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竜星涼が「ちょっと怖くなった…」と明かすほどの、松井玲奈の役作り!?「都立水商!」インタビュー

 水商売に関する専門教育を行う都立高校を舞台にした連続ドラマ「都立水商!~令和~」(MBS/TBSドラマイズム)。「先生」の肩書き欲しさに社会科教師として着任した石綿直樹(竜星涼)が、将来キャバクラ嬢を目指す真中希海(恒松祐里)、ホストを目指す大竹哲太(瀬戸利樹)ら個性的な生徒と向き合う様子を描く学園ドラマです。

 水商売の知識はおろか、教師の経験もない直樹をサポートする先生陣の一人、キャバクラ科実習教師の乾千花を演じるのは松井玲奈さん。控えめで清楚な見た目とは裏腹に、銀座や六本木の名店キャバクラでナンバーワンを獲得した経歴を持つ元キャバクラ嬢という役どころです。

 2017年に連続ドラマ「オトナ高校」(テレビ朝日系)に出演された竜星さんと松井さんですが、当時は同じシーンに登場する機会がなかったとのこと。このたび学園ドラマで共に教師役として顔を合わせたお二人に、作品への印象や撮影の思い出などを伺いました。

●握手会では「絶対キャバ嬢になった方が向いてる!」と言われていた!?


──本作に出演が決まった際、どのようなお気持ちでしたか?

竜星 「とても斬新だなって思いました。水商売の世界を教育していく様子を描く学園ドラマは今までになかったですし、挑戦する意味がある学園ドラマだなと感じました」

松井 「マネジャーさんから『水商に出演が決まりました』って初めて聞いた時に、『えっ、生徒役ですか?』って聞き返したんです。そしたら『そんなわけないだろ!』って言われちゃって(笑)。自分がまだ生徒役いける、って思ってるとかじゃないんですけど(笑)」

竜星 「いやいや、いけますいけます!」

松井 「(笑)。プロデューサーの方が『松井玲奈、まだ制服いける!』って1ミリでも思ってくれたのかな?と思って、ちょっとうれしかったんですけど『当たり前に先生に決まってる!』って言われました(笑)。それでも先生を演じる機会ってなかなかないですし、しかもキャバクラ科の先生ということで、面白そうだな、演じるのが楽しみだなと思いながら台本を読んでいました」

竜星 「先生役は初めて?」

松井 「ちゃんと演じるのは初めてでした! 竜星さんは先生のイメージが強かったんです」

竜星 「本当ですか!?」

松井 「はい(笑)。『オトナ高校』でもそうでしたし、よく先生役をされている印象でした」

竜星 「違いますよ(笑)。今回はどうでしたか?」

松井  「竜星さんは柔軟な方だなと思っていて。アドリブをたくさん入れていますし、遊べるところは遊んで、締めるところは締めてというのを間近で見て、竜星さん自体がアトラクションみたいだなって感じました」

竜星 「…(表現が)すごいな(笑)」

松井 「何が飛び出してくるんだろう?って楽しみでした。セリフがないシーンでも、リアクションでいかに自分のキャラクターを前に出せるか、面白くできるかっていうのを常に追求しているなって。何回もびっくりさせられました」

竜星 「生徒たちと向き合っているシーンはそこまでエッジを効かせられないというか、遊べない部分だったりするので。唯一遊べるところが先生たちとのシーンだったんですよね。楽しくさせてもらいました。松井さんは、すごく品がある方だなって思いました。お芝居の中では言っている言葉がはちゃめちゃだったり、怒鳴ったり、普段の松井さんからは想像できないことをしているのが面白いなって。それってやっぱり芝居以前の問題というか、その人の品の良さから生まれる面白さだと思うんですよ。それはまねできない部分なので、とても知的ですし、すてきな方なんだなと思いました」

松井 「ありがとうございます。そんなこともないんですけどね(笑)」

──本作への出演について、周りの方からは何か反応はありましたか?

松井 「私は、元キャバクラ嬢っていう設定が向いてるよねって言われました」

竜星 「(爆笑)」

松井 「褒め言葉なのかなって…(笑)」

竜星 「それはどういう?(笑)」

松井 「何ていうか、昔ファンの方との握手会をやっていた頃、『絶対キャバ嬢になった方が向いてる!』って言われてたんですよ。これ、褒められてるのか分からないんですけど(笑)」

竜星 「へぇ~。気の使い方とかかな?」

松井 「私の握手会に来てくださったお客さんに向けての接し方や話している内容に対して、『キャバ嬢やってみたらうまくいくんじゃない?』みたいなことは言われていました」

──SKE48時代の松井さんの握手会はいつも大行列で、それでもお客さん一人一人に丁寧に対応していたと認識しています。

松井 「そんなことはないですよ~」

竜星 「おーっ! 仕事になった時のコミュニケーション能力が高いんですよ、きっと」

松井 「それはそうですね(笑)」

竜星 「(爆笑)」

松井 「自分で断言しちゃいますが(笑)。逆に、プライベートは結構オフモードですね」

竜星 「遮断?」

松井 「はい(笑)」

●ひたすら○○を折り続ける松井の姿に「ちょっと怖くなった…」


──役を演じるにあたって、準備したことや参考にしたものはありますか?

竜星 「直樹は教師を目指して教師になった役ではなかったので、この作品の撮影に入って、目の前にいる生徒たちと一緒に成長できたらいいかなと思っていました。いかに友達みたいな先生になるかがポイントだと思っていたので、生徒役のみんなから『ねぇねぇ』って気軽に声を掛けられるような関係になれて良かったですし、親心じゃないですけど、今回出演した生徒役の子たちには頑張ってほしいし、いつまで経っても僕は彼らの先生なんだって感覚でいたいなというのは思いましたね。松井さんはすごいですよ。役作りで自分の職員室の机にね、鶴を」

松井 「それは役作りじゃないです(笑)」

竜星 「鶴をずーっと折ってるんですよ。そしたら鶴がどんどん机に増えていって、ちょっと怖くなって…」

松井 「はい(笑)」

竜星 「千花先生の黒い部分が…見えた気がしました…」

松井 「正方形のメモが先生のデスクに置いてあって、撮影の合間に鶴をただただ折りたくて折ってたんですけど、気付いたら結構な数になっていて。最終的には、(その鶴が)生徒なんじゃないかな?って思いながら」

竜星 「結構怖くないですか? 『お前、だめだな☆』みたいな感じで鶴を眺めていたり…」

松井 「そんなふうに鶴を集めてました(笑)。折ってるシーンはドラマには出てこないんですけど、よく見たら、デスクや教室にもちょこっと鶴が映っているらしいです」

竜星 「どんどんどんどん、日に日に増えていくから…(笑)。(少し呆れた様子で)ぜひ使ってほしいと思ってます…(笑)」

松井 「役作りというと、昔ドラマの『お水の花道』(フジテレビ系)がすごく好きでよく見ていたんです。お客さまに対する基本的なことの所作がすごく奇麗だったり、自分の仕事に対してプライドを持っていたなというのを覚えていたので、そういう部分を反映できたらいいなと思っていました。キャバクラ科の授業では、私が実演するというより口頭で説明して『では、みんなやってみましょう』という教え方だったので、言葉に説得力が必要だと思って。自分にもキャバ嬢としての経験があって、生徒たちがプロフェッショナルになるためにその方法を教えるということで、ドラマから学んだ部分もフィードバックしながら役作りできたらいいなということを考えていました」

──松井さんは、実際に高校時代に竜星さんのような先生がいたら「ねぇねぇ」と気軽に話していたと思いますか?

松井 「生徒たちからは人気の先生になっていらっしゃると思うんですけど、私はどちらかというとスクールカースト低めの人間だったので…。たぶん、近寄れないですね」

竜星 「(話を遮って)待って、スクールカーストって何!?」

松井 「学校の中で人間ピラミッドがあったとしたら、私は底辺にいて…(笑)」

竜星 「(笑)。その話、すごいな!!」

松井 「食物連鎖で言うと、上の方の人たちしか接することができない人間です、竜星さんは」

竜星 「そういうことを考えたことがない…」

松井 「スクールカーストを考えたことがない竜星さんは、学生時代が充実してたんですよ」

竜星 「(爆笑)」

松井 「充実している人たちは知らないんです。そのピラミッドが存在していることを」

──では、松井さんのような先生がいたとしたら、竜星さんは仲良くなっていたと思いますか?

竜星 「常にみんなでいじってたと思います。『先生、彼氏いんの?』って聞いたりして(笑)」

松井 「ありがちな…。みんなが絶対聞く質問ですよね(笑)」

●「自分もそうするのが使命かなって感じて」(竜星)


──生徒役のキャストの皆さんと接する中で、ジェネレーションギャップを感じたことや、「こういうことが流行しているんだな」という発見はありましたか?

竜星 「僕は特になかったと思います。みんなと同世代みたいなもんなんで(キリッと)。松井さんはちょっと違うと思うんですけど(ニヤッと隣を見て)」

松井 「ひどーい!!(笑) でも、正解です。そうだと思います(笑)」

竜星 「(爆笑)」

松井 「私は元々女の子が多い場所にいたので慣れているつもりだったんですけど、でも久しぶりに女子ばかりの中にぽんと入った時に、怯(ひる)んでいる自分がいて。やっぱり若さのエネルギーってすごいんだなと思いました。楽屋ではどこの何がおいしいとか、家で甘いものを作ったとか、ここのスイーツは太らないらしいとか話しているのを見て、本当に学校みたいだなって思ったりしました」

──お二人から見て、生徒役の中でムードメーカーだなと思った子はいますか?

竜星 「うーん…。男の子だと、神尾(楓珠)くんが引っ張ってたんじゃないかなって思います。キャラクター的にもお調子者キャラで。女の子は誰だろうね?」

松井 「みんな仲良く、わいわいやってるイメージでしたね」

竜星 「うん。誰が引っ張ってとかもなく、本当にみんなが仲良かったイメージがあるなー」

──最後の撮影は、1週間ほど泊まり込みだったとお聞きしました。印象的だった思い出はありますか?

竜星 「みんなが喜ぶ顔が見たいと思って、差し入れをたくさん入れさせてもらったんです。自分も過去に学園ドラマに生徒役で出演した時、先生役の方たちがそうしてくれていたイメージがあったんですよね。先輩から引き継いでっていうわけじゃないんですけど、自分もそうするのが使命かなって感じて。初めてのドラマがこれなんですっていう子がいたり、お芝居自体これが初めてですっていう子もいて、やっぱり最初のドラマはいい印象で終われたらいいかなと思ったし、楽しんで帰ってもらいたいなって」

松井 「番組のオフショット用で、生徒役のみんなにフィルムカメラがたくさん支給されていたんです。みんなそれを器用に使っていて、お店のシーンで暗かったりすると『ここだとちょっと暗すぎるから、フラッシュたいた方がいいよー』って言い合ったりしていましたね。みんな光量の加減をちゃんと理解していて。私は小学校の頃に修学旅行に持って行ったのが最後なので、器用に使っているのを見ると、ジェネレーションギャップを感じました(笑)」

──最後に、ドラマのタイトルにも「令和」とありますが、令和の時代に新たに挑戦したいことはありますか?

竜星 「来た!」

──何回も聞かれていたらすみません…(笑)。

竜星 「いえいえ、だんだん決まってきたんです!(笑)。やっぱり令和ということで、『R』なんですよね。何回も言ってしまうんですけど、イニシャルが『RR』、つまり僕の年なんですよ! 新しい元号になるとともに、自分の名を刻んでいけたらいいなと思います」

──松井さんもイニシャルが「R」ですね。

竜星 「おっ!」

松井 「はい。でも竜星さんはダブルなので…。一つじゃ弱いなと思って(笑)。私はなんだろうなー。家庭菜園したいです。パクチーとかハーブ系の植物って、家で育てた方が買うよりコスパいいじゃないですか?」

竜星 「おしゃれだな~。ごはん作ってて、『ちょっと待って!(プチッ)』みたいな?」

松井 「根底にあるのは、安さですよ(笑)。節約を気にしているわけじゃないんですけど、削れるところは削った方がいいなって思っているので」

──今日の取材を通して、松井さんの現実的な一面を知れたような気がします。

竜星 「確かに! 断捨離はすぐできますか?」

松井 「(即答で)すぐできます」

竜星 「僕、全然できないんですよ! 服とかも、まだ着るんじゃないかって思って取っておくんですけど、結局着ないんですよ。それは分かってるんですけど、思い出とかもあるし置いとこっか、とか言い出して、何も捨てられない!」

松井 「私はときめかなくなったら、ありがとうございますを言ってさようならします」

竜星 「かっこいい~。そうなりたい!」

松井 「でも困るんです。最近あったかくなってきて、長袖のインナーを着なくなって、キャミソールが着たいって思って探したんですけど、家に1枚もなくて! びっくりしました(笑)」

竜星 「もうシーズンオフだ!って捨てちゃうから?(笑)」

松井 「結構くたびれたのは捨てた覚えがあるんですけど、まさか1枚もないとは!(笑)。断捨離しすぎも良くないので、ほどほどですね」

竜星 「ほどほどがいいですよね(笑)」


【プロフィール】 
竜星涼(りゅうせい りょう)
1993年3月24日生まれ。東京都出身。おひつじ座。A型。2010年、ドラマ「素直になれなくて」(フジテレビ系)で俳優デビュー。主な出演作は、映画「orange-オレンジ-」「シマウマ」「泣き虫ピエロの結婚式」「22年目の告白-私が殺人犯です-」、ドラマ「獣電戦隊キョウリュウジャー」(テレビ朝日系)、「ごめんね青春!」「アンナチュラル」(ともにTBS系)、NHK連続テレビ小説「ひよっこ2」など。19年6月14日には映画「泣くな赤鬼」が公開予定。7月12日公開の映画「トイ・ストーリー4」では、新キャラクター・フォーキー役で声優に初挑戦。
松井玲奈(まつい れな)
1991年7月27日生まれ。愛知県出身。しし座。O型。2008年、SKE48の1期生オーデイションに合格しデビュー。15年にSKE48を卒業後、多方面で活躍中。主な出演作は、映画「gift」「めがみさま」「21世紀の女の子」、ドラマ「笑う招き猫」(MBS/TBSドラマイズム)、「100万円の女たち」(テレビ東京ほか)、「海月姫」(フジテレビ系)、NHK連続テレビ小説「まんぷく」、「ブラックスキャンダル」(日本テレビ系)など。19年、初の短編小説集「カモフラージュ」(集英社)を刊行。19年には映画「女の機嫌の直し方」「今日も嫌がらせ弁当」が公開予定。
【番組情報】 
「都立水商!~令和~」
MBS 日曜 深夜0:50~1:20 
TBS 火曜 深夜1:28~1:58
※ほか、RCC、TBC、SBSなど各局で放送中 
https://www.mbs.jp/mizusho/#onair
【プレゼント】
竜星涼&松井玲奈のサイン入り生写真を2名様にプレゼント!

●応募方法:インターネットTVガイドのTwitter公式アカウント(@internetTVG)をフォローし、下記の投稿をリツイート。
https://twitter.com/internettvg/status/1132474959433879553?s=21
さらに、ツイート内のリンクをクリックし、必要事項を入力してください。

●締め切り:2019年6月17日(月)正午

●発表方法:当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。あらかじめご了承ください。

取材・文/宮下毬菜(TBS/MBS担当) 撮影/尾崎篤志



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