Feature 特集

長澤まさみ、黒島結菜、橋本環奈、蒼井優ら豪華キャストがオムニバス形式で紡ぐ「戦争童画集」。吉永小百合の朗読も!2020/08/21

 戦後75年が経ち、戦後生まれが日本の人口の8割を超える中、戦争の記憶を語り継ぐために一流のクリエーターが集結。オムニバス形式で物語を紡ぐ「戦争童画集~75年目のショートストーリー~」が8月24日にNHK総合で放送されます。この番組のキャストが実に豪華! 番組ナビゲーターを吉永小百合さんが務めるほか、平和の詩も朗読。その伴奏を、米・ニューヨーク在住の坂本龍一さんがリモートで演奏します。そして、巨匠・山田洋次監督が初めて朗読劇を手掛けるのにも注目です。

 さらに、オムニバスドラマには長澤まさみさんをはじめ、黒島結菜さん、橋本環奈さん、蒼井優さん、田中要次さん、松下由樹さんなどそうそうたる顔ぶれが出演。今回は、これらの豪華俳優陣が登場するドラマがどんなストーリーなのかをひもといていきます。

「あの日」 

 山田監督が演出し、長澤さん、広岡由里子さんが出演したドラマ「あの日」は、「ヒロシマの空」などの作品で知られる詩人・林幸子さんの、原爆が投下された8月6日と翌日の自らの行動や街の様子を克明に記した手記を基にした物語です。

 主人公の林幸子(長澤)は、原爆投下の午前8時15分、広島市の中心部から離れた工場で働いていました。家族が暮らす家は市の中心部近くで、幸子は家族の無事を確かめるために歩いて実家へ向かいます。ようやくたどり着いた幸子が見たのは、変わり果てた街の姿とたたきのめされた人々の姿でした。その後も幸子は街中を歩き続け、近所のおばさん(広岡)などに出会いながら、ついに父を見つけます。しかし、そこで衝撃の事実が明かされるのです。山田監督が絶賛したという長澤さんのシリアスな役どころで見せた渾身(こんしん)の演技に注目です。

「こんばんは」

 こちらも山田監督の演出。加藤健一さん、蒼井さんが出演したドラマ「こんばんは」は、孫娘を亡くした老人と近所に住む1人の女性の物語。原爆詩で知られる詩人・大平数子さんが被爆当時の様子を聞いて書いたものです。

 原爆の日、女性(蒼井)の元へ近所に住む老人が訪ねてきます。被爆して体の皮がむける傷を負った孫娘の望みをかなえるべく、みかんの缶詰を分けてもらえないかと門をたたいたのです。子どもがいなかった女性は快く缶詰を渡します。受け取った老人(加藤健一)は、家に帰って孫に食べさせますが、口を大きく開くことができない孫娘はわずかな汁を飲むことができただけでした。その時、再び空襲が…。孫娘を思う加藤さんと、そこに寄り添う女性役の蒼井さんの演技が感動を呼ぶ短編劇となっています。

「よっちゃん」 

 松居大悟さん演出で、黒島さんと芋生悠さんが出演するドラマ「よっちゃん」。ひめゆり学徒隊として沖縄戦を生き抜いた島袋淑子さんの手記を基にしたお話です。

 沖縄戦で壕(ごう)の看護に当たるよう命じられた、ひめゆり学徒のよっちゃん(黒島)と大城さん(芋生)。経験したことのない手術など過酷な状況を、2人は支え合いながら乗り越えていきます。熾烈(しれつ)な戦いの中で兵士たちが次第に正気を失っていく日々の中、彼女たちが暮らす壕に爆弾が落とされます。壕から逃げだし、自決を図るよっちゃんを待っていたのは…。こちらのドラマは沖縄に残る実際の壕で撮影されました。黒島さんと芋生さんはひめゆり学徒の役を熱演。2人の悲しい友情の物語となっています。

現代ドラマ「夏の終わり」 

 現代ドラマ「夏の終わり」には橋本さん、田中さん、松下さんが出演。上記の3作品とは打って変わって現代の物語です。コロナ禍に見舞われた家族の話が描かれます。

 娘(橋本)は新型コロナウイルス感染拡大の中で帰省するのをためらっていましたが、花火師である父(田中)が体調不良との知らせを聞き、広島に帰ります。例年とは違う夏の終わりの中で、娘は母(松下)から原爆と自らの家族の関係を聞くことに。今夏は物語の“娘”のように悩みながらも、家族のことを思って帰省した方もいらっしゃるのではないでしょうか。コロナと戦争がどのように交差していくのかも気になるところです。

 合計4作のショートストーリーは、どれも心に迫るものばかり。家族全員で見て平和について思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

【番組情報】

戦争童画集~75年目のショートストーリー~
NHK総合
8月24日 午後10:00~10:45(再放送は、9月6日 午後2:00~2:45)

NHK担当 K・H

この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.