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「病院の治しかた」医療ドラマ乱立の中、小泉孝太郎が明かした思い 「この作品は成功するんじゃないかなという自信はありましたね」2020/03/06

 小泉孝太郎さん演じる病院の院長・有原修平が、医療界の常識を覆す方法で病院再建に奮闘するドラマ「病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~」(テレビ東京系)。スピードスケートの小平奈緒選手が所属する長野県にある相澤病院が、多額の借金を抱えていた倒産危機から奇跡の復活を遂げた実話をベースにした物語です。たくさんの医療ドラマが乱立する中、病院そのものの再建という新しい切り口で展開される本作ですが、“暴走特急”と呼ばれる修平が地方ならではのしがらみや既得権益をものともせず、さまざまな改革を起こしていくさまの爽快さが話題となっています。

 今回は、そんな修平を演じる小泉さんを直撃! 実在する人物をモデルにした役を演じる上での苦労や、修平の右腕である倉嶋亮介役の高嶋政伸さんとの感動エピソード、そして気になる最終回の見どころなどを明かしてくれました。

──「面白い」と視聴者の方からの評価が高いですね。

「いやぁ、うれしいですね。作品の主演としては、視聴率はもちろん、皆さんの反応が毎回プレッシャーなので。でも、ありがたいことに『面白い、見応えがある』と評判が良いのは僕も肌で感じています」

──看護師補充に奔走したり、地域に根づく開業医との関係作りなど、毎回起こる問題がリアルなんですよね。

「実際にあったことですからね。さらに、経費削減などの問題自体はどんな業界の会社でも取り組まないといけないことなので、病院関係者の方はもちろんですけど、そうではない方も自分の会社に置き換えて見られると思います」

──次から次に問題が出てきますが、それを想像もつかない方法で解決していく修平の発想力と行動力がとても魅力的です。小泉さん自身は、そういった修平を演じてどう感じていますか?

「相澤孝夫さんという実在の方を演じるわけですから、とにかくプレッシャーでしたよ。時代劇などであれば、少し誇張したりできますけどね。相澤さん含め医療に携わる人たちに失礼がないように…というのが大前提としてありました。また、撮影が始まる前に全話の台本が完成していたので、役作りがしやすくてありがたかったです。最初に意識したのは、修平のキャッチコピーである“暴走特急”という部分で。いかにも“ザ・体育会系”の熱血漢というイメージでした。ただ、実際に相澤先生にお会いした時にとてもナチュラルな方だったので、それは引き継がなければといけないと感じましたね。『ナチュラルなんだけど、言うことがぶっ飛んでいるな』という(笑)」

──作中の修平は、笑顔でズバッと意見を言ってきますもんね。

「熱を持って言うところは言いますけど、そこのナチュラルさというのは大事にしましたね。例えば、炎の色も、目に見える熱そうな部分って外側の赤い色じゃないですか? でも、実は内側の青い炎の方が温度も高くて見えにくい。その青い炎を意識しましたね。“ザ・体育会系”の熱血漢はイメージとしては赤の炎ですが、修平は青の炎だなと」

──静かな炎でメラメラと燃えているイメージですね。

「そうなんです! そこは大事にしつつも、周りを置き去りにしていくタイプ(笑)。相澤先生のすごさは、自分が苦しい時でも、患者さんや地域医療のために動くという思いが常にあるところだと思うんです。『これをやっちゃえば状態は良くなるんですよ。なぜみんな躊躇(ちゅうちょ)するんですか?』とサッと行動に移せるんですよね。だから、今回は熱量を持ちつつ、力が入りそうなところでそこまで入れないというのを意識して…」

──演じるのは結構難しかったんじゃないですか?

「“こういう役だ”と決めつけなくて良かったなと。あと、『自分だったらこう言うだろうな』とも考えながら役作りをしていきました」

──小泉さんの要素もプラスされた修平なわけですね。

「そうですね。最終話で『有原修平はこういう人なんだな』というのが確立できればいいなと。あとは、倉嶋亮介役の高嶋政伸さんをはじめキャストやスタッフ一丸となって『病院の治しかた』はこういうドラマなんだと、ハッキリ作り上げられたのも大きいです。今クールは医療ドラマが6本も放送されていますけど、僕が『よし、やってやるぞ!』と力を入れすぎなくても、そこを間違えなければこの作品は成功するんじゃないかなという自信はありましたね。作品が持っている力は本当にすごいなとあらためて感じました」

──「医療ドラマ6本の中で一番面白い」という視聴者の方も多いですよね。毎回、修平がどうやって問題を解決して、次はどこへ向かうんだろうという展開が気になります。

「うれしい! いいドラマはそうなんでしょうね。僕は主役だから話の展開を分かっているはずなのに、実際の放送でも物語に引き込まれて食い入るように見てしまうんですよね。それっていい作品なんですよ。本来だったら、僕と高嶋さんの院長室でのやりとりなんかは一番だれるシーンだから、連ドラとしては大きな賭けなんです。真面目で画替わりもしないし、派手な演出もないんですけど、それをじっと見させる演出を監督がしてくださって。最初は『このシーン、視聴者の人たちは見続けてくれるかな? 飽きちゃうんじゃないかな?』と心配だったんですけど、実際はサラッと見られて、むしろ『どういうことを話しているんだろう?』と気になっていただけるシーンにできたんじゃないかと」

──お二人の掛け合いはもちろんですけど、倉嶋が修平の後押しをしてくれるのか、それとも止めに行くのかが毎回気になります。

「そこは、山本むつみさんの脚本の素晴らしさですよね。あと、僕と高嶋さんのタッグというのもすごく感謝しました。コンビものでいうと、『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~』シリーズ(同系)では寺田寅三役の松下由樹さんにすごく助けていただき、今回は高嶋さんで。最初の頃は『高嶋さんが絶対僕を裏切るんじゃないか』とみんな言ってましたからね(笑)」

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