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町田啓太が土方歳三にシンパシーを感じる部分とは? 「青天を衝け」で新選組“鬼の副長”2021/05/29

 第15回(5月23日放送)の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほか)で、平岡円四郎(堤真一)から、それぞれ「篤太夫」「成一郎」と新しい名をもらった渋沢栄一(吉沢亮)と渋沢喜作(高良健吾)。篤太夫としての初仕事は、薩摩藩士・折田要蔵(徳井優)の隠密調査。そこには、西郷吉之助(博多華丸)と出会い、豚鍋を囲みながら、日本の今後を語る栄一の姿がありました。

 来る第16回(5月30日放送)では、篤太夫は新たな任務のため関東へ行くことに。一方、京都では、新選組による「池田屋事件」が起きるのです。「青天を衝け」において「池田屋事件」はどのように描かれるのでしょうか? 新選組副長・土方歳三を演じる町田啓太さんから大河ドラマへの思いや、土方像などを聞きました。

――「青天を衝け」の出演が決まった時の気持ちを教えてください。

「今回、土方歳三役で参加させていただけると聞いて、とても楽しみにしていました。というのも、僕は時代劇が好きで剣道を習っていたくらいなので、土方役なら殺陣もできるんじゃないかという期待があって。また、大河ドラマには僕自身、強い思い入れがあるので、再び挑戦させていただけることを光栄に思います」

――大河ドラマに強い思いがあるとのことですが、前回、初出演された「西郷どん」との違いはありますか?

「初めての時は、いろんなところにすごく力が入っていましたね(笑)。今回は2回目ということで、自分を落ち着かせて浮き足立つ心を抑えながら、少し心の余裕を持って撮影に入れました。また、今回は作品がすでに出来上がっていて、途中から撮影に参加したので、『西郷どん』の時とはまた違う感覚で挑みました。現場では吉沢くんたちが気さくに声を掛けてくれてうれしかったですし、『西郷どん』や他の作品でご一緒したスタッフさんからも『よかったよ』とか言われたことが、すごく励みになっていました。迎え入れてもらえて、ありがたかったです」

――土方を演じることについて、プレッシャーはありましたか?

「実はプレッシャーは特になくて。今まで演じてきた方たちも自分なりにいろんな土方像をキャッチして、作品の中でどう演じようと模索した結果、 素晴らしい土方を演じられていると思うんです。僕もそういうふうにしっかりと、『青天を衝け』ならではの土方を演じられたらいいなと思っています」

――新選組のトレードマークともいえるダンダラ羽織を一度は羽織ってみたいとおっしゃっていましたが、実際に羽織られていかがでしたか?

「いろんな意味で大きいですね(笑)。幼少期、田舎町で木の枝を振り回しながら道草していた頃のことを考えると、すごく感慨深くて…。当時のものではないにしても、袖を通すと身が引き締まります。ありがたいご縁をいただけたなと感じています」

――町田さんが感じる土方の魅力を教えてください。

「すごく自信のある人だなと思いました。鬼の副長と呼ばれているくらいなので、狂気を持った人を最初はイメージしていたんですけれども、調べていけばいくほど、自分にも周りにも厳しくて、自分の筋を通そうとしていた人物なんだなと感じて。それって本当に心が強くないとできないですよね。自信を持って物事を進めるところも、自分の中に相当いろんな考えがないとできないと思うので、やはりすごいなと」

――土方のような心(しん)が強い人物を演じることで、ご自身も強くなったということはありますか?

「強くあらねばとは思います。土方はどう生きて、どう死ぬかに重きを置いてた人物。今の世の中の状況を見ていると、そういうことについて考えなければいけないなと感じているので、学びになっています。“どう在りたいか”を自分自身に問うようになりました」

――「青天を衝け」における土方をどのような役柄として捉えていらっしゃいますか?

「同じ時代を生きた渋沢栄一と土方がどのように絡んでいくのかが見どころだと思います。一見、絡むことがなさそうな栄一と土方がどのように出会うのかは、僕も楽しみにしていました。今後、土方が同じ武州出身である栄一にシンパシーを覚えて、どういう思いで武士になったかを吐露するという僕の大好きなシーンがありまして…。僕も田舎出身で土方に共感したので、そういうところを大事にしながら演じています」

――具体的にどんなことを意識しながら、土方を演じたのでしょうか?

「ガキ大将よりもやんちゃだったとか諸説ありますが、子どもの頃から人一倍熱量が高かったんだろうなと思うので、そこは大事にしています。また、僕は東京や栄えている街に行く時に、田舎者であることを出したくなくて、ファッションや流行を頑張って学んだのですが、もしかしたら土方にもそういうところがあったんじゃないかなと。武家じゃないところから武士を目指し、成り上がってきているので、人一倍武士に対してのイメージを守りたいし、それに近づきたい思いがある人物であることを意識して、チャレンジしています」

――ご自身と土方の共通する点と異なる点を教えてください。

「共通する点はやはり田舎町で育ち、僕は芸能界や華やかなスポーツの世界に憧れを抱いていたことですね。土方の場合はそこが武士になっているので、そこはシンパシーを感じるし、すごく分かるなと思いました。似てないところはあえて言わせてもらうならば、人に無理強いはしないかなと(笑)。時代が違うし、土方がそうせざるを得なかったことも分かるんですけど、鉄の掟ともいわれる『局中法度』などを出しているので…。僕はそんな決断がなかなかできない小心者だと思います」

――吉沢さんや高良さんと撮影された現場はいかがでしたか?

「実は現場でそんなに話をする機会はないのですが、吉沢くんと高良さんから僕の殺陣のシーンを『控室のモニターで見てたよ』と言われて、すごく汗をかきました。『よかったです』と言われたことが救いになって、優しいお二人だなと思いました」

――町田さんから見た渋沢栄一の魅力は?

「常に前を向いている姿勢が素晴らしく、いろんなことにアンテナを張って気付けることがすごいですよね。それって才能だと思いますし、前向きな姿勢は吉沢くんと似ているんじゃないかなと。また、栄一はいろんなことに気付く一方、すごくおしゃべりなところも魅力的なキャラクターだなと思います」

――もしご自身があの時代に生きていたら、どんな生き方をしていたと思いますか?

「どうですかね。命を張れていたかと言われると、到底想像もつきません。何かあったらすぐ逃げていたかもしれない…。あんなにも勇ましく生きられたかは分からないですけども、家族を大事にして、人のために動けるのは素晴らしいことだと思うので、あの時代にいたら、何かを良くするために前向きに生きていたいですね。願望はありますが、そうなれていない可能性の方が高いです(笑)」

――ありがとうございました!

第16回あらすじ(5月30日放送)

 円四郎(堤)に任命され、一橋家の兵と家臣を募るべく関東に出向いた篤太夫(吉沢)と成一郎(高良)は、かつての同志である真田範之助(板橋駿谷)に一緒に働くことを勧めますが、一蹴されショックを受けます。その頃、血洗島村では尾高惇忠(田辺誠一)と尾高平九郎(岡田健史)が水戸騒動に関わった嫌疑で連行され、惇忠は牢に入ることに。一方、京都では土方歳三(町田)ら新選組が池田屋を襲撃。攘夷派志士の怒りは、禁裏御守衛総督(きんりごしゅえいそうとく)の徳川慶喜(草彅剛)と側近・円四郎に向かい…。

【番組情報】

大河ドラマ「青天を衝け」
NHK総合 日曜 午後8:00~8:45ほか
NHK BSプレミアム・NHK BS4K 日曜 午後6:00~6:45

NHK担当 K・H

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