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要潤、「らんまん」で演じる田邊教授と万太郎との今後の関係は!?「両者の気持ちを皆さんが分かってくださると思います」2023/06/08

要潤、「らんまん」で演じる田邊教授と万太郎との今後の関係は!?「両者の気持ちを皆さんが分かってくださると思います」

 NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「らんまん」。本作は植物学者・牧野富太郎をモデルに、神木隆之介さん演じる槙野万太郎が、幕末から明治、大正、昭和と四つの激動の時代を植物学者としていちずに突き進んでいく、波瀾(はらん)万丈の人生を描いた物語です。

 万太郎(神木)が石版印刷の修業のため印刷所で働き始めて1カ月。万太郎が植物学雑誌創刊に向けて着々と準備を進めていたある日、竹雄(志尊淳)が働くレストランに西村寿恵子(浜辺美波)と高藤雅修(伊礼彼方)がやって来る。そこで衝撃的な会話を聞いてしまった竹雄は、急いで万太郎に内容を伝えに行く。しかし、万太郎は一人前の植物学者になってから寿恵子を迎えに行くと聞かず、雑誌の創刊を優先する。寿恵子もまた、ある決意を胸に舞踏会の発足式へ挑むのだった。

要潤、「らんまん」で演じる田邊教授と万太郎との今後の関係は!?「両者の気持ちを皆さんが分かってくださると思います」

 万太郎の師として、時には壁として立ちはだかる東京大学植物学教室の教授・田邊彰久を演じる要潤さんにお話を伺いました。

――本作への出演が決まった時の感想を教えてください。

「朝ドラへの出演は久しぶりだったのでうれしかったです。以前、『まんぷく』(2018~19年)でお世話になった演出の渡邊良雄さんをはじめとするスタッフの皆さんとも再会できる喜びもありました。また、田邊教授という重要な役をいただいて、気合を入れて頑張らなきゃいけないなという思いもありました」

――初めて台本を読んだ時に何を感じましたか?

「僕は主に東京大学植物学教室のシーンに出演するんですけど、植物学教室で繰り広げられるストーリーが非常に興味深かったです。万太郎に対する田邊教授の向き合い方にワクワクしながら読んでいました」

――主演の神木隆之介さんの印象を教えてください。

「僕は神木くんと8歳で出会って、次に13歳で『探偵学園Q』(07年/日本テレビ系)でご一緒して、今回が30歳になって『らんまん』と成長を見ているので、親心のようなものを感じています。彼はお芝居に対して本当に真摯(しんし)に向き合っていて、子どもの頃からいい意味で印象が変わっていません。何より誰とでもフラットに向き合っていてすてきだなと感じています。いつも元気がもらえる存在です」

――では、田邊教授から見た万太郎の印象を教えてください。

「田邊教授にとって万太郎はライバルではあるんですけれども、一番の印象はとてもよくできる社員の1人のような感じだと思います。味方に付けるととても心強いんですけれど、敵に回すと怖い、そんな思いで接するようにお芝居をしています」

要潤、「らんまん」で演じる田邊教授と万太郎との今後の関係は!?「両者の気持ちを皆さんが分かってくださると思います」

――田邊教授の初登場時、万太郎との英語での対決シーンが印象的でしたが、苦労や注意した点はありましたか?

「今までずっと英語の勉強はしてきましたし、監修の先生にも細かくフォローしていただいてますので、なんとか乗り越えられています。また、この時代の英語を勉強した人が話すなら、このくらいの語学力で話すだろうと想像しながらセリフを話しています。演技に関しては、東大のメンバーに頼もしいメンバーがそろっていますので、台本を読んでいる時からお芝居の掛け合いを楽しみにしていました。初登場時に『この人、何なんだ?』と思っていただけるように食えない感じの表情を入れて、視聴者の皆さんが『万太郎にとってどんな存在になっていくんだろう?』と楽しみにしてもらえるような雰囲気を出したいなと思って演じていました」

――田邊教授を演じて、植物に対して興味を持つようになりましたか?

「田邊教授を演じてから、『この花は何だろう』とか『新種なんじゃないか』と普段から考えるくらい興味を持つようになりました。もともと観葉植物を部屋に飾るぐらいの人並みの興味でしたが、今回の出演で、お店の花ではなく道に生えている草も見るようになりました」

――役者として、朝ドラならではの特別感はありますでしょうか?

「もちろんあります。幼い頃から見てきたので、国民的なドラマという印象があります。今作で3作品目の出演なので要領も分かってきていますが、朝ドラの撮影のスピード感に疲れて気が抜けたり、役者としてボロが出ないよう気合を入れて演じています」

要潤、「らんまん」で演じる田邊教授と万太郎との今後の関係は!?「両者の気持ちを皆さんが分かってくださると思います」

――歴史上の偉人がモデルの作品とオリジナル作品のドラマに違いはあるのでしょうか?

「皆さんが覚えている歴史から少し変えて、オリジナリティーを出せるというのが歴史をドラマにする醍醐味(だいごみ)だと思います。有名な偉人を取り上げる中、もちろん決まったストーリーはありますが、作品ごとに違いを出していくのを楽しく感じています」

――今後の見どころを教えてください。

「現時点で、田邊教授と万太郎は二人三脚で何かを成し遂げていくんだろうと予想されている方がいらっしゃいましたが、視聴者の方を裏切って話が進んでいきます。田邊教授は万太郎の才能がどんどん開花していく姿に嫉妬しながらも、東京大学植物学教室の教授の立場として、うまく利用できないかなと考えます。そして、自由奔放にどんどん進んでいく万太郎を、自分の手の届く範囲につなぎ留めておきたいという思いがどんどん強くなっていき、万太郎の足かせに変わっていきます。その2人のやりとりが今後の見どころになっていきます。朝ドラでこのセリフは大丈夫なのかなと思うものも出てくるので、視聴者の皆さんにはサプライズを楽しんでいただけると思います」

――最後に視聴者へメッセージをお願いいたします。

「田邊教授はこれからの万太郎が非常にストレスを感じる役になっています。でも万太郎と田邊教授の両方が間違ったことはやっていないと感じているので、両者の気持ちを皆さんが分かってくださると思います。田邊教授と万太郎のキャラクター性を楽しんで見てください」

第49話あらすじ

要潤、「らんまん」で演じる田邊教授と万太郎との今後の関係は!?「両者の気持ちを皆さんが分かってくださると思います」

 万太郎が大畑義平(奥田瑛二)の印刷所に通い始めて3週間が過ぎ、季節はノアザミが咲く夏に。寿恵子は万太郎に会えず悶々(もんもん)としていたが、意を決して大学へと向かう。植物学教室をのぞくと、波多野泰久(前原滉)、藤丸次郎(前原瑞樹)らと楽しそうに笑う万太郎の姿があり…。一方、万太郎はついに石版印刷を教えてもらうことに。

【番組情報】

連続テレビ小説「らんまん」
NHK総合
月曜~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は一週間の振り返り
NHK BSプレミアム・NHK BS4K
月曜~金曜 午前7:30~7:45ほか

NHK担当/S・A



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