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サンドウィッチマンのコント愛がギッシリ!番組10周年の「東北魂TV」【激推し!“爆笑サンデー”<第3回>】2020/10/30

サンドウィッチマンのコント愛がギッシリ!番組10周年の「東北魂TV」【激推し!“爆笑サンデー”<第3回>】

 2020年秋、BSフジの日曜が生まれ変わる──。「BSフジ爆笑サンデー」と題した新枠では、午後10:00~深夜0:30にわたり、日本のお笑い界を牽引する人気芸人たちによる“色とりどりのバラエティー5番組”が集結。休日の終わり…ちょっぴり憂鬱な日曜の夜を、ポジティブに彩っていく。TVガイドwebでは、そんな「BSフジ爆笑サンデー」に参戦する出演者たちに独占インタビューを敢行し、全5回の連載でお届け!

 第3回となる今回は、2011年10月にスタートした「東北魂TV」の収録現場にお邪魔。“笑いで日本を元気に!”をテーマに掲げ、宮城県出身のサンドウィッチマン(伊達みきお、富澤たけし)をはじめ、マギー審司(宮城県)、狩野英孝(宮城県)、鳥居みゆき(秋田県)といった東北出身のお笑い芸人が毎回、ユニットコントを繰り広げる番組の舞台裏、そして番組10周年目を前に、あふれるコント愛、東北への思いをサンドウィッチマンのお二人に聞いた。

サンドウィッチマンのコント愛がギッシリ!番組10周年の「東北魂TV」【激推し!“爆笑サンデー”<第3回>】

──この10月から「BSフジ爆笑サンデー」枠が新設され、中川家さんの「中川家&コント」から東京03さんの「東京03 in UNDERDOGS-今日は負けたけど、明日は絶対勝つ-」まで、5番組が並ぶ2時間半の大型バラエティー枠となりました。

伊達 「僕らもともと夜11時からやっていたので、“枠移動したな~”という印象は正直ないんですけど(笑)、いい試みだと思います。もともと東日本大震災の後、東北出身のメンバーが集まって、“笑いで日本を元気にしよう”と始まった番組だったので、今度は五つの番組で力を合わせて。違う曜日にやっていた番組のファンの方も、僕らの番組を見てくれるかもしれないですし。その逆もあるだろうし。ほかの番組との相乗効果で、少しでも日本が元気になってもらえれば」

富澤 「今年はコロナ(ウイルスの問題)もありましたしね。みんなで日本を元気にできたらいいですね」

──震災をきっかけに番組が始まって来年で10年目となりますが、感慨もひとしおじゃないですか?

伊達 「そうですね。震災もだんだん風化していきますので、この番組を見て少しでも思い出していただけたらありがたいなと思いますし。あと、やってる僕らとしては収録の際、テンションが上がる番組なのでね。こんなに長く続けられていることが何よりもうれしいです」

富澤 「そもそも僕らお笑いの世界に入る時に『コント番組をやりたい』という夢がありましたから、それがかなって。それも毎回、豪華なセットとライト(照明)の中でやれてることが幸せですよね。収録のたびに“おっ今、俺、お笑いやってるな~”と実感します」

サンドウィッチマンのコント愛がギッシリ!番組10周年の「東北魂TV」【激推し!“爆笑サンデー”<第3回>】

サンドウィッチマンのコント愛がギッシリ!番組10周年の「東北魂TV」【激推し!“爆笑サンデー”<第3回>】

サンドウィッチマンのコント愛がギッシリ!番組10周年の「東北魂TV」【激推し!“爆笑サンデー”<第3回>】

伊達 「本格コントをやれば、たまにロケにも飛び出して。僕らが好きなことを、好きにやらせてくれる、僕らのライフワークのような番組になってきて。意外と…と言っちゃ何ですけど(笑)、さすがに10年やってると見てくれる人がだんだん増えてきてるよな? 芸人に限らず役者さんとか」

富澤 「そうね。よその番組なんかでご一緒すると“『東北魂TV』、見てるよ”と言っていただきますね」

──この夏には、サンドウィッチマンさんも出演された「ただ今、コント中。」(フジテレビ系)や、お笑い第7世代を中心にした「東京 BABY BOYS9」(テレビ朝日系)も放送。コント復権の流れを感じます。

伊達 「ここ10何年、本格コント番組というのがそんなになかったですから、単純にコント番組が増えるのはうれしい状況だと思います」

富澤 「今の若い子たちにとっては新鮮だろうし。僕らが子どもの頃、毎週何かしらのコント番組を見ていたような状況に向かっていったらいいですよね」

伊達 「それこそ今の小学生くらいのお子さんって、コント番組見たことがないかもしれないですし。(放送は)深い時間ですけど、親御さんが録画した『東北魂TV』を見て、初めてコント番組を見たというお子さんも、きっといるでしょうから」

富澤 「将来、『サンドウィッチマンを見てコントを始めました』という子どもが出てくるとうれしいです」

伊達 「確かに、そうだね~。10年やってるっていうのはそういうことだと思うから、影響を受けた番組を聞かれて『東北魂TV』って言ってもらえるとうれしいな」

──東北各地での公開収録や新春コントSP、サンドウィッチマン結成20周年を祝したロンドン旅行などなど、節目のイベントもたくさんありましたが、10年間の一番の思い出は?

伊達 「うーん…(熟考しつつ)、挙げたらキリがないんですけど、毎回といえば毎回ですね。収録が終わって味わう達成感というか。さっき富澤も言いましたけど、“お笑いやってるな~”“芸人だな~”と感じるんですよ、この番組は。なにせ収録のたびに朝から晩まで8~9本、コント撮ってるんで」

──きゅ、9本っ!

伊達・富澤 「(声をそろえて)今日はめっちゃ、少ない方ですよ!」

サンドウィッチマンのコント愛がギッシリ!番組10周年の「東北魂TV」【激推し!“爆笑サンデー”<第3回>】

──本日(取材当日)の収録は、1本40~60分のコントが7本の予定ですが…。

伊達 「今日は10時から(カメラを)回して夜7時には終わりますけど、いつもは軽く11時くらいまで撮ってますもん」

富澤 「1回俺、全部のコントに入ってたことある」

サンドウィッチマンのコント愛がギッシリ!番組10周年の「東北魂TV」【激推し!“爆笑サンデー”<第3回>】

伊達 「(香盤表に書いてあるコントごとの出演者欄に)全部、○印付いてたことあったよね。表を見たら富澤のところに○○○○…って(笑)。ほかがピン芸人ばかりでツッコミが僕しかいないから、伊達の欄もまあまあ○印が多いんですけど、あの日の富澤はすごかった」

富澤 「本番終わったらすぐ次のコントのリハーサルで、また本番だから、昼飯を食えないまま夜になって。その日だけはスタッフに『バカなのか!?』と言いました(笑)」

伊達 「しかも、台本が収録本番の3日、4日前に上がってくるんですけど、“これ、どうやって覚えるの?”っていうくらいの分量があるんだよな?(笑)。それでも本番まで時間がないから、夜中に富澤と2人で(台本を読み)合わせたりして。風呂の中で台本とジーっと、にらめっこしたり。だからこそ、終わった後の達成感がすごくあるんですけど」

富澤 「東北とかよくロケで巡るんですけど、そのスケジュールがハンパないです(笑)。始発で行って、最終列車で帰って」

伊達 「始発で着いた午前中に3軒くらい回って、ご飯を食べるロケがあったり(笑)。でも、ホント見事だよな? “1日で絶対に無理だろ?”って観光地とかお店を全部、回れる」

富澤 「あれ? 10年間の思い出話すはずが、10年ぶんの不満になってない?(笑)」

──(笑)、スケジュールはパンパンとはいえ、セットがめちゃくちゃ豪華で。予算うんぬんと言われる時代にあれって、すごい美術だなと感激しました。

伊達 「そうなんですよ。本当に感謝したい。セットの中でコントをするというのは、多くの芸人の夢ですから。毎回、ぜいたくな環境でやらせてもらってるな~と思います」

富澤 「“こんなに細部までこだわるのか~”って感心するくらい作り込んであって。絶対、映らないだろうってチラシの文面が軽くボケてたり(笑)」

伊達 「ちょっと東北を意識した言葉が書いてあったりするもんね」

富澤 「さっきは時間がどうのこうの文句を言いましたけど(笑)、スタジオに入るたびに、美術さんはじめスタッフさんの頑張りに応えなきゃと思いますね」

──そんな今では見る機会の少なくなった本格コント番組。「BSフジ爆笑サンデー」枠になったことで、これまで以上に多くの視聴者が「東北魂TV」をご覧になると思いますが、今後やってみたいことはありますか?

サンドウィッチマンのコント愛がギッシリ!番組10周年の「東北魂TV」【激推し!“爆笑サンデー”<第3回>】

富澤 「10年やってるとマンネリみたいなことにもなりがちなんで、コント好きな若い芸人をゲストに呼んでやってみたいし、あと僕らの世代でもくすぶってるヤツらがいっぱいいますからね(笑)。実力はあるのに、なかなかテレビに出られない芸人がいますから、そういうヤツらも呼んで、うまく活性化できればいいなと思います」

伊達 「あと、これはあくまで希望ですが、俳優さんとか大物の芸人さんとかもお招きしてね。僕らが子どもの頃に見てたコント番組のような、いろんなジャンルの皆さんがワイワイ楽しくやってる番組になっていけばいいなと」

富澤 「でも、前に僕らの向かいのスタジオで、とんねるずの(石橋)貴明さんが別な番組を収録されてて。その時に『出るよ』と言ってくれたんで。貴明さんの出演を、ぜひとも実現させたいですね」

伊達 「僕もこの間、貴明さんの『石橋、薪を焚(く)べる』(フジテレビ)という番組に出させていただいて、出演の確約を取ったので(笑)。『あの東北の番組なら出るよ』『ギャラはいらない』とおっしゃっていたので、かなえたいです」

富澤 「かなったらかなったで、スタッフが一番ドキドキすると思いますけど(笑)」

伊達 「(笑)。まあいろんな夢はありますが、とにかく今まで通り、僕らが好きなことを好きなようにやっていきたいので、日曜の夜はBSフジにチャンネルを合わせてください。年のせいかもあるのかな? 最近“BS面白いな~”“そそる番組たくさんやってるな~”って思うよな?」

富澤 「ただ、いまだに『BSってどうやって見るの?』って聞かれることがあるんで、『リモコンの“BS”ってボタンを押してください。そうすれば切り替わります』と書いといてください(笑)」

伊達 「というわけで、もうすぐ10周年イヤーに入ります『東北魂TV』、今まで見たことのない皆さんもぜひ、ご覧ください!」

【プロフィール】

サンドウィッチマンのコント愛がギッシリ!番組10周年の「東北魂TV」【激推し!“爆笑サンデー”<第3回>】

サンドウィッチマン 
伊達みきお(だて みきお/左)1974年9月5日宮城県仙台市出身。 
富澤たけし(とみざわ たけし/右)1974年4月30日宮城県仙台市出身。 
高校時代の同級生で、1998年にサンドウィッチマンを結成。2007年「M-1グランプリ」で優勝。現在、テレビやラジオを含め、15本以上のレギュラー番組に出演中。みやぎ絆大使、東北楽天ゴールデンイーグルス応援大使、ベガルタ仙台仙台市民後援会名誉会員、喜久福親善大使、宮城ラグビー親善大使、みなと気仙沼大使、松島町観光親善大使、伊達美味PR大使、伊達なふるさと大使、富士つけナポリタン親善大使、石巻おでん大使、石巻観光大使、仙台市スペイン友好大使、東京2020聖火リレー公式アンバサダーを務める。

【番組情報】

「東北魂TV」 
BSフジ 
日曜 午後11:00~11:30



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