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千原ジュニア、主演ドラマ「新・ミナミの帝王」第22弾が放送。長年の相棒・大東駿介との1年ぶりの共演は「もうスッと入れる感じ」2023/03/02

千原ジュニア、主演ドラマ「新・ミナミの帝王」第22弾が放送。長年の相棒・大東駿介との1年ぶりの共演は「もうスッと入れる感じ」

 関西テレビでは3月25日に、千原ジュニア主演のスペシャルドラマ「新・ミナミの帝王」(午後2:57、関西ローカル)が放送。「週刊漫画ゴラク」で連載中の、原作・天王寺大氏、萬画・郷力也氏による「ミナミの帝王」を基にしたテレビシリーズの第22作で、“ミナミの鬼”と恐れられている大阪・ミナミの金貸し・萬田銀次郎(千原)と、銀次郎の舎弟・坂上竜一(大東駿介)のコンビを中心に、欲望と金に翻弄(ほんろう)される人々の姿をスリリングに描く。

 今回は、“霊能語”を操るホームレスが宗教団体の教祖として登場し、若者や主婦など救いを求める人々の心の隙間に近寄っていく。銀次郎の顧客の中にも、お布施のために、身の丈に合わない借り入れをする者がおり、急成長を遂げる宗教団体の闇に“ミナミの鬼”が鋭く切り込んでいく。

 千原は「最近の世間をにぎわせているニュースをギュッと凝縮した感じで、非常に見やすくて距離感の近いお話になっているかなと思います。コンプライアンスだなんだといっているこの時代に、“違法の金貸し”を主人公にしているという点でも、ほかにはないとても特異なドラマになっているかなと思います」と、最新作への手応えを明かす。バディである大東とは、1年ぶりの共演だが「もうスッと入れる感じですね。そうそう、こんな感じと、お互いに違和感なく入っていけたのではないか」と息もぴったりだ。

 その大東は「この1年を総括するような、社会に鋭くツッコんでいくのが、『新・ミナミの帝王』の持ち味だなと思います。22作目であり、10年以上シリーズで続くのもなかなかないので、本当にありがたいことです。ドラマを通して、社会に問題提起できている感じが面白いですね」と魅力ある作品への続投を喜ぶ。加えて、「毎年、ジュニアさんとの共演を楽しみにこの作品をやらせてもらっています。年を重ねるごとに、今だから分かるジュニアさんの魅力、発見があります。今年で13年目。10年以上竜一としてそばにいられることは、ありがたいです」と2人の信頼関係をうかがわせる。

 そして、放送に向けて、千原は「現代の詐欺手法は特殊で巧妙になっていて、SNSも含めてあの手この手で人をだまそうとするいろんな手口があります。今回のドラマでは、そういった手口についても非常に分かりやすく盛り込まれているので、そのあたりも興味深く見てもらえたらと思います。また、ドラマを見ることで、皆さんの注意喚起にもつながればなと思いますので、ぜひご覧ください」とアピール。

 「お金には生活と人生が深く関わっていて、お金を借りるという行為には、人間の生き方があると思います。それをつなぐのが竜一の役割だと思うので、いつも人間臭くいたいなと思っています」と役作りに触れた大東も、「まさに、今の日本を切り取ったようなドラマになっているかなと思います。事件やニュースの裏側には、ニュースでは描き切れない、人の営み、人生があって、それを表現できるのが、ドラマかなと思います。上澄みでは、救いきれないそこに関わる人の人生、奥深さみたいなものを、このドラマを通して見ていただけたらと思います」とメッセージを寄せている。 

 大阪ミナミの金貸し・銀次郎は、ある日、何やら訳ありな中学生・長谷川涼(南出凌嘉)に金を貸してほしいと声をかけられるが、「子どもには貸さん」と冷たくあしらう。一方、ある場所では、“若者のカリスマ”として知られるサクラ(塩野瑛久)が、家や学校に居場所がない子どもたちに支援の手を差し伸べていた。

 それから数カ月後、銀次郎に借金を断られた涼は、暗い表情で橋の欄干に手をかけ、今まさに川に飛び込もうとしていた。そんな涼に声をかけたのは、ホームレスの藤森幸生(夙川アトム)。涼は母親が1カ月も帰ってこないこと、空腹と絶望により死を選ぶことにしたと打ち明ける。すると藤森は、天に向かって両手をかざし、次の瞬間、その口からは涼の母親とおぼしき人物の言葉が飛び出す。気付けば周囲には人だかりができ、その中には銀次郎の姿も。さらに、その異様な光景を撮影した動画がSNSで拡散され、藤森のもとには“霊能語”に救いを求める人々が押し寄せる。

 その頃、銀次郎の弟分・竜一は、顔なじみのキッチンカーの店主・中川裕子(増田有華)から、オーストリアに住む恋人にプロポーズされたと報告を受ける。しかし、聞けば2人の出会いはわずか1カ月前で、きっかけもSNSナンパだという。竜一は、離婚で弱っていた裕子がつけこまれたのではないかと心配する。

 そんな中、訪ねてくる相談者の数が日に日に膨れ上がっていることから、藤森は「治平会」という宗教団体を立ち上げ、教祖となる。銀次郎の顧客の中にも、お布施のため身の丈に合わない借り入れをする者がいたため、なじみの喫茶店ウエートレス・薄井翠(若月佑美)と裏社会の実力者・沢木英雄(赤井英和)を巻き込んで、「治平会」と教祖の化けの皮をはがすべく、銀次郎が動き出す。


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