「風、薫る」“妹”安役の早坂美海、 見上愛は「太陽みたいな方」主人公の背中を追いかける2026/06/20 08:00

NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「風、薫る」(月~土曜午前8:00ほか)に、主人公の一人・一ノ瀬りん(見上愛)の2歳下の妹、安役として出演する早坂美海。りんが仕事に奮闘する姿を見ながら自身は良家に嫁ぎたいと思い、家族の動向を冷静に見ている人物だ。
本作は、明治という激動の時代を舞台に、正規に訓練された“トレインドナース”たちが新たな時代を切り開いていく物語。女性が職業を持つことすら難しかった時代に、りんと大家直美(上坂樹里)が葛藤しながらも生き抜いていく姿が描かれる。
“朝ドラ”初出演となる早坂は、出演決定時の率直な感想から、役への向き合い方、現場での共演者との関係性、そして芝居に対する思いまでを飾らない言葉で語る。
――まずは、朝ドラ出演が決まった時の気持ちを教えてください。
「小さい頃から見てきたので、まさか自分が出演できるのが信じられなかったです。しかも主人公の妹役という大役を初めての出演でいただけるというのは、うれしいというよりも驚きの方が大きかったです」
――ご出演されて周りの方々の反応はいかがでしたか?
「友達から連絡をもらったり、友達のお母さんたちから『見たよ』って言っていただくことが多くて……。地元の街を歩いていると、『今日のシーン良かったね』と声を掛けてもらうことがあるのがうれしいです。改めてたくさんの方に見られている作品なんだなと実感しました」

――演じる安は、良家に嫁ぎたいという思いを強く持っている女性です。
「安は素直で優しい心を持っていて、でも姪の環の面倒を見ないといけなかったり、家事をしないといけないというところで、自分を犠牲にしてきました。早く家庭に入って自分も幸せになりたいっていう気持ちがある子で、お姉ちゃんみたいに働くという選択肢はなかったので、そういう『玉の輿に乗りたい』というような考えになったんだと思います」
――そんな安を演じる上で心がけていたことを教えてください。
「当初は私よりも若い年齢で、だからこそいろいろなことに興味を持って、たくさんの人の発言に興味を持って……。自分から多くをしゃべるような役ではないので、表情をたくさん動かすように意識していました」
――物語が進むにつれて、安の成長をどのように感じていましたか?
「台本をもらった時は、明るくて素直な優しい子という印象だったんです。でも、自分が守る存在の環ができてから、お姉さんになった安が我慢をしているところや、家族のために一生懸命頑張っているところを見て魅了されました。あとはりんのことを好きになる人を安は気付くので、恋愛に興味があるおちゃめなところもかわいいなと思います」
――安はりんのことを好きになる人に気付くとのことですが、安として、シマケン(佐野晶哉)と虎太郎(小林虎之介)、どちらをおすすめしますか?
「虎太郎がお姉ちゃんを追いかけて、東京に出て製薬会社の社員になるというところで、好きな人のために人生を懸けられるのはすてきだと思います。だから、職も安定していて、幼なじみの虎太郎との恋を応援したいかなと。シマケンは小説家でこの先がどうなるか分からないので……。私自身も安と同じ意見です!」

――安らしい堅実な判断ですね。安の恋愛といえば槇村宗一(上杉柊平)との関係が注目されていましたが、撮影を振り返っていかがですか。
「最初に宗一さんと出会った時は、恋愛としての好きというよりは、この人といたら幸せになれるかもという気持ちだったのかなと思います。そこから物語が進むにつれて目を合わせられるようになり、宗一さんに吸い込まれるような、人が人を好きになる瞬間を映像で収められたらなと思い演じていました」
――恋をする安の姿に共感した部分はありますか?
「宗一さんをすてきだなと思ったきっかけが、環に優しく接してくれたからなんです。自分だけでなく、自分が大切に思っている人を大事にしてもらえることが一番うれしいというのは、私も共感できました」
――たくさんの男性キャラクターがいらっしゃいますが、早坂さんはどの男性がすてきだと思いますか?
「それはやっぱり宗一さんです。たくさん男性がいらっしゃいますけど、「クセが強い」方が多くて……(笑)。なので、宗一さんみたいに優しくてスマートな方が素晴らしいと思います」

――安といえば、姉・りんとの関係にも触れなければなりません。りんを演じる見上さんの印象を教えてください。
「初めてお会いした時から太陽みたいな方でした。見上さんが現場に入られると、いつも『おはよう』と大きな声が響いて、笑い声もたくさん聞こえてきて、その姿が、りんそのもので……。人としても尊敬する部分がたくさんありますし、素晴らしい先輩です」
――見上さんから刺激を受けたところや、学ばれたところはありますか?
「見上さんは、役に対してこだわりを持って演じられていて、『私はこう思う』と現場で話し合いながら自分の気持ちを素直に伝えていらっしゃったので、その姿を学ばせていただきました。朝ドラの主人公はプレッシャーや引っ張っていかないといけないっていう思いもあって私とは全く違い、想像するのは難しいです。でも、もし機会があれば私も見上さんの背中を追いかけながら頑張りたいなと思います」
――大きな影響を受けられたんですね。他の家族に目を向けますと、母親・美津を演じる水野美紀さんの印象も教えてください。
「安は、お母さんのことは尊敬していますが、お父さんが亡くなって一人で育てる苦しい姿を見ているので、自分は旦那さんに養ってもらって幸せになりたいなと感じていると思います。撮影中の水野さんは優しくておちゃめな方で、場を和ませてくださいます。みんなでお団子を食べるシーンがあったんですが、撮影後も『おいしいね』って言いながら食べたのが印象に残っています」

――環との思い出もあれば教えてください。
「初代の環(宮島るか)はまだ幼いので、皆さんかわいがっていて、見上さんのことも作中同様『かか』と呼んで、一緒に遊んでいました。2代目の環(英茉)はおしゃべりができるので一緒にゲームしたり、シールをくれたりとか……。現場に行くと『やすちゃん!』って言いながら走ってきてくれてかわいいです」
――一ノ瀬家の良い雰囲気が伝わってきますね。また、朝ドラをよく見られているとおっしゃっていましたが、好きな作品と憧れている主人公を教えてください。
「一番好きな作品は『カムカムエヴリバディ』です。3世代にわたって3人の主人公の方が演じるというのは珍しくて、新鮮に見えたので好きでした。憧れている主人公は、『虎に翼』の伊藤沙莉さん演じる寅ちゃん(寅子)ですね。一生懸命でポンコツな一面もあって、でも正義のために頑張っていく姿がすてきで、毎日感動しながら見ていました」
――この朝ドラをきっかけに、これからどのように役者として成長していきたいですか?
「約1年をかけて撮影するという初めての経験を通して、役作りの大事さを実感しています。そして、見上さんの演技に対しての情熱や自分の意見を伝え、常に100%で臨まれている姿を見て尊敬していました。私も積極的に自分の意見を伝えられるように意識していきたいです。今後は、大学で法学部であることを生かして弁護士とか検事とか裁判官役もやってみたいですし、あとは、キラキラしたTHE青春・恋愛ものもやってみたいですね」
――朝ドラもこれからの活躍も楽しみにしております。ありがとうございました。
【プロフィール】
早坂美海(はやさか みう)
2006年7月29日生まれ。東京都出身。2025年、「愛の、がっこう。」(フジテレビ系)にて、オーディションで生徒役に抜てきされ注目を集める。
【番組情報】
連続テレビ小説「風、薫る」
NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15 ※土曜は1週間の振り返り
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
月~金曜 午前7:30~7:45
※NHK ONEで同時・見逃し配信
取材・文/S.Kirinuki
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