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「#リモラブ」相手を深く知った先にあるのは…。“富近語録”が胸に刺さった第8話2020/12/11

 波瑠さん演じる恋愛にご無沙汰だった完璧主義の産業医・大桜美々が、オンラインゲームで知り合った顔も名前も分からない相手に恋をする恋愛弱者ラブコメディー「#リモラブ~普通の恋は邪道~」(日本テレビ系)。画面越しに芽生えた恋がついにリアルの世界に飛び出し、12月9日放送・第8話では、美々と青林風一(松下洸平)のほっこり過ぎるイチャコラシーンが見どころでした。

 苦戦しながらも一生懸命に朝ご飯(ブランチ?)を作ってくれる青林。“ダル着”に着替えたリラックスモードで学生時代の話からお互いのいろんなことを語り合う2人。美々と青林は、和やかで平和な時間の中、お互いの歩幅を合わせていきます。そして、“今後”を考えるからこそ意識される“結婚”の2文字…。

 そんな中、岩手に住む幼なじみとの結婚話をまとめようと、突然叔母が上京! しかし、叔母に対して青林は「自分とよく似た人とお付き合いした方がいいのかもしれない。でも、僕は彼女といると楽しい。自分と違うから会うたびにひかれるし、会うたびにもっと一緒にいたいと思うし。結婚は彼女以外、考えられない。お似合いかどうかは僕が決める」と、何の迷いもなく堂々と自分の思いを宣言。SNSでは、そんな男前な一面を見せた“あおちゃん”の沼にハマっていく人が続出しています!

 そんな2人のシーンを見ていて、筆者は「つながったあとに大切なのは、お互いをよく知ること」という第7話の富近先生(江口のりこ)の話を思い出しました。ただ楽しいだけでなく、表面のよそ行きの顔を見せ合うだけではなく、自分のことを伝えて、相手の言葉に耳を傾ける。簡単なようで難しく、どこか面倒でもあるステップを乗り越えたからこそ、2人の関係性がより深まったのだと感じます。

 かねてより話題を呼んでいた“富近語録”。第4話では「本当に好きとは、もともと心の中にあるぽっかり空いた穴がそれで埋まること」という名言を残していますが、この時も思わず「自分にとっては何だろう…」と考えた方も多いのではないでしょうか?

 “お互いをよく知ること”については、「もっともっと好きでいたいのに、どんどん好きになりたいのに、お互いを知ることで気持ちが冷めちゃったらどうしようと不安になる」という話もありましたよね。相手を深く知れば知るほど、自分とのいろんな齟齬(そご)が浮き彫りになっていく。それが分かることによって嫌いになるのが怖い。富近先生は、相手を食べ物と動物に例えるくせがある美々と我孫子沙織(川栄李奈)のことを「知るのが怖いんだろうね。こういう人なんだって分かってた方が楽だし、こうなんだって決めつけた方が楽でしょ?」とも発言していました。

 ただ、その一方で、相手を知ることに伴う「自分を知られること」もそれと同等か、もしくはそれ以上に怖いことではないかなと思うのです。自分の知っている自分と、相手の思っている自分とのギャップに幻滅されないか…。初めは何をもって好きになってくれたのか分からないからこそ、素の自分をさらけ出すほどに減点方式になってしまうのではないかと不安になることもあります。家に帰ればメークを落としてダラダラしたいし、部屋に靴下が落ちていないとも限らない。自分でも気付いていないだらしなさがあるかもしれないし、自分の大っ嫌いな自分がいたりもする。

 けれど、青林は美々の意外な一面を見ても必ず「かわいい」と言うのです。「こんな私を見て嫌にならないの?」と思うような部分さえも受け入れてもらえたとき、人はたまらなく満たされるのだと思います。それはお互いを深く知らないと成し得ないことですよね。先日のインタビュー(https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-526440/)で、青林を演じる松下さんも「“自分自身のことをちゃんと理解してもらえそうかどうか”が最初の関門」とおっしゃっていましたが、本当にまさしくだなあと、あらためて実感しました。

 こんなふうに、ドラマを通じて自分の恋愛観と照らし合わせてみるのも面白いですよね。中でも、「#リモラブ」のようにどこか身近で、自分事として置き換えられる要素をたくさん含んだ作品だからこそ、自分自身を見詰め直すきっかけになり得るのかもしれません。

12月16日放送・第9話

 円形脱毛症の発症をきっかけに、美々は何でもかんでも抱え込むのはやめようと決意。青林にも正直に打ち明けるのですが、青林はそのことを優しく受け止めつつも内心では動揺を隠せず…。実は、美々から話を聞く前に、五文字順太郎(間宮祥太朗)から「ちゃんと気付いてあげてる?」と注意されていたのです。

 そんな中、青林と美々は双子座流星群を見るため、キャンプをすることに。「そのシチュエーションはプロポーズが目的なのでは?」と五文字に言われた美々は、期待を胸にキャンプ場へ。しかし、その先には2人の関係を揺るがす最大の危機が待っていたのです…。

 そして、自他ともに認める“バカップル”ぶりを見せてきた八木原大輝(髙橋優斗)&乙牧栞(福地桃子)カップルにも、不穏な空気が。栞がプロポーズを拒否した理由には、将来に関する問題があって…。さらに、出世話が出ていた朝鳴部長(及川光博)の決断とは?

 いよいよ物語も大詰めです。それぞれの恋路の行方はいかに…来週の放送が待ち遠しくてたまりません!

【番組情報】

「#リモラブ~普通の恋は邪道~」 
日本テレビ系 
水曜 午後10:00~11:00

日本テレビ担当 K・S

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