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衆議院選挙当日に「池上彰の総選挙ライブ」を放送。「コロナ禍であらためて考える『民主主義』」をテーマに“池上無双”がさく裂2021/10/21

 テレビ東京系では、衆議院選挙当日の10月31日に、TXN衆院選SP「池上彰の総選挙ライブ」(午後7:50)を4時間の生放送でおくる。放送に先駆けて、池上彰と同局の大江麻理子アナウンサーによるリモート記者会見が行われ、番組の見どころとともに、今選挙の注目ポイントを池上が解説した。

 今回も「家族で楽しめる選挙特番」を目指し、「コロナ禍であらためて考える『民主主義』」を大テーマに選挙の行方を追う同番組。「バスツアー」では、宮崎美子、朝日奈央を迎えて、第1弾を公示日の19日に実施。都内を早朝から夜までバスで選挙ゆかりの地を巡り、コロナと政治が関わる、ある場所へ。池上が選んだ取材先とは? そして、政党幹部や注目候補者に鋭く切り込む、“池上無双”が今回もさく裂の予感だ。また、ある人物と中継を結ぶ。

 さらに、視聴者から「楽しみにしている」との声が多数寄せられているという、番組名物となった各候補者の「面白プロフィール」。今回はどんな斬新な切り口で紹介されるのか、期待が高まる。そのほか、池上が鋭い風刺を交えて、政治や選挙に関する用語を今年ならではの新解釈で解説する「悪魔の辞典」2021年版、進化し続ける“オリジナル模型”を駆使した分かりやすすぎる池上解説や、同局らしい経済企画など、盛りだくさんの内容でおくる。

 池上は「特に候補者についての『面白プロフィール』というのは、そもそもテレビ東京が開発をし、始めたものですね。他局も同じような趣向を凝らしてやってますけれど、やはりテレビ東京が最初に始めたわけですから、より面白いものにしようというので、現在、スタッフと一緒にさらに磨きをかけている最中でございます。よくまあ、こんな情報を集めてきたなあというのが、いろいろ出てきますので、期待していただければと思います」とスタッフを称賛。

 大江アナは「私も、池上さんと候補者の皆さんとのやりとりというのを毎回隣で見ていまして、手に汗握る展開にハラハラドキドキしているんですが、今回もそういうシーンもたくさんありそうですし、あと、『バスツアー』のVTRも楽しみなんですよね」と期待を寄せた。

 「公示日の第一声から、あるいは集まった支持者へのインタビューから、あるいはさまざまな支援団体があるわけですね、そこに直撃インタビューをして、結構あけすけな本音を聞くことができたのかなと思っていますね」と明かす池上に、大江は「今回かなり注目されているところに行ったということですね?」と水を向けると、池上は「そうですね。それが何かという話をすると、ちょっとネタバレになってくるので、なかなかお話できないんですけれども『あ、なるほどここへ行ったのか』と見ている方に思っていただける場所を選んでおります」と手応え十分。

 そして、記者からの「今回の選挙のポイントをどのように見ているか?」「政権交代の可能性はどれくらいあると考えているか?」という質問に、池上は「特に分配をどうするかというところで、各党が出ていますよね。それをまた、財務省の事務次官は『ばらまきだ』と批判したりして、それに対してまた反発があったりという中で。でも、岸田(文雄)さん、内閣が誕生してすぐに解散総選挙になってしまいましたよね。有権者が十分に判断できない、判断する期間を本当に短くして選挙になってしまった。それを有権者がどう判断するのかという、それが一つの見どころになっていると思いますね。それから、政権交代云々はですね、有権者が決めることで、政権交代があるかどうかということを私が言うべきものではない。有権者一人一人の判断にかかっていると思います」と答えた。

 それを受けて、大江は「そうですね。今回は各党が分配を謳っていますし、政権公約を見てみますと、聞こえのいいものが並んでいるというのは確かだと思うんです。それをこの先長い間、日本を支えていくことになる若い方々が、どうご覧になっているのか、私はそこに大変興味があります。ですから、若い方の投票率が今回どのくらいまで行くのか、ここに注目をしています」と述べた。

 さらに、記者からの「テレビの選挙報道はどうあるべきか?」という投げかけに、池上は「選挙期間中の公平性というのが大事なことは、そうなんですけど、その一方で、テレビ局各局には、“編集権”というのがあるわけですよね。『ただ機械的に伝えればいいんだろう』ではなく、やはりそこに独自の“編集権”というのを大事にしながら、それぞれの独自の切り口をしながら、なおかつ公平性を維持していく、そういう工夫が実はとっても大事なことになるんだろうと思うんですね。それで、確かに投票が終わってから、投票日の夜8:00を過ぎたら自由に報道できるというのは、もちろんあるんですけど、特にテレビ東京で2010年から歯に衣(きぬ)着せぬ質問をやるようになってからですね、ほかのメディアでもだいぶそれをやるようになったんじゃないかなと思いますね」と語った。

 続けて、番組の注目ポイントである、政治家へのインタビューについて「特に、先日の日本記者クラブでの、各党党首に対しての質問。かなり厳しいものも出てましたし、みんな歯に衣着せぬ質問をするようになってきたんじゃないかなというふうに思っています。これはとってもいいことかなと思いますね」と付け加えた。

 また、“池上無双”で厳しく問いかけても、不祥事などが続くことで、「ジャーナリストとして無力感などを感じることはあるか?」という質問には、「そんな、私、大それた仕事をしているとも思えないんですね。選挙特番で確かに政治家に厳しい質問してますけど、これは言ってみれば一石を投じているということに過ぎないんですね。それだけではなく、それ以外のテレビなり新聞なりネットなりの人が、どれだけ政治を監視するのか? 政治家を監視し、そして政治家に厳しい質問をしていくのか?…という。それが、つまり汚職とかさまざまな問題を封じることになると思うんですね。私はあくまで一石を投じているだけで、私が言ったからって、世の中が変わらないからって無力感を感じる。そんな大それたものは持っていない。まず一石を投じ『さあ、ほかのジャーナリストの人たちもどんどんその調子でやってくださいね』と、言わば激励をしているというふうに考えていただければいいんじゃないかなって思います」と自身の立場への見解を明かした。

 最後に「若者目線で選ぶなら、どのような政党に投票すべきか?」「若い層に投票にいく大切さをどのように伝えていくのがいいか?」という質問には、池上は「それぞれの政党が公約を発表していますよね。あるいはそれぞれの候補者がいろいろなことを言ってます。それをやっぱりじっくり聞いてみる。あるいは読んでみる。そうすると、『あ、これは、高齢者をとにかく大切にしようとしているのか』、あるいは、『これからの日本あるいは世界を支えていく若い人のことを本当に考えて、こういうふうに言っているのか』というのを見抜く力というのが求められてくるのかなって思います」と話し、「中には『どうせ自分なんか選挙に行かなくたって』と、そういう気持ちになる人もいるんですけど、そこで私が思い出すのは、2016年のイギリスの国民投票。EU離脱に賛成か反対かという国民投票があった時にですね。多くの若者は『どうせ自分が行ったって変わらないし、EU離脱なんて決まるわけないよね』と思って、大勢の若者が実は国民投票に行かなかったんですよね。一方で離脱すべきだと考えていた高齢者は投票に行ったんですね。結果的に僅差で離脱が決まっちゃった。その後、若者たちが焦ってですね『しまった』と。もう一度国民投票をやってくれってデモをしたりしたんですよ。でも、後の祭りということになりましたし。今年、イギリスでガソリンスタンドにガソリンがないって大変な騒ぎになってますでしょ。イギリスの国内ではガソリンの量は十分にあるのにもかかわらず、外国人労働者がいなくなっちゃったために、そのガソリンを給油所まで運ぶトラックの運転手がいないということになって、大混乱していますよね。16年に『どうせ世の中、変わらないから』と言って投票に行かなかった結果、だけど世の中が変わってしまっているんだっていうことを、あらためて皆さん、知っておいてほしいなと思いますね」と分かりやすい例を挙げ、投票の大切さを伝えて会見を締めくくった。

 なお、過去の選挙特番での「池上彰×各党幹部」のやりとりは、テレ東BIZYouTubeチャンネル「池上選挙アーカイブス」(https://www.youtube.com/playlist?list=PLirT2ByBZWrPZqLh8ceaw2fkqCXSUkPyz)で動画を見ることができる。


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