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草彅剛、世界で唯一無二の職人技に感じたこと――「失われつつあるものの中に大切なもの、忘れちゃいけないものはある」2022/03/30

 NHK BSプレミアム・BS4Kでは4月15日に、草彅剛がMCを務める「最後の○○ 日本のレッドデータ」(午後10:00=NHK名古屋放送局制作)を放送。収録を終えた草彅が、心境や番組の見どころを語った。

 番組では、世界で唯一無二の職人の技、その地域だけに伝えられていた伝統の味など、人知れず消えつつある日本の“最後の○○”に光を当て、草彅が不屈の信念や生きざま、知られざる価値を伝えていく。第3弾となる今回、スタジオで紹介するのは、京都で日本髪の“究極の美”を生み出す92歳、最高品質の“メイド・イン・ジャパン”を復活させた若き職人。

 まず、草彅は番組の魅力について、「原点に返らせてくれるところですね。少し生き方を正してくれる番組だと思っています。今失われつつあるものの中に、生きる道標のようなヒントがある。もう一度、振り返ってみるといいものがあるのではないかと思います」と力を込める。

 職人たちの姿には「あんなにもエネルギッシュに情熱をもって楽しんで仕事をしている姿には、やっぱり憧れます。すごく刺激をもらいました。何よりも説得力がありますね。僕もこういう仕事をしているので、できる限り長く頑張りたいと思います。この番組は、僕にとっても今後の仕事においても、いいことがあるなと思っています」と感じ入った様子。 

 加えて、さまざまな職人の方がつながり合ってものが完成するさまを見て、「一つのものを作るためにつながっているんですね。買ったものが手元にあるのが当たり前の状況ですが、それまでにはたくさんの人が手をかけて、いろいろな工程を経て一つのものが出来上がっている。それが手作りであればあるほど大変です。そういうことをあらためて考えると『やっぱりものって大切にしないと』と思う。自分の基本を正してくれる感じがありますね。失われてしまうものや途絶えてしまうものもありますが、またいつかよみがえるかもしれない。一方で、失われてしまったことさえ分からない時もあれば、失われる寸前で知ることもある。そういった、失われつつあるものの中に大切なもの、忘れちゃいけないものはあるんじゃないかと、いつも思います。この番組では、職人さんの熱意や情熱が分かりやすく伝わってきて、すごく楽しかったですね」と語る。

 そんな草彅が仕事をする上で大切にしているのは、「早く寝ることですかね。寝ればなんとかなる。早く寝て、起きてから考えよう! と。それが一番大事にしていることです。煮詰まってくると考えても進まないのでいったん寝て、起きると『あれ? なんであんなに夜中に考えてたのかな』となりますね(笑)」と穏やかな表情で明かす。

 そして、現在の目標については「今、入っている撮影をちゃんとやる。それ以外は何も考えてないですね。コロナ禍になり、そんなに先のことを考えなくなりました。目の前に仕事があるならそれでいいと思っています。それを集中してやっているうちに次のこと、次の方向に向かえるんじゃないかなと。計画を立てて先のことを考えるのはもちろん大事なことですが、そればかり考えてもどうにもならないことがたくさんある。月並みですが、今日を生きる。それがすごくシンプルで難しいです。今日がOKだったらOKでしょう!と。だから次に向かうのは明日ですね。今ある仕事に全力しかない。そうしているうちに次のことが見つかるんじゃないかな。目の前のことをしていきたいと思います」と自然体でありながらも、プロフェッショナルとしての姿勢を見せた。

 今回番組で紹介する、結髪師の山中恵美子氏は、京都の花街を彩る舞妓や芸妓の中で、最高位といわれる「太夫」の絢爛(けんらん)豪華な日本髪を結えるただ1人だ。23種類の伝統の髪形で、華やかさだけでなく品格や威厳を表現する彼女が引退してしまうと、消滅の危機にある花街の美。戦前・戦後を生きた山中氏の歴史をたどりながら、究極の日本髪を生み出す技に迫る。

 また、日本で唯一オイルランプを作っているランプ職人・別所由加氏。今アウトドアブームで再注目されている中、曽祖父が日本で初めて、耐風性に優れるハリケーンランプを製造し、海外に輸出するなど隆盛を誇ったという。しかし、需要が激減したことで工場が倒産。別所氏が12年前、職人となり1人で製造を続けている。復活の道のりで見えた“メイド・イン・ジャパン”の神髄とは? その最高品質のランプ作りに密着する。


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