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高良健吾、「青天を衝け」での吉沢亮との関係は「とても楽しくて、打ち合わせもしないでもいけます」2021/11/07

高良健吾、「青天を衝け」での吉沢亮との関係は「とても楽しくて、打ち合わせもしないでもいけます」

 NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8:00ほか)に、主人公・渋沢栄一(吉沢亮)のいとこ・渋沢喜作役で出演中の高良健吾が、埼玉県川口市「SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ」で行われた「NHKアーカイブスイベント もっと渋沢栄一を知ろう!上映会&大河ドラマ『青天を衝け』トークショー」に出席した。

 同作は、幕末に農民の子として生まれた栄一(吉沢)が、倒幕の志士を目指しながら幕臣となり、維新後は新政府に仕官。後に下野し、実業家として銀行などさまざまな産業を興し、近代日本の礎を築く姿が描かれる。脚本は、同局連続テレビ小説「あさが来た」などで知られる大森美香氏が手掛けている。

高良健吾、「青天を衝け」での吉沢亮との関係は「とても楽しくて、打ち合わせもしないでもいけます」

 高良が演じる喜作は、栄一より2歳上で、幼なじみとして育ち、生涯の相棒となった人物。直情的だが情に厚く、弁が立つ知性派の栄一とは正反対の性格。幕末の混乱の中で彰義隊を結成するも敗戦後、箱館へと渡り、新政府軍と戦うが投獄。やがて釈放され、栄一と共に政府で働くことになった。

高良健吾、「青天を衝け」での吉沢亮との関係は「とても楽しくて、打ち合わせもしないでもいけます」

 撮影を終え、「1年半という長い期間、一つの役で続けられるということ自体が初めてで、一つの役をこれだけ演じられることがうれしい」と言う高良は、「今回は、自分が長く登場するので、役のことをわざわざ説明しなくてよい、という感覚はありました。ドラマの喜作を最後まで見ていただいたら、きちんと喜作が完成するという。そういうのは今までで初めての経験でした」と告白。

 さらに、「血洗島の頃は若々しく、一橋では少し肩に力入っていて、というのは意識していて、いよいよ明治編になってここからが喜作の見せ場だぞ、と思っていたら話数が少なくて…」と本音をのぞかせつつ、長期間にわたり喜作を演じる中で、「セリフを覚えるのに時間がかからなくなる、一瞬で覚えられるようになってきましたね。僕なのか? 喜作なのか?という感じで」と役柄と自身の距離が近づいていったことを明かした。

高良健吾、「青天を衝け」での吉沢亮との関係は「とても楽しくて、打ち合わせもしないでもいけます」

 また、印象に乗っているシーンには、「久しぶりのしゃべるシーンだった」という、第31回「栄一、最後の変身」の登場する“成一郎と栄一の再会のシーン”を挙げ、「涙を流すお芝居には自分の中で考えがあって、このシーンは、涙を流さなくても感情の表現ができるような、涙を見せずにどういうふうに表現できるだろうか、とか考えながら演じていました。栄一と喜作のなれ合わない感じ、今でいうボーイズラブのようにはしたくなかったです。実はこの2倍くらいはあったので、全部放送してほしかったなぁ」と振り返った。

 そんな栄一と喜作の関係においては、「湿度が高くなりすぎない、カラッとした感じは最初から意識してやっていた」そうで、吉沢との共演は「とても楽しくて、打ち合わせしないでもいけます」と相性抜群だった様子。そして、「橋本愛ちゃんは、以前からご縁が合って、今回の現場でとても楽しそうにしていてうれしかったですね。草彅(剛)さんとは、雑談するようなことは多くなかったのですが、トイレでお会いした時に『高良のケンちゃん』って呼ばれて、とてもフレンドリーでした。そして、血洗島のシーンでご一緒した、小林薫さん、和久井映見さん、平泉成さんも印象深かったです」と話した。

 大森氏の脚本に関しては、「歴史のことがとても分かりやすくて、これだけ長い作品では、どこかで帳尻合わせとかあってもおかしくないのではないかと思うけど、大森さんの脚本にはそれがないと感じがする」と所感を語ると、同席していた板垣麻衣子プロデューサーが、「それぞれのキャラを生き生きと描いている。特に喜作は、とてもチャーミングに描かれていて、高良さんだからこその喜作になっています」と付け加え、高良は「これから先、明治編も終盤に向かって、もっとチャーミングになっていきますよ。(カットされなければ(笑))」とアピールした。

 観客からの事前質問に答えるコーナーでは、「栄一、喜作、千代の三角関係にキュンキュンしました。高良さんならどうされますか?」の質問に、「栄一と喜作みたいに、俺も好きだと言って、どちらも引かないでほしい。どっちがどうなっても、後腐れなく」と回答。「これからの人生に影響を与えるような、喜作の生き方やセリフは?」には、「しぶとく生きている。最後まで生き続けたこと。いろいろなこともあって、いろいろ言われても生き続けた、ということですかね。最後まで」とコメント。

 「今後はどんな人物や役を演じてみたいですか?」という問いには、「喜作は、主人公のパートナーという感じの役でしたが、戦時中などの作品は断らないようにしています。『やらなきゃなぁ』と思う。自分も勉強になるし、見てもらわないとそういう時代のことが分からないと思うので。これからも、たくさん戦時中のことを扱う作品も作っていただきですね」と真摯(しんし)に答えた。

高良健吾、「青天を衝け」での吉沢亮との関係は「とても楽しくて、打ち合わせもしないでもいけます」

 さらに、「モーニングルーティン」を尋ねられ「白湯を飲みます」、「朝ごはんは何を食べましたか?」には、「今朝はコンビニの和風シーチキンおにぎりでした」と答え、「甘いものと辛いものはどちらが好き?」には、「甘いものが好き。辛いものは苦手。『べっぴんさん』(同局)の時に大阪で辛いものを食べて体調を崩し、現場も止めてしまったのでそれ以来、辛いものはちょっと苦手。甘いものは最近は和風が多いです」と回答。「女性の好きな服装は?」には、「ワンピースとか…」と、イベントならではプライベートな質問にもたっぷりと応じた。

 最後に、物語の魅力について「背中を押してくれる、それがずっと続いているようなそんな作品だと思います。演じている自分たちもそうですが、見てくれる方にとってもそうだと思う」と語り、「こういう作品に携われて本当にうれしい」と笑顔を見せた。


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