「風、薫る」柳川文役の内田慈、“娘”上坂樹里への思い「安心して身を預けたい」2026/07/24 08:15

NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「風、薫る」(月~土曜午前8:00ほか)に、主人公・大家直美(上坂樹里)の実の母である柳川文役で出演する内田慈。文は、かつて男に捨てられ、わが子である直美を一人で育てることができずに教会の前に捨てた過去を持つ。現在は、末期の胃がんを患い、再会した直美の看護を受けながら、その最期を迎える人物だ。
見上愛と上坂がダブル主演を務める同作は、実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)、大関和氏と鈴木雅氏をモチーフに、吉澤智子さんが脚本を担当。文明開化が急速に進む明治の時代、西洋式の看護学を学んだ2人の女性が医療・看護の世界に新たな風を起こした。考え方もやり方もまるで違う一ノ瀬りん(見上)と大家直美が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがて“最強のバディ”となって未知の世界を切り開いていく冒険物語。
本日放送の第85回では、直美が文の願いをかなえるため、海が見える神社を訪れるエピソードが放送された。一度手放した娘に看取(みと)られながら息を引き取る文の人物像や、娘役の上坂とのエピソードについて内田に話を聞いた。

――出演が決まった時の心境と、それを受けてどのように撮影に臨んでいたのか教えてください。
「文が元・女郎であり直美のお母さんであるということ、具合が悪くなった文を看護するなかで直美に新たな決意や気持ちが生まれるということを最初に聞いていたので『これはすごい大役をいただいたな』と思いました。このドラマは必死で生きる人たちがバトンを渡して進む物語。文としてきちんとバトンを渡す役割を果たしたいという思いで演じていました」

――文をどんな女性だと捉えていますか?
「文は冷静でスンとした人なのかと思っていたら、美津(水野美紀)さんや卯三郎(坂東彌十郎)さんと楽しく笑ってしまうようなところもあり、つかみどころがない人。直美が自分の娘だということにも、『ここで気付いた』というはっきりとしたポイントはないんですよね。自分のことを語らないと決めている人で疑問が生じても深掘りせず、フワッとそのまま置いておくようなところがある気がします。『まさか……』が重なって『やっぱりそうなのか』と受け入れた感覚です。人生の辛酸をなめてきた文は『こういう現実ってあるんだよね』と、娘との再会という奇跡的な偶然も妙に静かに受け入れられたのだと思います」
――難しい役だったと思いますが、演じられていかがでしたか?
「今まで演じたことのないタイプの役でしたが、気付いたら自分の中に文という人間がはっきりといました。そんな役作りは初めてで面白く、私にとって特別な役になりました」

――娘である直美を演じる上坂さんへの思いを聞かせてください。
「上坂さんへの思いはたくさんあります。直美が文の看病をしてくれるシーンで、例えば“手を取る”とか“体を支える”というお芝居のとき、上坂さんはすごく優しいんです。“自分とは違う人間に触る”ということに対しての敬意や注意を感じました。それでいて遠慮せず支えてくれるから不思議なものが両立していて、安心して身を預けたい気持ちになりました。彼女自身が持っているものが出ているのでしょうけれど、さらに彼女が大家直美という看護婦を志す人間としてここまで生きてきた証でもあるのだろうと感じました」
――上坂さんとの撮影中のエピソードがあれば教えてください。
「上坂さんとは空き時間は全然関係のない話をしていましたが、撮影が始まると2人ともなるべくフラットでいたいから、おしゃべりはしないほうが楽なタイプ。その空気感も居心地がよく自然な信頼関係が生まれた気がします」

【番組情報】
連続テレビ小説「風、薫る」
NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15 ※土曜は1週間の振り返り
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
月~金曜 午前7:30~7:45
※NHK ONEで同時・見逃し配信
文/TVガイドWeb編集部
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