Feature 特集

加藤シゲアキが“被爆体験継承プロジェクト”挑戦の軌跡を追う「永遠に語り継ぎたい~未来へ残す、あのときの記憶~」2023/03/17

加藤シゲアキが“被爆体験継承プロジェクト”挑戦の軌跡を追う「永遠に語り継ぎたい~未来へ残す、あのときの記憶~」

 まもなくやってくる“被爆者なき世界”。原爆の記憶や当時の思いを未来の若者に伝えるため、NHKは最新の音声認識技術や人工知能を活用し、被爆証言応答装置を開発することに成功しました。3月18日に放送される「永遠に語り継ぎたい~未来へ残す、あのときの記憶~」(NHK BS1)では、そのプロジェクトの一部始終を伝えます。

 番組のナビゲーターを務めるのは、広島県広島市生まれのNEWS・加藤シゲアキさん。プロジェクトについて加藤さんは「若い人たちに伝えていくべき記憶を、こういった最新の技術で残していくという試みはとても大事なことだと思います」とコメント。

 応答装置の開発に協力したのは、14歳の時に広島で被爆した梶本淑子さん。梶本さんに会って話を聞いたという加藤さんは「とても優しい方で、被爆体験を証言することを誇りに思っていらっしゃいました。当時のことを聞くと、普通に話していてもその内容はかなり過酷で鮮烈なもので…」と、戦時中の実体験をじかに聞き、衝撃を受けたそう。「僕も、これまで戦争や被爆者の方の話をたくさん聞いてきましたが、戦争体験をした人の数だけ、記憶も内容も違います。梶本さんの話は本当に悲惨な部分もありました。でも、だからこそあらためて被爆体験をした方の話は残していかなければいけないと思います」と、このプロジェクトの大切さを実感したとのこと。

 人工知能を使った応答装置を実際に使用してみたという加藤さんは「完成した応答装置はとてもレベルが高かったです。日本語のあいまいな質問に対してもしっかりと対応していて、本物の梶本さんと話しているような感覚になりました」とその完成度に驚いた様子。「質問することで相手の言葉を想像して、また新たな質問が浮かび上がります。被爆体験は、すごく悲しい話ですし、つらいことが多々ありますが、それが実際の学びになって自分の中に培われていくのではないかと思うんです」と、聞くだけでは実感を伴うことができない話も、応答装置によって戦争をより身近に感じ、考えることができたそう。最後に、視聴者に向けて「この番組を見て、“命を継ぐ”という意味を考えてほしいと思います」とメッセージを送りました。

 「原爆が落ちた瞬間、何を思いましたか?」「戦時中、恋はしていましたか?」。自分なら、当時の方にどんな質問を投げかけるでしょうか? 当時の記憶や思いに触れ、戦争のことを考えるきっかけとなる番組です。ぜひ、ご覧ください。

【番組情報】

「永遠に語り継ぎたい~未来へ残す、あのときの記憶~」
NHK BS1
3月18日 午後9:00~9:50

NHK担当・M



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.