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田村芽実、万太郎が修業する印刷所の一人娘・佳代を熱演!「『らんまん』を見て、心を整え良い1日を過ごしていただけたらうれしいなと思います」2023/06/15

田村芽実、万太郎が修業する印刷所の一人娘・佳代を熱演!「『らんまん』を見て、心を整え良い1日を過ごしていただけたらうれしいなと思います」

 NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「らんまん」。本作は植物学者・牧野富太郎をモデルに、神木隆之介さん演じる槙野万太郎が、幕末から明治、大正、昭和と四つの激動の時代を植物学者としていちずに突き進んでいく、波瀾(はらん)万丈の人生を描いた物語です。

 印刷所で修業を始めて1カ月が過ぎ、石版印刷の技術に磨きがかかった万太郎(神木)は、植物学雑誌の創刊に向けて着々と準備を進めていた。ある日、竹雄(志尊淳)が働くレストランに西村寿恵子(浜辺美波)と高藤雅修(伊礼彼方)がやって来る。そこで高藤の、寿恵子を高藤家に迎えたいという会話を聞いてしまった竹雄は、急いで万太郎へその内容を伝えに行く。しかし万太郎は、一人前の植物学者として寿恵子を迎えに行くと言って聞かず、雑誌の創刊を優先するという気持ちを曲げない。寿恵子もまた、ある決意を胸に舞踏会へ挑む。

 万太郎が修業する印刷所の一人娘・大畑佳代を演じる田村芽実さんに、出演の感想や撮影中のエピソードなどをお聞きしました。

田村芽実、万太郎が修業する印刷所の一人娘・佳代を熱演!「『らんまん』を見て、心を整え良い1日を過ごしていただけたらうれしいなと思います」

――朝ドラへの出演が決まった時の感想を教えてください。

「私は朝ドラを子どもの頃から毎回見ていて、学校に行って見られない時も録画して家族で見ていたし、大人になってもよく見ています。朝ドラ作品は日本で一番有名なドラマだと思っているので、出演が決まった時は、うれしいという気持ちより驚きの方が強くて、駅のホームでマネジャーと大きくハイタッチしました。小さい頃に見ていた『てるてる家族』(2003~04年)や『天花』(04年)、『純情きらり』(06年)など、いろいろな作品に家族とみんなで触れ合ってきたので、その一員になれるというのは今もまだ夢のようなところがあります」

――台本を初めて読んだ時は何を感じましたか?

「本当に私が朝ドラに出るんだなという、うれしさがありました。かなり前から、佳代がおとこ気のある江戸っ子でお願いしたいとお話を受けてはいたんですけど、江戸っ子の中でもかなりおとこ気あるチャキチャキとした女性を演じるんだなというふうに感じました。お父さん役の奥田瑛二さんに『ボケ』というシーンがあって、こんなことを言う子がこの時代にいたのかなって思うぐらいで、この時代に自分の父親に歯向かっていく、むしろ『父親より私の方が上なんだ!』ぐらいの子でしたが、本当にいそうだなと思わせてくれるぐらいのすてきな台本でした」

――江戸っ子の佳代を演じる際に苦労はありましたか?

「台本を読んでいる時はどうやって演じようかっていうのはたくさんあったんですけど、スタジオに入ってしまうと、撮影のセットが緻密で、周りの役者さんたちやスタッフの皆さんも温かくて、自然に江戸っ子になれた気がします。私は周りをかき乱す側の役だったんですけど、周りの役者の方たちも『何してもいいからね』『蹴っ飛ばしても、たたいてもいいよ』と言ってくれて、監督やカメラマンさんにも『やり過ぎぐらいがちょうどいいから、何してもいいよ』という感じだったので、本当に自由気ままにやらせていただきました」

田村芽実、万太郎が修業する印刷所の一人娘・佳代を熱演!「『らんまん』を見て、心を整え良い1日を過ごしていただけたらうれしいなと思います」

――万太郎を演じる神木さんと共演してみて感じた印象を教えてください。

「誰よりも長い時間撮影されて、台本を覚える量も誰よりも多いはずなのに、休憩中ですら誰よりも元気にお話していて、一番現場を盛り上げていらっしゃったのが神木さんなので、素晴らしい方だなというふうに思いました。初対面のお芝居をする時も、お互いどうくるか分からない中、感情の起伏が激しい佳代のすべてのお芝居を大きな器ですべて受け止めてくださったのが印象的です。テレビでは以前よりずっと拝見していましたけど、実際にお芝居してもすごい方なんだなと実感しました」

――ヒロインの寿恵子を演じた浜辺さんの印象を教えてください。

「佳代は『万太郎と結婚の話が進んでいる女性ってどいつじゃ!』みたいな感じだったんですけど、寿恵子に会ったら太刀打ちできないどころか自分もファンになってしまいます。私も前から浜辺さんのファンだったので、今回初めて浜辺さんにお会いして本当にかわいらしくて、佳代が天女さまって呼ぶように、天女って言葉がぴったりな女性だなというふうに思っています」

――田村さんも万太郎のように植物に関心があるとお聞きしましたが、「らんまん」に縁のようなものを感じたりしましたか?

「本当にご縁があると感じています。私は華やかなお花を育てているんですけど、万太郎さんはどこにでも咲いている地味な植物の研究をされているじゃないですか。だから、道を歩いているだけでも植物に興味を持てるんだなと実感しました。私自身、街を歩いていると、『この花が咲き出したから涼しくなる季節だな』とか考えて普通の人以上に歩くのを楽しんでいるんですけど、万太郎さんは私の何十倍も関心や楽しさがあったんだろうなと感じています」

田村芽実、万太郎が修業する印刷所の一人娘・佳代を熱演!「『らんまん』を見て、心を整え良い1日を過ごしていただけたらうれしいなと思います」

――役作りをする際に意識したことを教えてください。

「役を演じる上で、誰かのコピーを絶対にしないというふうに決めているんですけど、誰かと誰かのイメージを混ぜ合わせたものは自分のお芝居になると思っています。『あのドラマに出ている女優さんのお芝居はこの役に合いそうだな』というのと、『この小説のこの子の印象は今回の役に似ているな』というのを混ぜ合わせて自分の中に落とし込むというのをやっていて、今回のように自分自身が役からかけ離れた時はよくやっています」

――佳代とご自身が似ていると思う部分はありましたか?

「佳代ちゃんはかなりオーバーにせっかちが表現されていますけど、私もせっかちな人間なのでその部分は演じることに苦はなく、むしろせっかちな役は自分に合うなと思いました。でも佳代ちゃんはとても素直で、男社会で育ったからこその好きなものに真っすぐで、受け付けないものにはしっかりNOと言える素直さがあってすごいと思っています、佳代ちゃんみたいにもう少しに素直に生きていけたらいいなと」

――大畑家の両親役・奥田瑛二さんと鶴田真由さんと何かやりとりはありましたか?

「私が緊張して慣れていないのをくみ取ってくださって、休憩時間も和むよう物腰柔らかくたくさん話してくださりました。お二人とガーデニングが趣味という共通点があり、奥田さんとはチューリップが咲いた数で勝負を、鶴田さんとは水はけが良くなる土作りの話をしていました」

――最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

「今回、出演させていただけることをとてもうれしく思っています。私も子どもの頃からよく朝ご飯を食べながら見ていて、心を整えて1日を晴れやかな気分でスタートしていた思い出があります。なので、朝ドラは心のラジオ体操のようなものだと思っています。皆さんも『らんまん』を見て、心を整え良い1日を過ごしていただけたらうれしいなと思います」

第54回 あらすじ

田村芽実、万太郎が修業する印刷所の一人娘・佳代を熱演!「『らんまん』を見て、心を整え良い1日を過ごしていただけたらうれしいなと思います」

 万太郎は、石版に自らの手で植物画を描いて印刷し、ついに植物学雑誌は完成。田邊彰久教授(要潤)もその出来栄えを認めるが、徳永政市助教授(田中哲司)らは田邊の言葉に違和感を覚える。その夜、牛鍋屋で雑誌創刊を祝った後、万太郎と竹雄は、大畑夫婦に一世一代の依頼をする。万太郎から身上書を受け取った大畑は、張り切って白梅堂へ向かおうとするが…。

【番組情報】

連続テレビ小説「らんまん」
NHK総合
月曜~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は一週間の振り返り
NHK BSプレミアム・NHK BS4K
月曜~金曜 午前7:30~7:45ほか

NHK担当/S・A



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