Feature 特集

門脇麦「麒麟がくる」オリジナルキャラクター・駒を演じる思いとは?2020/03/07

 3月1日放送(第7回)の大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK総合ほか)では、斎藤道三(本木雅弘)に和議を申し入れた織田信秀(高橋克典)。和議の条件は、道三の娘・帰蝶(川口春奈)を織田家の嫡男・信長(染谷将太)の妻とすること。道三は光秀に帰蝶を説得するよう命じますが、家臣なのに気持ちよいくらいにはっきりと断る光秀。腹を立てながらも「呼び戻せ!」と言う道三がちょっとかわいく思えました。一方、帰蝶の縁談について駒(門脇麦)が尋ねた際、「嫁ぐことがかなわぬものはどうしたらいいのか」と牧(石川さゆり)に語った時、駒は光秀が好きなのだとあらためて感じる瞬間でもありましたね。光秀に思いを募らせる駒は、今後どうなっていくのでしょう。オリジナルキャラクターでありながら、物語を進める上で重要な役割を果たす駒を演じる門脇さんに、駒というキャラクターを演じることに対する思いを伺いました。

──オリジナルキャラクターの駒を演じることに決まった時の感想を教えてください。

「どんな人物として描かれるのだろう…と楽しみな気持ちが大きかったです。新しい光秀像を描くということで、物語の中で動かしやすく、光秀の側面を掘っていけるようなキャラクターを担えるというのは、うれしいことでした。新しいものが吹き込めればと考えています」

──演じる上で参考にされたものはありますか?

「具体的に何かをイメージして演じてはいません。駒は初めて登場する時は15歳でしたが、監督やプロデューサーの方からは、幼くというよりは明るくということを言われたので、とにかく明るくを心掛けています。育った環境も戦争孤児という背景がありますが、自分の過去も明るく話をすることで、悲しみや背負ってきているものが見えたらいいなと思っています」

──駒を演じていて、共感するところはありますか?

「共感とは違うかもしれませんが、撮影現場で気丈にふるまう駒を演じていると、日常も明るくなります。撮影が長くなると疲れることもありますが、駒を演じている時はなんだかずっと明るくいられるというか…。気持ちを高く保っていられる感じがします」

──駒は、堺正章さんが演じる医師・望月東庵の助手でもありますが、駒にとって東庵はどういう存在だと思われますか?

「不思議な関係性ですよね。駒は幼い頃に両親を火事で亡くしている女の子で、東庵先生は尊敬している師匠でもあり、心から頼れる父親のような存在でもありながら、自分がしっかり東庵先生を見ていなきゃという側面もある。東庵先生は賭け事が好きですぐにお金を使ってしまうので、ちゃんと監視をしなければいけなくて…。駒はいつも『またこんなことやって!』と東庵先生にプリプリしているけど、堺さんとのシーンは毎回楽しいです」

──東庵を演じる堺さんとの撮影エピソードがありましたら教えてください。

「堺さんと菊丸役の岡村(隆史)さんとのシーンが多いのですが、3人ともオリジナルキャラクターなので、堺さんはよく『われわれはオリジナルキャラクターだから、ちゃんとしていないといなくなってしまうので、力を合わせて頑張りましょう!』とおっしゃっています(笑)」

──岡村さんとのシーンが多いとのことですが、岡村さんの印象はいかがですか?

「岡村さんはお芝居をされている時の感覚がとても面白いです。音や間に対してものすごく敏感で、アイデアもたくさんある方。岡村さんが言われた通り、一言を少し変えるだけで、シーンが面白くなるので、目の付け所が鋭く、的確な印象です」

──門脇さんが「麒麟がくる」の撮影前には、明智光秀についてどんなイメージをお持ちでしたか?

「織田信長を裏切って本能寺の変を起こした印象でしたが、実は生き延びていたというような諸説ありますよね。だからみんなが興味を持つ人物なのではないかと。本当はどうだったのかという真相を解きたくなってしまうような人という印象があります」

──長谷川博己さんが演じる光秀についてはいかがでしょう?

「すごくすてきです。信長も従来のイメージだとカリスマ性がありますが、そうではない部分が描かれていますし、光秀がなぜ本能寺の変を起こす人物になったのかというのを描いている途中で、文献には書かれていない光秀がいて、この人がああいう人物になっていくのかと。誰も見たことのない、見たかった光秀を見ている気がします。これからも光秀はいろんな人に影響されて、自分の道を歩んで行きますが、その様子を駒として隣で見ていられるのは興味深いです。駒は観察者というか、視聴者の方に近いのかもしれないですね」

──長谷川さんとは以前共演されたことがあると思いますが、あらためて今作で共演しての印象を教えてください。

「とてもピュアな方だと思います。一つのことについての考え方や物の捉え方が繊細な方だと思います。私は割と大ざっぱなので、『ま、こんな感じでしょ』とすぐにやっちゃうんですけど、長谷川さんは、たくさんの考え方から常に選択している印象があります。そうかと思うと、直感でそういうものを全部飛び越える瞬発力を感じる機会もたくさんあったりして。繊細な部分もある一方、主役ならではの中心にいる強さみたいなものも持っていらして、長谷川さんは光秀にぴったりだと感じています」

──第7回(3月1日放送)では、駒の光秀(十兵衛)への恋心が伝わってくるシーンもあり、切なくなりました。門脇さんは演じていて切なくなりませんか?

「そうですね。届かぬ恋なので常に切ないです。きっとこの恋心が光秀を支えていきたいという気持ちになり、それがパートナーという関係性ではなく、医療の分野などで支えていくという関係性に変わっていくのかなという感じは、なんとなくしていて…。そういう関係性に早くなりたいです(笑)」

──最後にあらためてオリジナルキャラクターで登場する難しさを教えてください。

「岡村さんや堺さんとも『最後までいるのかな?』などと話しているんですけど、これからどうなっていくのかが全く見えないことと、ゴールが見えず計算ができないところが、もしかしたら難しさにつながっているかもしれません。逆に規制がないので自由にできるという意味では演じていて楽しいし、今まで描かれてきた光秀や信長、戦国時代の見方を変える要素をたくさん持っているキャラクターなので、それはうれしいです」

──ありがとうございました!

 さて、3月8日放送の第8回では、信長がどういう人物かを探るため、尾張にやって来た光秀は、尾張の海辺で漁師たちから慕われている奇妙ないでたちの信長を目の当たりにし、この男に帰蝶を嫁がせていいものかと葛藤します。一方、光秀が尾張にいた頃、帰蝶と駒が明智荘でそれぞれの思いを明かします。今でいう“女子トーク”ですね。そんな2人の女心を知る由もなく、帰蝶の縁談に思い悩む光秀。母・牧には、美濃の国の行く末のことを一番に考えることが大事だと言われます。それを受けた光秀は、帰蝶にどのように伝えるのでしょうか。

【番組情報】 

大河ドラマ「麒麟がくる」 
NHK総合 日曜 午後8:00~8:45ほか
NHK BS4K 日曜 午前9:00~9:45ほか
NHK BSプレミアム 日曜 午後6:00~6:45

NHK担当 K・H

この記事をシェアする




Copyright © TV Guide. All rights reserved.