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水野美紀、久保田紗友、小野花梨、東野絢香、中島瑠菜、かたせ梨乃が「べらぼう」で吉原で生きる人物役2024/04/17

水野美紀、久保田紗友、小野花梨、東野絢香、中島瑠菜、かたせ梨乃が「べらぼう」で吉原で生きる人物役

 水野美紀久保田紗友小野花梨東野絢香中島瑠菜かたせ梨乃が、2025年にNHK総合ほかで放送される大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(つたじゅうえいがのゆめばなし)」(日時未定)に出演することが分かった。久保田、小野、東野、中島は、大河ドラマ初出演となる。

 親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸のメディア王”として時代の寵児(ちょうじ)になった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描く「べらぼう」。脚本は、NHKで、大河ドラマ「おんな城主 直虎」や連続テレビ小説「ごちそうさん」、ドラマ10「大奥」など数多くのヒット作を手掛けてきた森下佳子氏が担当する。

 今回出演が発表された6人が演じるのは、蔦重の故郷・吉原で共に生きる人々。

 水野は、元花魁(おいらん)で、遊女の“光と影”を知り尽くす、老舗妓楼(ぎろう)「松葉屋」の女将(おかみ)・いね役を務める。「松葉屋」は代々瀬川という伝説の遊女を輩出。いねも、かつて花魁であったが、主人(正名僕蔵)に見初められ女将として経営に携わる。4代目・瀬川とは同年代であり、いつしか花の井(小芝風花)に瀬川の名跡の“あるいわく”について語る。

 水野は「年を重ねるにつれ、『人の世の常』というものをしみじみ実感します。環境は違えど、そこには、同じ人間の営みがある。『べらぼう』の脚本を読んで、そんなことを考えました。アイデアと情熱で道を切り開いて行く蔦重の生き方には、現代を生き抜くためのヒントが詰まっている気がします。信念を持って、そのアイデアと行動力で人脈を築き、成り上がって行く魅力的な主人公を、横浜流星さんが生き生きと演じる姿が脳裏に躍動して、撮影現場で蔦重に会えるのが今から楽しみでなりません」と作品への思いと、主人公への期待を述べる。

 加えて「私は妓楼の女将を演じます。金勘定にシビアな一面が表立っていますが、この先、脚本が進んでキャラクターがさらに見えてくるのが楽しみです。香川出身の平賀源内も同じ時代を生きた人物で、登場するとしたら、それも楽しみです。エレキテルを復元した人。土用の丑(うし)の日をプロデュースした人として知られる人ですが、発明家であり人気作家でもあり芸術家でもあった人物。現代であれば映画の脚本も書きコピーライターでもありイラストレーターでもあり発明家でもある、といったところ。相当面白い人だったんじゃないでしょうか。源内が現代に生まれ、今、香川の観光大使になっていたら、どんなふうに香川を宣伝するのだろう、なんて考えてしまいます」と自身が生まれた地である香川の異才・源内について触れつつ、「粋でたくましく、情に厚く、驚くようなアイデアと才能を発揮する。そんな魅力的すぎるキャラクターがたくさん登場するこの『べらぼう』を、皆さまどうぞお楽しみいただけたらと思います」と呼び掛けている。

水野美紀、久保田紗友、小野花梨、東野絢香、中島瑠菜、かたせ梨乃が「べらぼう」で吉原で生きる人物役

 久保田が演じるのは、“花魁道中”が最高位の証「呼出」である松の井。呼出は当時最高級の遊女であり、客からの指名を受けると禿(かむろ)や振袖新造を従えて引手茶屋まで客を迎えに行く。これを“花魁道中”と呼ぶ。松の井はトップの呼出であり、花の井の先を行く存在だ。

 「『べらぼう』の制作発表があった時、まさか自分が携わることができるとは思ってもみなかったですし、大河ドラマ初出演ということもあり、今回携われることに驚きとうれしさで心が躍りました」と出演が決まった際の心境を明かす久保田は、「松の井は志が誰よりも高く性別問わず支持されているような妖艶(ようえん)さも格好よさも持ち合わせている女性です。No.1売れっ子遊女ということで、花魁の世界を松の井の存在を通して華々しく彩られたらと思います」と意欲を燃やす。

 また、「一緒にお芝居をさせていただくことにまだ現実味がないと思っていた役者の皆さんと、同じ空間でお芝居することができることや、横浜流星さんはじめとしたそうそうたる先輩方の背中を近くで見ながら学べることが、何よりもうれしいです。今までご一緒させていただいた方々もいらっしゃって、またの共演が大河ドラマの現場というのはありがたく感じますし、私自身このお仕事を続けていてよかったと思う瞬間でもあります」と多くの先輩たちと共演できることへの喜びを伝え、「本作は江戸っ子の底力を感じていただける作品だと思うので作品を通して皆さまの活力に少しでもなれたらと思います。私自身、地元愛が強いので、北海道の、幅広い年代の方にも楽しんでいただけたらうれしいです」とアピールしている。

水野美紀、久保田紗友、小野花梨、東野絢香、中島瑠菜、かたせ梨乃が「べらぼう」で吉原で生きる人物役

 小野は「座敷持ち」の遊女・うつせみ役を担う。「座敷持ち」は「呼出」の下のランクで、自分の客を接待するための座敷を持っている中堅の遊女。“花魁道中”は行わないが、禿や振袖新造がついて身の回りの世話をするうつせみは、松の井、花の井に次ぐ遊女だ。ある出会いがきっかけで、幼い頃から吉原で遊女として生きてきたうつせみの人生が大きく変わることになる。

 「若くして吉原に売られた遊女の葛藤をどんなふうに表現できるか。まずは吉原という世界を勉強するところから始めようと思います」と気を引き締める小野は、「吉原で働く遊女として、そして1人の女性として、森下さんの脚本の中で生きられることがとてもうれしいです。よきこともそうでないことも、精いっぱい向き合い表現できたらと思います。初めての大河ドラマ、うれしいです。大河ならではの華やかな俳優さんたちとご一緒できることが楽しみです」と、初の大河ドラマへの出演に心を躍らせながら、真摯(しんし)に役づくりに臨む。

水野美紀、久保田紗友、小野花梨、東野絢香、中島瑠菜、かたせ梨乃が「べらぼう」で吉原で生きる人物役

 東野が扮(ふん)するのは、蔦重が初めて作った本「一目千本」で“葛(くず)の花”と見立てられた、「玉屋」の座敷持ちである遊女・志津山。「一目千本」は、蔦重が吉原の店や遊女から協賛金を集めて、吉原名うての遊女たちを花に見立てて紹介する“限定本”。市中の本屋では売られずに、なじみの客への贈答品として「吉原に行かないと手に入らない」特別な本だ。

 「私が演じる志津山は、勝気でとても負けん気が強く、生命力の強い花魁です。時代や環境に適応して、自分が幸せになるためにはなんだってできる女性だと感じました。『べらぼう』の世界で、吉原の街を生きる1人の人間を、愛らしくつややかに、ちょっぴりガラが悪く、演じられたらなと思います」と役柄へ思いを話しつつ、「横浜流星さんをはじめ、とてもすてきな方々ばかりで、一緒に作品へ携わらせていただき光栄です。女性キャストの皆さまも、はつらつとした魅力あふれる方々で、たくさん学ばせていただきたいです。とても活気のある江戸の街になるんだろうなと、胸が躍ります。今回、念願の大河ドラマに初めて出演させていただきます。時代劇の経験はまだまだ少なく、花魁の役も初めてで、日々図書館で勉強中です。江戸の壮大なエンターテインメントが、令和の時代の皆さまにも楽しんでいただけるよう、精いっぱい頑張ります」と、初の大河ドラマ出演に向けて力が入っている。

水野美紀、久保田紗友、小野花梨、東野絢香、中島瑠菜、かたせ梨乃が「べらぼう」で吉原で生きる人物役

 中島は、吉原最下層の“河岸見世”「二文字屋」で生きる遊女・ちどり役を担当。吉原の周囲をめぐる「お歯黒どぶ」に沿って立ち並ぶ最下層の遊女屋が河岸見世だ。年齢や病気、愛想のなさなど、さまざまな理由で行き場を失った遊女たちが集まる。なじみの客でかろうじてにぎわう老舗妓楼に比べ、市中の岡場所(非公認の遊郭)に客を取られ、客足の遠のいた河岸見世では、常に貧しさと病がまん延する。ちどりもまた、行き場を失い河岸見世に転落した1人。そこである女郎に命を救われることになる。

 中島は「私の演じる『二文字屋』の女郎・ちどりは、河岸見世の女郎で、男の人をうまく立てることができず、お客さんを取れない不器用な女性だと伺いました。時代や立場は違いますが、人との向き合い方は、私も少し苦手な部分があるので、似ている部分をうまく役に生かしていけたらなと思います。今まで演じたことのない役柄ですので、新しい一面を見せることができるよう頑張りたいと思います」とキャラクターへの解釈と演技プランを明かす。

 さらに、「かたせ梨乃さんとの共演を楽しみにしています。小さい時から、父の影響でテレビや映画で見ており、憧れの女優さんです。ご一緒できるのが今からとても楽しみです!!」と声を弾ませ、「念願の大河ドラマ出演なので、地元・熊本の方にもぜひ見ていただきたいです。大河ドラマは幅広い年代の方に愛されているドラマです。『べらぼう』は18世紀半ばの江戸のお話ですが、現代にも通じる部分もたくさんあるので、特に私と同年代の方にも見ていただけたらうれしいなと思います」と多くの視聴者への視聴を訴えている。

水野美紀、久保田紗友、小野花梨、東野絢香、中島瑠菜、かたせ梨乃が「べらぼう」で吉原で生きる人物役

 そして、行き場のない遊女たちを抱える“河岸見世”「二文字屋」の女将・きくをかたせが演じる。きくもかつては吉原の遊女であり、年季があけて場末の遊女屋の経営を任されている。己の欲や利益だけを考えている忘八(引手茶屋や妓楼の経営者)たちとは違い、最下層で生きる女たちに手を差し伸べようと腐心する蔦重に、心を動かされていく役どころだ。

 かたせは「時空を超えて『菊川』、昔の名前で出ています。30数年前『吉原炎上』という映画の世界で大門の内で暮らすという擬似体験をして、私の中で眠っていた吉原の色と音がよみがえりました。酸いも甘いも知った女郎上がりの女がここで生きることを選んだ生きざまを演じることができたら、と台本を握り締めております。吉原の緋色は女性を一番美しく見せる色だそうです。眉を落とし、刷毛で襟を白く塗り、廓言葉を使い、非日常な世界を送ってきた女郎の哀しみや小さな喜びが表現できましたら、と思っております」と自身の経験を生かして向き合う心境を語る。

 共演者については、「今回は初めてお仕事させていただく役者さんがたくさんいらっしゃいますので、ワクワクしております。横浜流星さんは、昨年『春に散る』という映画を拝見して、お目にかかりたいなと思っておりました。その日がこんなに早く来るとは! とても楽しみです。小芝風花さんとは、2013年『スケート靴の約束』というドラマでご一緒させていただきました。かわいらしい、心(しん)の強い女優さんだと。大人になってどんな魅力的な花魁で登場されるかドキドキしますね!」と期待している。

 なお、「べらぼう」は、専門家の考証・指導の下で番組を制作。近世後期の小説(戯作)や狂歌などの文芸、書籍文化史を専門とし、蔦屋重三郎研究の第一人者である鈴木俊幸氏(中央大学教授)、近世後期戯作(滑稽本・黄表紙など)を専門とする、日本近世文学研究者の棚橋正博氏(帝京大学元教授)、日本の近世から近代にかけての絵画史を中心に研究する東京国立博物館研究員の松嶋雅人氏、大河ドラマ「新選組!」「龍馬伝」「八重の桜」「西郷どん」など、多くのNHKの時代劇ドラマの考証を担う時代考証家の山村竜也氏、「鎌倉殿の13人」「どうする家康」「光る君へ」など大河ドラマや時代劇ドラマの風俗考証を担う佐多芳彦氏(立正大学教授)、ドラマ「JIN-仁-」「天皇の料理番」(ともにTBS系)などに参加してきた吉原の歴史・風俗・文化・ことばを担当する時代考証家の山田順子氏、また、インティマシーコーディネーター(インティマシーシーンと呼ばれる、ヌードや性的な描写において、制作側の期待値を十分に理解した上で、それを的確に俳優に伝え、演じる俳優を身体的、精神的に守りサポートする役割)として浅田智穂氏も参加する。


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