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波瑠が「路~台湾エクスプレス~」台湾ロケをきっかけに変わったこととは?2020/05/15

波瑠が「路~台湾エクスプレス~」台湾ロケをきっかけに変わったこととは?

 5月16日から3週連続で放送される「路(ルウ)~台湾エクスプレス~」(NHK総合ほか)は、日本人と台湾人が共に手を取り、台湾新幹線プロジェクトに奮闘しながら心の絆を紡いでいく物語。原作は吉田修一さんの小説「路」で、NHKと台湾のテレビ局・PTS(公共電視台)が共同制作しました。日本と台湾で撮影された本作の主人公を演じるのは、波瑠さん。台湾人男性・エリック(炎亞綸=アーロン)との思い出を心に秘めながら、台湾新幹線の完成を目指して働く女性です。そんな多田春香を演じた波瑠さんからコメントが届きました!

── 台北だけではなく、台湾全土を1周するような形でロケが進んでいったそうですが、台湾ロケの思い出を教えてください。

「以前、母と旅行で台湾を訪れたことがあり、今回のロケが2度目でした。前回は、台湾の観光の面しか見えていなかったと思います。撮影で回った地では、地元ならではの空気や住んでいる人々の温かさを新鮮に感じることができました」

── 撮影後、新しく発見した台湾の魅力はありましたか?

「実はもともと台湾だけでなく、エスニック料理などに苦手意識がありました。ですが、今回はほとんどのものがおいしく食べられました。日本に帰ってきてからも恋しくなる食事とたくさん出合えて、このロケをきっかけに大きく変わりました」

波瑠が「路~台湾エクスプレス~」台湾ロケをきっかけに変わったこととは?

── 日本と台湾の人々の切なくも温かな人間模様を描いた物語ですが、原作や脚本を読まれた感想を教えてください。

「この作品が持つメッセージがきっとこれからの日本と台湾を強い絆で結んでくれるのだろうと思いました。長い期間をかけて、日本と台湾が紆余(うよ)曲折ありながらも力を合わせて台湾の南北に線路を敷いたことには、それ以上の物語があると思います。台湾新幹線に関わった皆さまの功績、それを映像化するために集まった日本と台湾クルーの積み重ねた毎日が、この先なにが起こるか分からない世界でつながりになることを願っています」

── 春香は、エリックとの忘れられない思い出を胸に秘め、再び台湾を訪れることとなります。仕事に没頭しながらも、エリックへの思いを少しずつ思い返していく彼女ですが、波瑠さんご自身は春香という女性をどのように捉えて演じましたか?

「春香の魅力を組み立てる時に意識したのは、前へ出過ぎない強さでした。春香の周囲には頼もしい先輩がたくさんいて、基本的には後ろをついて行く。けれど行動力があり、冒険心もあるので、時々見え隠れしたら魅力的かも?と考えていました」

波瑠が「路~台湾エクスプレス~」台湾ロケをきっかけに変わったこととは?

── 言葉も文化も異なる台湾の俳優さんとの共演は難しさもあったと思いますが、波瑠さんご自身が撮影で心掛けたことはなんでしょうか?

「確かに雑談はできません。でも、言葉が全部分からなくても、よく見ていればどんな人なのかは分かるんだなと実感しました。英語も中国語も使いこなせませんが、とりあえず怖がらずに話してみようと思って、コミュニケーションをとっていました」

── 台湾の街並みや日台企業の交流など、さまざまな要素が詰まった本作ですが、あらためて見どころをお願いします。

「言葉だけでやりとりをするより、相手の表情に目を向けたり、相手が何を伝えたいのかを考えながら会話をする。普段の言葉が当たり前に通じる環境よりも、目の前の人の思いにアンテナを100%向けるという意識が働いていた現場でした。その作業一つ一つが温かかったと思います。そんな時間がたくさん詰め込まれている作品です。たくさんの人の元へ届きますように」

── ありがとうございました!

波瑠が「路~台湾エクスプレス~」台湾ロケをきっかけに変わったこととは?

 第1回は、1999年12月から物語が始まります。台湾高速鉄道の車両システムの優先交渉権を大逆転で獲得し、歓喜に沸く東京の商社「大井物産」。入社4年目の春香は、プロジェクトの一員として台北に出向することが決まりますが、複雑な気持ちに。実は、大学生の時に初めて訪れた台湾で、エリックという名の青年に1日だけ台北を案内してもらったのですが、その後、連絡が取れなくなってしまったのです。そんな夏の切ない思い出を抱えながら、台湾新幹線建設チームの一員として再び台湾の地に降り立つ春香。果たして彼女は思い出の人とめぐり会えるのでしょうか。また、台湾新幹線プロジェクトの行方はどうなるのか。物語をより際立出せる美しい台湾の景色も見逃せません。

【番組情報】

土曜ドラマ「路(ルウ)~台湾エクスプレス~」

第1回 NHK総合・NHK BS4K 5月16日 午後9:00~10:13ほか

第2回 NHK BS4K 5月21日 午後11・15~深夜0・05/NHK総合・NHK BS4K 5月23日 午後9:00~9:50

第3回 NHK BS4K 5月28日 午後11:15~深夜0:15/NHK総合・NHK BS4K 5月30日 午後9:00~10:00

NHK担当 K・H



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