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「“元気な女の子”という役が多かった」川栄李奈が見せる振り幅 「親愛なる僕へ殺意をこめて」インタビュー2022/10/05

 10月5日スタートの連続ドラマ「親愛なる僕へ殺意をこめて」(フジテレビ系)に出演する川栄李奈さん。Hey! Say! JUMPの山田涼介さんが主演を務める本作は、自らが二重人格であることを悟った主人公が、“別人格の自分が殺人を犯しているかもしれない”という不安に駆られながらも、真相に迫っていくサスペンス。川栄さんは、デートクラブで働く自己肯定感の低い女性・ナミを演じます。

 NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(2021~22年)以来、初の連ドラ出演。明るくて元気な、天真らんまんな印象を持たれることが多いという川栄さんですが、「本作では、ほぼ笑顔を見せていない」と明かします。撮影の裏側や、ご自身の活動について語っていただきました。

「本当は誰かと常に一緒にいたい、寂しがりやな子」

――半グレ集団が運営するデートクラブに勤務するナミ役。どのようなキャラクターだと捉えていますか?

「一見強そうな女の子ではあるのですが、実はすごく繊細。本当は誰かと常に一緒にいたい、寂しがりやな子だと思います。そういう部分はあまり見せていないのですが、内面の部分で、そう感じることがたびたびあります。最初にお話を聞いた時はもうちょっと強いイメージだったんですけど、演じていく中で、優しくて繊細な子なのかなと思いました」

――共感する部分はありますか?

「普段は強がっている面もあるんですけど、本当は泣き虫。結構感情が動きやすいキャラクターなのですが、そういう部分に関していうと、自分も仕事の時はちゃんと真面目にやっているので(笑)、そこの切り替えみたいなところは似ているのかもしれないなと思います」

――インパクトのあるシーンが多い作品ですが、撮影はいかがですか?

「台本を読んだ時に、『撮影が大変そうだな』と感じるシーンが全体的にたくさんあるなと(笑)。アクションというか、動きが多いんです。基本、落ち着いているシーンがないので、結構バタバタしていますし、感情も動いているシーンが多いんですよ。私もスタンガンを当てたりして、今までにない感情ではあったんですけど、何より山田さんがすごく大変そうで。第1話でもベッドに手錠で縛られていたりするんですけど、山田さんは常にやられているので、『今日もやられてるんで、僕は大丈夫です』とおっしゃってましたね(笑)。なので、私も思いっきりいかせていただいています(笑)」

――ナミは原作にはない、ドラマオリジナルのキャラクターだそうですね。

「そうなんです。ナミ役と聞いてから原作を読んだのですが、一瞬しか出てこなくて、『あれ?』と思って(笑)。その後、衣装合わせの際に、原作のナミと真明寺麗ちゃんが混ざり合った役と教えていただきました。どちらかに寄せるのではなく、ただただ(山田さん演じる)エイジの味方でいれるように、一生懸命さが伝わればと思って演じています」

「ほぼ笑顔を見せていないんです」

――NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の三代目ヒロイン・大月ひなたを演じて以来、約5カ月ぶり(クランクイン当時)の連ドラ出演。真っすぐで正義感が強く、一方でちょっとドジな一面のあるひなたと、本作で演じるナミでは、川栄さんのまた違った表情が見られそうだなと感じています。

「そうですね。朝ドラを見てくださった方の中には、天真らんまんな役を演じている私しか知らないという方もたぶんいらっしゃると思うんです。本作ではキャラクターも全然違うので、その幅を見てもらえたらうれしいですね。朝ドラの時はずっと笑っていたのですが、今回、笑うシーンが本当になくて。ほぼ笑顔を見せていないんですよ。今まで、あんまりこういう役はなかったんです。“元気な女の子”という役が多かったし、たぶん、私自身も明るいイメージを持たれることが多いと感じています。でも、普段は声のトーンも低めだし、外にも出ないし(笑)。静かに生活しているのですが、そこは皆さんの持つイメージとはだいぶ違うんじゃないかなと思います」

――自宅では何をして過ごすことが多いのですか?

「えっと…何にもしてないんですよ(笑)。本当に何もしてなくて、家事やって、テレビ見て、おしまい!みたいな毎日なので。毎日同じことしすぎてて、曜日感覚がなくなるっていう。それくらい、1カ月くらいは本当に何もしなくても生きていけるような人なので、そこに撮影が入ると、より気合が入るのでありがたいなと思いますね。今回も、朝ドラの撮影が終わってからはひたすら家にいて休んでいたので、疲れがゼロの状態でクランクインさせてもらいました。なので、パワーはあり余っています(笑)」

――「“元気な女の子”という役が多かった」と捉える中で、これから挑戦したい役や今後の展望など、ご自身の活動について考えていることはありますか?

「今年28歳になるのですが、割と実際の年齢よりも若く見られることが多いんです。キャピキャピした役とか、イケイケな女の子を演じることが多いんですけど、自分の素の状態だと、今回演じているナミという役はすごくやりやすいですね。普段そんなに明るい性格でもないですし、声のトーンとかも、こういう役の方が合っていて。なので、より気持ちが入るというのはあります」

――作品から受け取るイメージを重ねて、川栄さん自身に対して“元気”“明るい”という印象を持っている方も多いですよね。

「そうですね。なのでそういう役の時は、撮影前にギアを上げて挑まないと『テンションが低くなっていますよ』と言われてしまうことが多いんです。(普段の自分との)切り替えは、結構頑張っています(笑)」

【プロフィール】

川栄李奈(かわえい りな)
1995年2月12日生まれ。神奈川県出身。O型。2010年、AKB48第11期研究生オーディションに合格し、デビュー。15年、AKB48を卒業。主な出演作は、映画「亜人」「嘘を愛する女」「恋のしずく」「人魚の眠る家」「九月の恋と出会うまで」「泣くな赤鬼」「地獄の花園」、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、ドラマ「フランケンシュタインの恋」(日本テレビ系)、「アシガール」(NHK総合)、「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」(日本テレビ系)、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」、「家政夫のミタゾノ」第3シリーズ(テレビ朝日系)、「知ってるワイフ」(フジテレビ系)、NHK大河ドラマ「青天を衝け」、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」など。

【番組情報】

「親愛なる僕へ殺意をこめて」
10月5日スタート
フジテレビ系
午後10:00~10:54 ※初回は午後10:00~11:09

取材・文・撮影/宮下毬菜(フジテレビ担当)
スタイリング/高橋美咲 シャツ、スカート【neith.】、ピアス【PRMAL】、ブーツ【MANA】



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