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朝ドラ「おちょやん」11月30日スタート! 笑いあり、涙あり、大阪喜劇の原点を描く波瀾万丈の物語2020/11/09

 連続テレビ小説「おちょやん」(NHK総合ほか)が、11月30日ついにスタート! 本作は「大阪のお母さん」として親しまれてきた女優・浪花千栄子さんの人生がモデルとなっています。タイトルの「おちょやん」は“おちょぼさん”がなまった大阪ことばで、茶屋や料亭などで働く“小さい女中さん”という意味。

 明治末、大阪の南河内の貧しい家に生まれたヒロイン・竹井千代(杉咲花)は、9歳で道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出されます。そこで、芝居に魅了され、女優を志すように。京都の映画撮影所などを経て、大阪で新しく生まれた“鶴亀家庭劇”に参加し、喜劇界のプリンス・天海一平(成田凌)と出会って結婚。千代と一平は二人三脚で理想の喜劇を目指し奮闘しますが、戦争が始まり…。笑いあり、涙あり、人情あふれる波瀾(はらん)万丈の物語です。

 先日、第1週(11月30日~12月4日放送)の試写会が行われ、一足先に視聴してきました。会場には制作統括の櫻井壮一さんが来場され、「おちょやん」の見どころを語ってくださいました。記者の感想も交えて、注目ポイントを紹介します!

◆初回の冒頭部分は見逃し厳禁!

 本作は、大阪喜劇の原点を描いているということで、舞台をテーマに、喜劇たっぷりの面白い始まり方になっていました。櫻井さんは、「喜劇の舞台女優さんになる話で、大人になった千代は舞台に上がって芝居をするシーンがたくさんあります。喜劇が大きな題材になっているので、オープニングで、ある種の宣言のような意味でやらせていただきました」とコメント。本編とは違った演出になっているので、お見逃しなく!

 ちなみに朝ドラでは語りも重要な役割ですが、本作は桂吉弥さんが黒衣(くろご)役として語りを担当されています。黒衣とは、歌舞伎や人形浄瑠璃で、観客からは見えないという約束事のもとに舞台上に現われ、芝居を助ける人。もちろん物語の解説をしていますが、喜劇ということもあり、登場人物に容赦なくツッコミを入れています。貧しい家で育つという切ない物語の中に、コントが盛り込まれているようで、涙だけではなく笑える一幕も!

◆子ども時代の千代の迫力ある演技!

 ヒロイン・千代の子ども時代を演じるのは、毎田暖乃(まいだ のの)ちゃん。大阪でオーディションが行われ、約500人の中から選ばれたそうです。起用理由について「昨年放送された連続テレビ小説『スカーレット』(同局ほか)で、大島優子さん演じる熊谷照子の娘・雪子役で少し出ていましたが、テレビドラマの経験が非常に少ない方です。だけど、お芝居が抜きんでているので、演出含めて全員一致で“この子しかいない!”とお願いすることにしました」と明かしてくれました。

 また、「普通の子役とは明らかに印象が違うんですよね。普通の子は、自分のことで精いっぱい…。暖乃ちゃんは、相手が大人でも子どもでも、ちゃんと相手のお芝居を見て自分のお芝居ができます。経験が少ない中でオファーしましたけど、見事だなと思いました」と絶賛。

 さらに、千代の出身地である南河内で使われる“河内弁”も特徴的です。代表的な特徴の一つとして知られる2人称「おんどれー!」など、発音が難しそうな方言も難なくこなしている暖乃ちゃんのお芝居は迫力満点! 方言について聞かれると「あれは素でやってるんじゃないですよ(笑)。お芝居ですよ。大阪出身の子ですけど、河内ことばの方言指導の方がついて、河内弁を彼女は演じてくれているんです。それを含めて、通常のお芝居も全部やれている。そんな子役、僕は知らないです。本当にすごい子役だなと思います」と暖乃ちゃんについて、熱く語ってくれました。

◆こだわりのロケーション&出演者オファーの秘話

 第1週では、幼少期の千代がメインで描かれます。舞台は、千代が育った大阪・南河内。自然豊かな竹林が印象的でした。スタジオ収録が少なく、ロケが多いことについて聞かれると「千代ちゃんの家は全てロケを行いました。通常だと、おうちの中はスタジオのセットでやることが多いんですけど、家の中もロケをさせていただきました。あそこの場所は、モデルとなっている浪花千栄子さんの出身地である富田林市で撮影しているんです。浪花さんの自伝や資料を読むと、彼女にとって“竹”は非常に大切なものだと分かって…。浪花さんが京都におうちを建てられた時にも、竹のある場所に建てたというエピソードもございます。竹林がある良い場所があったので、ここにロケセットを建てようと、こだわって撮影しました」と思い入れたっぷりの様子。

 また、千代の父・テルヲを演じるトータス松本さんの起用について「トータスさんは、『おしん』が大好きらしく、この役をお願いしたいと話しに行った時、『おしんのDVDを僕は全部持っているんだ!』と話をされていました。なので、『おしんでいうと、伊東四朗さんの役です』と、ちょっと口説かせていただきました」とオファー時の秘話も教えてくれました。

 最後に「脚本の八津弘幸さんは群像を描くのが得意な方で、それぞれのキャラクターが抜群です。しかも、1週ごとにドラマチックな展開を書かれているので、そのあたりも今後楽しみにしていただければなと思います」とメッセージを送り締めくくりました。

第1週あらすじ(11月30日~12月4日放送)

 時は大正5年。9歳の竹井千代(毎田)は、弟・ヨシヲ(荒田陽向)の面倒を見ながら、鳥の世話をしなければならず、小学校に通えていませんでした。ある日、父・テルヲ(トータス松本)が新しい母・栗子(宮澤エマ)を連れて帰宅。千代は「小学校に通える!」と喜びますが、栗子はテルヲ以上に朝寝坊で家事を何もしません。さらに栗子は、千代とヨシヲを奉公に出そうと提案。居場所のなさを感じた千代は、父・テルヲの真意を問い詰めますが…。

【番組情報】

連続テレビ小説「おちょやん」
NHK総合 月~土曜 午前8:00~8:15ほか
NHK BSプレミアム・BS4K 月~土曜 午前7:30~7:45ほか
※土曜は1週間の振り返り。

NHK担当 M・I

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