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「クレヨンしんちゃん」テレビシリーズ初!? 日本語を話さない&字幕なしで原始時代を舞台にした「おバカはじめて物語 原始時代編」企画がスタート!2021/02/27

「クレヨンしんちゃん」テレビシリーズ初!? 日本語を話さない&字幕なしで原始時代を舞台にした「おバカはじめて物語 原始時代編」企画がスタート!

 1992年にテレビ朝日系で放送がスタートしたアニメ「クレヨンしんちゃん」。日本のみならず、海外でも放送されている人気アニメ作品です。レギュラー放送に加え、豪華なゲストを迎えておくる特別回をオンエアするなど、これまでもさまざまな挑戦をしてきました。2月13日も、ドラマ「にじいろカルテ」(同系)とコラボレーションした回が放送され、同作主演の高畑充希さんが声を担当したことも記憶に新しいかと思います。

 さて、3月の放送からテレビシリーズでは初めて(!?)の試みであろう企画に挑戦します! 原始時代をテーマに描く「おバカはじめて物語 原始時代編」という連続企画で、しんのすけ(声・小林由美子)をはじめとするすべてのキャラクターが日本語を話さず、さらには字幕もつきません! 

 なぜ、日本語を話さないアニメーションを作ろうと思ったのでしょうか。今回、新しいチャレンジの演出を担当した平井峰太郎さんは、「なぜ言葉ではないセリフにしたのか、それは、原始時代の必然性を追求したからです。…というのは半分冗談で」とまずは少しおちゃめな回答をした後、「今回の企画では、まず舞台を原始時代にするということが決まったのですが、普段のテレビシリーズでも時々やっている時代劇や『サラリーマンしんのすけ』などの特別編とは違う、何か新しいプラスアルファができないかというところから、言葉なしというアイデアが出てきました。そこに、シナリオライターのうえのきみこさん発案の『おバカのルーツを見せる』というプロットが結び付き、本企画となりました」とコメント。

 テレビ番組といえば、どの番組でも当たり前に日本語、英語などさまざまな言語が飛び交います。その“当たり前”を取っ払い、「ブリブリ」というセリアとアニメーションだけで物語を作る斬新さ。「クレヨンしんちゃん」だからこそできる挑戦なのかもしれません。

 分かる、伝わるセリアがなくても、表情や行動から気持ちを読み取ったり、「自分ならこういうこと言うなー!」と想像してみたり…と、何度見返しても面白い、そして子どもから大人まで幅広い世代で楽しめる作品になっているのではないでしょうか。子どもたちが「ブリブリ」と言いながらニコニコしている姿が浮かんでほっこりしている筆者です!

「クレヨンしんちゃん」テレビシリーズ初!? 日本語を話さない&字幕なしで原始時代を舞台にした「おバカはじめて物語 原始時代編」企画がスタート!

 また、制作にあたり工夫したことや苦労した点を聞くと、「シナリオの段階から、セリフに頼らないストーリー作りをうえのさんと共に工夫しました。しかし、やはり言葉では説明できないし、言葉のギャグが使えないので、演出する上でいつも以上にアニメの表現力が重要になります。より見せる動き、笑わせる動きになるよう作画担当者にも頑張っていただきました。各キャラクターは、野性味をプラスしたデザイン、色を設定して新しく描き起こしました。背景のタッチも美術担当者のアイデアで、いつもとは違った切り絵風にしていただいたことで、見た目の印象も普段のテレビシリーズとは違ったものになっています」とおのおのが趣向を凝らしたことを明かします。

 さらに、「音に関して言いますと、アフレコを見るまではすべてのセリフを『ブリブリ』にすることに不安がなかったわけではありませんが、声優の皆さんには期待以上の素晴らしい演技をしていただき、特に子どものキャラクターたちは本当にかわいらしくなりました。バラエティー番組などでおなじみの若本規夫さんのハイテンションなナレーションも最高です。毎回流れる愉快な『おバカの歌』も新曲で作っていただきました。最終的な仕上げはこれからですが、面白いものが出来上がる手応えは十分です」と新企画への熱い思いを語ってくださいました。

 最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いすると、「『おバカはじめて物語 原始時代編』では、いつもと違う、見たことのない『クレヨンしんちゃん』を楽しんでいただけると思います。おバカが生まれる“ビッグパカーン”な瞬間をテレビの前でぜひ目撃してください!」と呼び掛けました。

「クレヨンしんちゃん」テレビシリーズ初!? 日本語を話さない&字幕なしで原始時代を舞台にした「おバカはじめて物語 原始時代編」企画がスタート!
「クレヨンしんちゃん」テレビシリーズ初!? 日本語を話さない&字幕なしで原始時代を舞台にした「おバカはじめて物語 原始時代編」企画がスタート!

 さて、来週(3月6日)の放送では、食料が底をつき、おなかが減って力尽きそうな野原一家の前に現れた1匹のマンモスを、一家が知恵を絞って狩ろうとする「おバカはじめて物語 原始時代編 マンモス狩りだゾ」のほか、たまった段ボールを片付けようとする、みさえ(声・ならはしみき)を手伝うしんのすけが結局は邪魔をしてしまう「段ボールを片付けるゾ」や、演劇のアイデアに行き詰った世界的演出家、クドクッテ・ナガーイがリアルおままごとをしているネネちゃん(声・林玉緒)たちと遭遇する「クドい演出家だゾ」をお送りします。

 これまで「クレヨンしんちゃん」を見たことがない方も、大好きな方も一緒に、新企画が生まれ世に放たれる瞬間、そしておバカが生まれる“ビッグパカーン”な瞬間に立ち会いましょう! …とその前に、本日(2月27日)放送の「クレヨンしんちゃん」もお楽しみに♪

【番組情報】

「クレヨンしんちゃん」
テレビ朝日系
土曜 午後4:30~5:00

テレビ朝日・ABCテレビ担当 Y・O



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