な目力を持っていたこと。だから長瀬くんと共演すると自分も刺激を受けることが多いんです。素晴らしいポテンシャルを持った役者なので、今回もいいキャッチボールができるんじゃないかと期待しています」と、魅力あふれる宮藤脚本と、長瀬との共演に思いを巡らす。

 そして「今回、僕が演じるのは能楽の人間国宝・寿三郎。彼は日本の伝統芸能を支えていく責任を持っていると同時に、そこから解放されたいという自由を求める気持ちも持っているんじゃないかと考えていて。縛りとゆるさを併せ持ち、頭の中はカオス状態になっている男を早く演じてみたいです」と撮影を心待ちにし、「今や学者や有識者にも先が見えない時代に突入しました。そういう時こそ、フィクションを大事にして、楽しんでいただきたいと思います。そこにはきっと“力”が潜んでいると思うので、ぜひこの作品をご覧になり、エネルギーにしていただきたいですね」と述べた。

 「『俺の家の話』には最高のキャストに集まっていただきました」とキャスティングに自信を見せる磯山晶プロデューサーは、「人間国宝の能楽師・観山寿三郎役に西田敏行さん。西田さんと長瀬くんの掛け合うはフリージャズのセッションのようです。年齢は違いますが、こんなに感性が合っている俳優2人ってなかなかいないと思います。今回の企画が『親子もの』『介護もの』と決まった瞬間に、西田さんにお願いに行きました。桐谷健太さんには、今までも宮藤くん脚本のドラマに数多く出ていただいていて、絶大な信頼を寄せています。明るくて優しくて真面目、という彼本人のキャラに近い今回の寿限無役を、どう温かく演じていただけるのか、とても楽しみです」とコメント。

 さらに、「そして永山絢斗さん。能楽の才能がなく、家のために弁護士になった次男・踊介はその几帳面さゆえに父親や兄の自由さに嫉妬し、もやもやする役です。絢斗さんにしか作れないチャーミングなキャラクターにしてくれると信じています。江口のりこさんは初めてご一緒しますが、『名もなき毒』『わたし、定時で帰ります。』(ともに同系)の演技を見て憧れていたので、今回すごくうれしく思っています。平岩紙さんは『木更津キャッツアイ』(同系)の時からずっと変わらぬ透明感ですが、今回は関西弁でまくしたてる寿一の元妻の役です。今までで一番意外な感じでやってもらいたいです。井之脇くんは、『おんな城主 直虎』(NHK)の時からすてきだなと思っていました。寿一を慕う後輩レスラーであるプリティ原はプロレス練習が半端ないのです。どうかお芝居はもちろん、彼の努力と鍛錬の結果を見ていただきたいです」とそれぞれのキャストへの期待と魅力を話している。


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