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「ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」沢村一樹が大切にしている考え方とは――「自分がワクワクするかを自問自答するように心掛けています」2023/03/22

「ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」沢村一樹が大切にしている考え方とは――「自分がワクワクするかを自問自答するように心掛けています」

 沢村一樹さん演じる元刑事の獅子舞亘が、いくつもの人格が入れ替わりに出現する解離性同一性障害(DID)を抱える連続誘拐事件の容疑者・元村周太(竹内涼真)と対峙(たいじ)しながら、その真相に迫っていくドラマ「ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」(テレビ東京系)。

 普段はゴミ処理場の従業員として働いている元村は、天才的なIQを持つ臆病な性格の7歳のカブトや、性質や動作が荒々しく乱暴な性格のバクなど、多重の人格を持っている青年。ある日、連続誘拐事件の容疑者となった彼が獅子舞を呼び出します。なぜ元村は獅子舞を知っていたのか? 彼の複数の人格が導く衝撃の真実とは? 誰が“ほんとうの顔”で、誰が“ニセモノの顔”をかぶっているのか…人間の根源に鋭く迫るこれまでに見たことのないヒューマンサスペンスドラマです。

 今回は、獅子舞亘を演じる沢村さんを直撃取材! 撮影時の裏話や竹内さんとのかわいらしいエピソード、主演への思いやセリフの意外な覚え方などについて明かしてくれました。

「ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」沢村一樹が大切にしている考え方とは――「自分がワクワクするかを自問自答するように心掛けています」

――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

「ワイワイと楽しい現場で良かったですね。毎日集中できて、撮影が終わった後にスッキリするというか…みんなで丁寧に作品を作っているという実感が持てる現場でした。一つの場面が長いシーンも多く、集中力が必要だったのですが、それをあまり途切らせずに終えることができたかなと。若松節朗監督の演出の仕方や、竹内くんが全力で臨んでいる姿にもいい影響を受けましたね」

――人格が入れ替わる村という役柄を、竹内さんがどう演じられるのかが楽しみです。沢村さんから見て、どのように感じられましたか?

「すごく見応えがありましたね。竹内くんがそれぞれの人格をしっかり演じ分けているので、僕も『この子とは仲良くなれそう』『あの子とは友達にはなれないかも』と感じたりして。特にカブトくんはかわいらしかったですね。抱き締めたくなって、実際に何回も抱き締めましたもん(笑)。メロメロでした!」

「ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」沢村一樹が大切にしている考え方とは――「自分がワクワクするかを自問自答するように心掛けています」

――カブトくんへの愛が伝わってきました(笑)。撮影現場で主演として意識されていることはありますか?

「僕は、ほかの座長と比べると牽引力はあまりないんですよ。どちらかというと、共演者の皆さんがそれぞれあっちに行ったり、こっちに行ったりといろんな人がいる方が心地いいんですよね。自分がふわふわしていたいから(笑)。今回は、竹内くんが『ついてこい!』という雰囲気を出してくれていたので、それに僕もついていかせてもらった感じです。自由にやらせてもらって、いい現場でした。もちろん、お芝居の時は『こういうふうに演じたいんです』とお話しさせてもらう時もありますけどね」

――主役であっても撮影現場でのたたずまいはあまり変わらないんですね。

「そうですね。今回は獅子舞が主役ですが、メインキャラクターは元村、もっと言うとDIDが主演だと思っています。だから、そのつもりで現場にいました。今回であれば『共演していた竹内くんの演技良かったね!』と言われるのがすごくうれしいんです」

「ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」沢村一樹が大切にしている考え方とは――「自分がワクワクするかを自問自答するように心掛けています」

――すてきな考え方ですね。本作は刑事ドラマということで、専門用語も多かったのではないでしょうか?

「特に竹内くんが大変だったんじゃないかなと。しかも、カブトくんは頭が良くてすごく早口だから、本当に大変だったと思います。僕はそれに比べたら、全然大丈夫でした(笑)。でも、活字で読む分にはいいけど音声で聴いたら分かりにくいかもしれないセリフがあったので、そういう時は若松監督に相談させていただいて、言いやすかったり入ってきやすいセリフに変えながら撮影していましたね。変えても『なんか違うな』と思ったら、戻したりして」

――試行錯誤しながら撮影されていたんですね。セリフはどのように覚えていますか?

「お風呂で覚えますね。一番短時間で覚えられます。半身浴にして、汗だらだらで読むと気持ちがよくて集中できますし、読み終わるとぐっすり眠れるので。昔はベッドで横になりながら覚えることが多かったんですけど」

「ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」沢村一樹が大切にしている考え方とは――「自分がワクワクするかを自問自答するように心掛けています」

――貴重なエピソードをありがとうございます! では最後に、日々過ごされる上で大事にしている考え方や座右の銘があれば教えてください。

「自分が今それをやっていてワクワクするのかどうかということをものすごく自問自答するように、最近特に心掛けています。座右の銘は、ことわざの“塞翁が馬”がすごく好きで。目の前でつらいことが起きても、次は何かいいことがある前兆なんじゃないだろうか…というあの物語が大好きなんです」

「ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」沢村一樹が大切にしている考え方とは――「自分がワクワクするかを自問自答するように心掛けています」
「ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」沢村一樹が大切にしている考え方とは――「自分がワクワクするかを自問自答するように心掛けています」
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「ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」沢村一樹が大切にしている考え方とは――「自分がワクワクするかを自問自答するように心掛けています」

【プロフィール】

沢村一樹(さわむら いっき)
1967年7月10日生まれ。鹿児島県出身。蟹座。B型。ドラマ「DOCTORS〜最強の名医〜」シリーズ(テレビ朝日系)、「金田一少年の事件簿」(日本テレビ系)、「ナイト・ドクター」(フジテレビ系)、「ユニバーサル広告社〜あなたの人生、売り込みます!」(テレビ東京系)、映画「マスカレード・ナイト」「劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜」、バラエティー番組「突然ですが占ってもいいですか?」(フジテレビ系)など多方面で活躍している。映画「名探偵コナン 黒鉄の魚影」(声の出演)が4月14日より公開予定。

【番組情報】

ドラマスペシャル「ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者」
テレビ東京系
3月24日 午後8:00~9:48

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当) 撮影/蓮尾美智子



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