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志尊淳、犬飼貴丈、福士誠治らが大河ドラマ初出演。「青天を衝け」新キャスト11人が発表2021/05/06

志尊淳、犬飼貴丈、福士誠治らが大河ドラマ初出演。「青天を衝け」新キャスト11人が発表

 吉沢亮が主演を務める、NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8:00ほか)の新キャストとして、11人の出演者が発表された。

 同作は、約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わった「日本資本主義の父」として知られ、新しい一万円札の顔としても注目が集まる渋沢栄一が主人公。幕末に農民の子として生まれた栄一(吉沢)が、倒幕の志士を目指しながら幕臣となり、維新後は新政府に仕官。後に下野し、実業家として銀行などさまざまな産業を興し、近代日本の礎を築く姿が描かれる。脚本は、同局連続テレビ小説「あさが来た」などで知られる大森美香氏が手掛けている。

 今回発表されたのは、急展開を迎える物語で栄一と関わりを持つことになる人物たち。徳川慶喜(草彅剛)の家臣となった渋沢栄一(吉沢)は、パリ万国博覧会の使節団に任命され、慶喜の弟・昭武(板垣李光人)に伴ってフランスへ。一方、日本では、15代将軍となった慶喜がいよいよ重大な決断を下す。

 大河ドラマ初出演となる志尊淳が演じるのは、徳川昭武の随員としてパリ万博へ派遣され、そこで栄一と親交を深め、やがて家族ぐるみの付き合いをするほどの仲となる杉浦愛蔵(譲)。志尊は「今、私たちの生活において必要不可欠な郵便制度の確立に努め、制度の統一、郵便局の設置などをいった1人。そんな日本近代化の礎を築いた人物の生涯を通して僕が感じたこと、見たものをしっかりとお伝えできたらなと思っております。初めての大河ドラマで不安もありますが、常に戦い挑戦していた杉浦愛蔵の思いを継承し、僕も戦いたいと思います」と意気込みを語る。

 同じく大河ドラマは初出演となる犬飼貴丈は、長崎で蘭学を学び、外国奉行の通詞として活躍した福地源一郎役を、福士誠治は、長州藩の尊王攘夷派の井上聞多(馨)役を務める。

 福地は幕府の使節の一員として二度渡欧したことで開かれた文化を体感し、新聞記者への夢を抱く。維新後は大蔵省に入るが、やがてジャーナリストに転身し、友人である栄一から、慶喜の伝記を編さんしたいという相談を受けるキャラクターだ。

 犬飼は「事務所の先輩の小池徹平さんが橋本左内役で出演されていたこともあり、僕も一視聴者として『青天を衝け』を見ていたのですが、まさかその世界に僕も出演させていただけるとは夢にも思っていなかったので、すごくワクワクしました。先輩が左内の人生をまっとうされたことで、なんだか後輩としてバトンを託されたような気持ちになっておりますので、それをしっかりと受け継いで走りきりたいなと思います」と出演への思いを伝え、「そして、福地源一郎としても、彼は外国に行っていろんなものを見て、いろんなものに感化されて、日本でいろんなことに挑戦した人なので、その姿勢を見習って、初めての大河ドラマの現場でいろいろ見て、経験して、試して、頑張っていきたいと思っています」と抱負を述べる。

 また、福士演じる井上は、伊藤俊輔らとロンドンに渡り、開国派に転じ、下関戦争で長州が敗戦すると、伊藤と共に英国公使との調停にあたった人物。維新後に大蔵省入りすると、気性の荒い井上とその右腕となった栄一は「雷親父と避雷針」と呼ばれるほど馬が合うコンビとなっていく。

 福士は「連続テレビ小説の『純情きらり』以来、NHKの作品にはたくさん出演させていただいていますが、大河ドラマは初めてで興奮しています。物語の後半からの出演になりますが、井上馨という人物に寄り添い、そして初めての大河ドラマを楽しんでモノづくりをしていきたいです」と期待に胸を膨らませている。

 さらに、小日向星一、小日向春平兄弟が、強力な軍事力を誇った会津藩の藩主・松平容保、桑名藩主・松平定敬の兄弟役を演じる。兄の星一は「徳川将軍家に一心に忠勤を心がけた会津藩主・松平容保を演じさせていただきます。忠義に篤(あつ)いその人柄は『精忠、天地を貫く』とたたえられたそうです。そんな容保を演じられることに背筋が伸びる思いです。大先輩方と弟の春平とスタッフの皆さまとご一緒に激動の時代を作り上げていきたいと思います。誠心誠意、演じさせていただきます」と気合を入れ、弟の春平は「松平容保・定敬という兄弟の役を、実の兄である星一と共に演じさせていただけることに喜びと大きなやりがいを感じています。実の兄弟だからこそ生かせる強みを存分に発揮できるよう心がけています。初の大河ドラマの出演となりますが、『青天を衝け』をご覧になる視聴者の皆さまや、スタッフ・共演者の方々、そして何よりこの怒濤(どとう)の時代にかつて実際に生きていた松平定敬ご本人に恥じないよう精いっぱい努めさせていただきます」と意欲を燃やしている。

 そのほか、外国奉行の栗本鋤雲役で池内万作、外国奉行支配の田辺太一役で山中聡、外国奉行の向山一履役で岡森諦、幕府の昭武のお付き医師として、栄一らと共にパリ万博へ随行する奥医師の高松凌雲役で細田善彦、慶喜の側近・黒川嘉兵衛役でみのすけ、同じく側近・原市之進で尾上寛之が出演する。


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