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2022年度後期の連続テレビ小説が「舞いあがれ!」に決定。桑原亮子・作のオリジナル作品2021/08/27

2022年度後期の連続テレビ小説が「舞いあがれ!」に決定。桑原亮子・作のオリジナル作品

 NHKでは連続テレビ小説「舞いあがれ!」を制作することが発表され、2022年度後期に放送が決定した(日時未定=NHK大阪拠点放送局制作)。

 同枠の107作目となる本作の舞台は、1990年代から今。ヒロインが、ものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生のドラマだ。

 ヒロイン・舞は、ものづくりの町・東大阪で町工場を営む父・浩太と母・めぐみ、そして兄・悠人との4人暮らし。引っ込み思案だった舞だが、自然豊かな長崎の五島列島にいる祖母・祥子のもとを訪れ、五島列島の広い空に風を受けて力強く舞いあがる「ばらもん凧」に魅入られる。 「あんな風に空高く飛びたい」――空への憧れは、パイロットになる夢へと膨らんでいく。

 そして、舞は本物のパイロットになるべく努力を重ねる。想像以上に厳しい道のりが待ち受けるなか、 東大阪で実感するものづくりの喜びと、自然とともに生きる離島での暮らし。二つの故郷である東大阪と五島、それぞれの土地に暮らすさまざまな人との絆を深めた舞は、やがて仲間たちの力を集め、島を行き来できる電動小型飛行機を飛ばすという新しい形で、空への夢を見つける。夢の飛行機作りに情熱を燃やす仲間たちと共に、 舞の夢はみんなの夢をのせた新しい翼となって大空へ飛び立つ。

 本作はオリジナル作品で、作者の桑原亮子氏は、2013年に第41回創作ラジオドラマ大賞にて奨励賞、翌年には第35回BKラジオドラマ脚本賞で最優秀賞を受賞し、本格的に脚本家の道に進んだ。17年度の文化庁芸術祭で優秀賞を受賞したNHKのFMシアター「冬の曳航」などの作品で注目を浴び、20年には「心の傷を癒(いや)すということ」(NHK総合)で初めて連続ドラマの脚本を担当し、第46回放送文化基金賞番組部門テレビドラマ番組最優秀賞を受賞している。

2022年度後期の連続テレビ小説が「舞いあがれ!」に決定。桑原亮子・作のオリジナル作品

 桑原氏は「ある飛行士が『パイロットはいい仕事だと思う』とおっしゃった時、即座にさまざまな理由を予想しました。外国へ行けるから? やりがいのある仕事だから? 再就職しやすいから? 予想はどれも外れました。答えは『空を見上げる仕事だから』。パイロットは飛行機に乗る前、空を見上げて天候などをチェックします。必要に迫られて空を見上げているうちにいつのまにか元気が出てくる、だからいい仕事なのだそうです。このドラマのヒロインも、つらいことがあるたび、空を見上げて前に進みます。その姿を見ているうちにいつのまにか元気が出てくる、そんなドラマになることを願っています」とメッセージを寄せている。

 また、制作統括の熊野律時氏は「コロナ禍やさまざまな災害に見舞われている今、どんな物語を作っていくのかを、脚本の桑原さんと話し合いました。空を飛ぶことを夢見るヒロインはどうですか? 桑原さんの言葉にハッとしました。空を飛ぶには向かい風が必要です。いろんな人生の逆風を受けながら、高く飛ぼうとするヒロインのイメージがパッと浮かびました。飛行機を飛ばすには、たくさんの人の力が必要です。作る人、飛ばす人、導く人、それぞれ違う力をもった人たちをつないで、夢を現実のものにしていくヒロインの物語。つらいこと、大変なことはあるけれど、空を見上げて夢を抱き続けるヒロインの姿を通して、毎朝明るい気持ちになれるドラマにしたいと思っています」と制作意図とともに、意気込み明かしている。


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