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「ユニコーンに乗って」、坂東龍汰「やっぱり、西島さんのような役者さんになりたいな」2022/08/09

「ユニコーンに乗って」、坂東龍汰「やっぱり、西島さんのような役者さんになりたいな」

 TBS系で放送中の永野芽郁さんが主演を務める火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」。本作は「好きな人がいること」(2016年)、「グッド・ドクター」(18年)、「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」(19、21年)、「ナイト・ドクター」(21年)などの脚本を手掛けてきた大北はるかさんの完全オリジナルストーリー。

 永野さん演じる成川佐奈は、貧しい家庭に育ち、満足な教育環境に身を置けず、学校になじめなかった過去をバネに高卒から独学で勉強し、教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」を創設させた雑草魂を持つ若き女性CEO。そんな佐奈のもとに、ある日突然、会社の雰囲気とは全く異なるおじさん会社員・小鳥智志(西島秀俊)が部下として転職してきたことで、仕事に恋に奮闘しながら、夢に向かって真っすぐ生きる主人公たちの成長を描く大人の青春物語です。 

 TVガイドwebでは、「ドリームポニー」にプログラマーとして採用された現役大学生・森本海斗を演じる坂東龍汰さんに、ドラマの見どころ含め共演者や現場の雰囲気、今後どんな役者になりたいかなどについてお伺いしました。

「ユニコーンに乗って」、坂東龍汰「やっぱり、西島さんのような役者さんになりたいな」

――撮影、お疲れさまです! 第5話まで放送されましたが、海斗の印象が最初の時よりだいぶ変わってきたかと思います。あらためて、海斗を演じてみての感想を教えてください。

「確かに最初の方は、結構強烈なインパクトがあったと思うんですが、徐々に人間味が出てきたのかなと。笑う時は笑ったり、これまでに言いそうになかったことを言い始めたりとか…。今後、さらに海斗の様子とかも変化していくと思うので、そこにも注目していただけたらうれしいです」

――演じる時に意識していることはありますか?

「海斗は、心の中で本当はいろんな感情があり、それを表現したいと思っていても、うまく表現できないところがあるので、そういった感じをうまく表現できたらなと思っています。あと、海斗はプログラミングが大好きなので、それを話し始めると少し熱くなってみたり、早口になってみたり、その時だけは異常に目を光らせてみたりと、好きなことに対する姿勢を普段の海斗とはまた違う感じに演じられるよう意識しています。でも、空気が読めない役でもあるので、結構失礼なことを言ってしまったり、やってしまったりすることはあるんですが、そこに嫌みとか皮肉はないから、憎めない感じも出せていけたらいいかなと。いろんな海斗に注目して楽しんでほしいです」

――現場の雰囲気はいかがですか?

「本当に明るい現場です。海斗は口数が少ない役ですが、普段、僕はテンション高めなので、共演者の皆さんとよく撮影の合間にお話しをしたりと楽しく撮影をしています。メーキング動画にもその雰囲気が出ていると思うので、視聴者の方々にも伝わっているのではないかなと」

「ユニコーンに乗って」、坂東龍汰「やっぱり、西島さんのような役者さんになりたいな」

――毎週、出演者の皆さんにインタビューをさせていただいていて、その中で現場の雰囲気をお伺いしているのですが、本当にすてきな現場ですね! 今回、初共演の永野さんとお芝居をされていかがですか?

「永野さんは想像していた通りの明るさとノリのよさで、常に周りを見て、スタッフさんとかにも気を配っていてすてきな方です。あと、すごく台本を読み込んで、監督さんなどにアイデアを出している姿を見ていて、プロフェッショナルだなという感じがしました。僕より2歳年下なのにそう感じさせない空気感を持っていて、とても話しやすいです」

――「真犯人フラグ」(21年/日本テレビ系)で共演された西島さんはいかがですか?

「そうですね、もうずっと一緒にお仕事をさせていただいている感覚なのですが、『真犯人フラグ』の時とはまた違う距離感というか、今回西島さんと僕は同期という設定なので、同じ目線で接してくださっている感じがします。西島さんが現場にいらっしゃるからこその楽しさみたいなのがありますし、一緒にお芝居をしていても、すごく助けていただいている部分が多いです。僕が結構早口で長ゼリフを言うシーンがあったんですが、そのシーンを撮り終わった後、真っ先に拍手してくださったりと、気持ち的に西島さんが現場にいてくださると安心します。本当にすてきすぎて、好きになっちゃいますよね(笑)。西島さんのような大人になりたいなと思いますし、目指すべき方だなと。お芝居だけでなく人として学ぶべきものがたくさん詰まっていらっしゃる方なので、日々刺激を感じています」

「ユニコーンに乗って」、坂東龍汰「やっぱり、西島さんのような役者さんになりたいな」

――杉野遥亮さんや前原滉さん、青山テルマさんはいかがですか?

「杉野くんは、最初どんな感じに接したらいいのかなとか思っていたんですけど、杉野くんから話かけてくださって、『このシーン、こんな感じにしたいよね』とか『海斗って、この時にこんなふうに思っているのかな』とか、すごくお芝居のお話もできるようになって楽しいです。天然な方ではありますが、超真っすぐなので、そういう部分は僕も学んでいかなきゃなって思います。前原さんとテルマさんは、撮影初日ぐらいから“まえちゃん”、“テルちゃん”、“ばんちゃん”呼びしながら、よく3人で過ごしています。プライベートのことからお仕事のことまでいろんな相談に乗っていただいたり、たわいもない話をしたり、なんか常に3人で一緒にいることが多いんです。仕事仲間ではありますが、親戚のお兄ちゃんとお姉ちゃんみたいな距離感で何でも話しちゃいます(笑)。また、何も話さないで過ごしていることもあって、一緒にいると安心感というか居心地の良さみたいな領域まで最近達してきました」

――昨年放送された「この初恋はフィクションです」(同系)で共演された武山瑠香さんとは久しぶりの再会ですね。

「瑠香ちゃんが『この初恋はフィクションです』の時、中学3年生だったので、高校生になったんだなって思いました。『初恋F(この初恋はフィクションです)』の高校生活みたいなのを期待していたらしいんですけど、現実はそうじゃなかったみたいでショックを受けていました。高校生になって新しいことに出合い、戸惑いとか悩みとかあるようで、『初恋F』の時よりも大人になっている気がしました。あと、現場ですごくセリフを練習していたりと、お芝居と真剣に向き合っているんだなというのを現場で見ていて思いました」

――共演者の方と密にコミュニケーションを取られている印象を受けますが、初めて共演する方やスタッフに対して心掛けていることはありますか?

「この職業はいろんな方と出会い、別れ、そしてまた出会い…というループだと思うので、そういう意味では、新しい人との出会いや関わり方を大切にしていきながら、日々皆さんとコミュニケーションを取らせていただいています。それで言うと、前原さんやテルマさんのコミュニケーション能力がすごすぎて、会話の仕方だったり、懐の広さというか相手の立場になって物事を考えていらっしゃる姿はすてきだなと。なので、僕もここ1、2年で年下の方とお仕事をする機会が増えてきたので、いい助言ができるような大人になっていきたいなって思いますし、もう少し自分に余裕をもって、スタッフさんやほかのキャストさんに支えてもらうだけじゃなくて、お互いに支え合えるようなコミュニケーションを取っていきたいなと」

――では今後、どんな役者になっていきたいですか?

「やっぱり、西島さんのような役者さんになりたいなと思いますし、いろんな役に挑戦されている姿は素晴らしいなと。今回、僕はこのドラマでエンジニアの役をやらせていただいているのですが、自分が普段触れないような職業などの役を演じる上で、いろんなことを研究したり参考にしたりする準備期間があるんですが、その時に新しいものに出合ったり発見したりすることはすてきなことだなと思うので、知らない分野の役をいろいろと演じていけるような俳優になっていきたいです」

――貴重なお話をありがとうございました! 最後に第6話の見どころ含めて、視聴者の方々へメッセージをお願いします。

「ここから、ドリームポニーはいろんな試練を乗り越えていくんですが、その時々に各キャラクターのバックボーンだったり、人間性だったり、関係性がさらに見えてくると思うので、そこはぜひ注目して見ていただきたいですし、このドラマを最後まで楽しんでいただけたらうれしいです」

――ありがとうございました!

【番組情報】

火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」
TBS系
火曜 午後10:00~10:57

TBS担当 M・M



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