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【FIFAワールドカップカタール2022】カタール×エクアドルで開幕! グループA、1位突破の本命はオランダ2022/11/17

サッカー オランダ代表 写真:AP/アフロ

 「FIFAワールドカップカタール2022」のグループAは、開催国・カタール(初出場/10月6日付FIFA世界ランキング50位)、エクアドル(2大会ぶり4回目の出場/44位)、セネガル(2大会連続3回目/18位)、オランダ(2大会ぶり11回目/8位)からなる。8グループ中、最も早く試合が始まり、カタールとエクアドルのカードが開幕を飾る。

 1位突破の本命はオランダ。近年は2010年大会準優勝、2014年大会3位と結果を残しながら、前回大会は世代交代に失敗して予選敗退。だがその後、新戦力の台頭もあって立て直し、今大会は欧州予選グループG・1位で出場を決めた。“世界最高のDF”の呼び声も高いフィルジル・ファン・ダイク(リバプール/イングランド)を軸に、安定した守備を誇り、中盤から前線もMFのフレンキー・デ・ヨング、FWのメンフィス・デパイ(ともにバルセロナ/スペイン)らタレントぞろい。3度目の就任となったルイ・ファン・ハール監督の下、戦術の幅も広く、大崩れするとは考えにくい。大会後半にピークを持ってくるができれば、悲願の初優勝も見えてくるだろう。

 オランダの対抗馬はセネガル。2021年のFIFA最優秀ゴールキーパー賞を受賞したエドゥアール・メンディ、守備の要となるDFのカリドゥ・クリバリ(ともにチェルシー/イングランド)、抜群の身体能力と技術を持つ攻撃の核、FWのサディオ・マネ(バイエルン/ドイツ)ら、タレントの質、量はオランダに次ぐ。2021年アフリカネーションズカップを制した大陸チャンピオンであり、今大会予選もグループ1位で突破。現在のアフリカ最強チームと目され、グループリーグ突破はもちろん、2002年大会以来のベスト8、さらにそれ以上も狙えるポテンシャルを持つ。

 南米予選を4位で突破したエクアドルと開催国・カタールは、オランダ、セネガルの一角を崩しての突破を狙う。エクアドルはコパ・アメリカ(南米選手権)やW杯予選でブラジル、アルゼンチンと戦う機会が多く、強豪国相手でも簡単に負けない戦い方を心得ているのが強み。カタールは世界ランキングはグループ最下位だが、順位争いの鍵を握るチームになりそう。予選を免除される開催国は、真剣勝負の中でチーム力を高める機会が減る半面、長期的に視野に立って一貫強化し、戦術を浸透させられるメリットがある。カタールは2019年アジアカップで優勝し、招待国として2019年コパ・アメリカ(南米選手権)、2021年ゴールドカップ(北中米カリウ海選手権)に参加し、チームのまとまりを高めてきた。強豪の足元をすくう力は十分ある。

 カタールとエクアドルが対戦する開幕戦でどちらかが勝ち、翌日行われるセネガルとオランダの一戦が引き分けで終わったと仮定する。すると、カタールまたはエクアドルは残り2試合どちらも引き分けでOKの戦い方ができ、実際に引き分けに持ち込むことができれば勝ち点は5に。その場合、オランダとセネガルは1勝1敗1分けの勝ち点4が最高なので、どちらかが敗退することになる。もちろんあくまでも仮定の話であり、オランダ、セネガルの優位は動かない。しかし、さまざまな意味で、前例のない大会の開催国が属するグループだけに、波乱含みのグループであることも間違いないだろう。

文/佐藤新

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