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【「映画演劇 サクセス荘」連載・第2回】定本楓馬&玉城裕規&唐橋充が明かす驚がくのハプニングとは!?「一発本番中に立ちくらみで意識が飛んじゃって、演劇だなと思いましたね(笑)」2021/12/28

 2.5次元舞台で活躍する人気俳優陣が、“本番一発勝負”の収録に挑み繰り広げられる思いもよらない展開が人気を博した新感覚ドラマ「テレビ演劇 サクセス荘」(テレビ東京ほか)。2019年7月にスタートし、21年1月クールに放送された3期までさまざまなハプニングや奇跡、出演陣の絆で視聴者を魅了してきましたが、このたび、その集大成として映画化! 「映画演劇 サクセス荘」と題し、12月31日より公開されます。

 映画版では、成功を夢見る若者たちが住んでいるサクセス荘に、セレブ集団・通称 S4(佐藤流司、北園涼、橋本祥平、北村諒)が乗り込んできて立ち退きを命じ…というストーリーで、もちろんこちらも95分の一発撮り! ですが、裏ではやはり集大成にふさわしいハプニングが起きていたようで!?

 ということで、撮影秘話を探るべく、本作で奮闘した出演者の中から9人の皆さんを直撃取材。第2回は、映画監督を目指すチャップ役の定本楓馬さん、占い師になりたいムーさん役の玉城裕規さん、テーマパークプロデューサーを夢見る百鬼(なぎり)役の唐橋充さんにご登場いただきます! それぞれの役柄をイメージした決めポーズの写真とあわせてご覧ください!
(連載・第1回はこちら:https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1271718/
(連載・第3回はこちら:https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1272145/

――今回、ついに映画となった「サクセス荘」ですが、映画の尺である95分の一発撮りはいかがでしたか?

定本 「映画になるということで、セットも進化して内容もボリューミーだったので、台本をいただいて読んだ時はとっても緊張したんですが、いざ撮影が始ると、すごく現場が温かくて緊張よりも楽しみが勝った撮影だったなと思います。いつもは、みんな裏では緊張していることが多いんですけど、映画の撮影の時は、裏でスタンバイしている時も楽しそうで。だから、自分も緊張が和らいで、割とリラックスして楽しく臨めた撮影でしたね」

玉城 「楓ちゃん(定本の愛称)が言った通りなんですけど、『サクセス荘』のメンバーが全員そろって、みんなの関係性や夢に関してより真面目に考えたり、自然に熱く語れたりできたのは、今回登場するS4のおかげだったように感じます。すごくいい相乗効果が生まれたんじゃないかなと。あと、もう一つ言うなら、95分のリハーサルが終わった時に『あ、これをもう1回やるのか…』って思ってしまった部分はありましたね(笑)」

――95分ですもんね! リハーサルと本番を終えられた後は、やっぱり皆さん燃え尽きていたんでしょうか?

唐橋 「テレビ版だと、リハーサルの時にざっくりとしかいろんな確認ができないんですよ。立ち位置や照明、効果音が鳴るタイミングなどを確かめるためのものなので、『もう1回リハーサルをやりたい!』という気持ちもあったんですが、映画版は『もうやらなくていいでしょ!!』と思いましたからね(笑)。あと、定本さんも言われていたように、皆さん事前にしっかり準備をされていたようで『1回でいけるっしょ!』みたいな空気も自然とあって。みんな緊張を超えてどうでもよくなっちゃったんですかね!?(笑)。演劇的にはとてもいいゾーンに入っていたと思うんですけど」

――皆さんとてもリラックスされて撮影に臨まれたということですが、「サクセス荘」ならではのハプニングはありましたか?

定本 「ありましたよ! 百鬼さんが…(笑)」

唐橋 「言っちゃいますと、本番中に立ちくらみで意識が飛んじゃったんですよ。そんな映画って見たことないでしょ!? 演劇だなと思いましたね(笑)。誰が倒れようがどういう状況になろうが、続けますからね。自分ではどういう表情をしていたのか分からないんですが…(笑)。僕にとってはあれが一番ハプニングでした。みんなは『唐橋のセリフが止まってるな』ぐらいだったらしいんですけど。僕はもともと立ちくらみすることが多くて、大きい声を出しながら立ち上がると結構立ちくらみしてしまうんですよ」

――唐橋さん、大丈夫だったんですか!?

唐橋 「場所も時間も分からなくなって、遠くから声が聞こえてくるような…寝起きみたいな感じになっていたんですが、何回も確認したシーンだったので、なんとか話の展開に合流できました。でも、矛盾するようだけど、そこからド緊張が始まったんです! “すてきなゲストの方も出演されて、ファンの方も多い『サクセス荘』。映画で初めて見てくださる方もいるかもしれない素晴らしい作品に、私は今穴をあけようとしている…どうしよう!?”と感じ始めて。だから、そういった意味では大丈夫じゃなかったですね。リハーサルの時の方がよっぽどクリエーティブな内容でした(笑)」

定本 「そのエピソードもすごかったんですけど、もう一つ、百鬼さんの装置が途中で…(笑)」

唐橋 「あっ!!! あれこそ、本番一発勝負の映画演劇でしたね…」

定本 「いろんな仕掛けがあって、スムーズにいくはずのものが途中でハプニングが起きてしまったんです。お芝居にも影響しましたし(笑)。本番中はそのハプニングも楽しめたんですけど、今考えると、しっかりハプニングだったなと」

唐橋 「また俺か!! と思いましたよね」

定本 「(笑)」

唐橋 「本当に申し訳ない…」

――玉城さんは、ハプニングはありましたか?

玉城 「僕も、あまり多くは語りたくないんですけど…(笑)。実は、セリフが飛んでしまったシーンがあって。劇中で、相手からある言葉を投げかけられて、ムーさんがその発言の詳しい説明をするという場面があったんですけど、その説明をし忘れて『もういいんじゃない?』と言ってしまったんですよね。でも、今回は映画だからなのか、全体を通して攻めている人はそんなにいなかった気がします。流れに身を任せて、何かが起こったらそれを受け入れて、また流れていく…という感じだったので、ドラマとはまた違う話の流れだったかなと。何か一つ間違うと、そこから総崩れが起きてしまうので、みんな慎重に進めながら楽しんでいたと思います」

――そこも「映画演劇 サクセス荘」ならではの見どころですね。「サクセス荘」ではどのキャラクターも個性的ですが、映画版まで通して、他に演じてみたいキャラクターや、逆に演じるのが大変そうだなと思うキャラクターを教えてください。

定本 「本人の魅力でもあると思うんですけど、(有澤)樟太郎が演じるアンテナは、自分で意図していないにもかかわらず、いい意味ですべての流れをひっくり返せる力があるので。空気を変える能力があって、アンテナはすごいなと」

玉城 「僕は最初の方は、他のキャラクターも演じてみたいなという気持ちもあったんですけど、やっぱり3期も終わって映画になってくると、それぞれすごく自然でその人にしか見えないので、他の人では想像できないというのもあります。でも、S4の中に入りたいという憧れはありますね(笑)。あんなに格好よく登場してみたい!! まさにS4なんですよね」

――ちなみに、高橋健介さん(ミスター)と小西詠斗さん(ケニー)は「ムーさんを演じてみたい」とおっしゃっていて、人気でした!

唐橋 「おぉ~!!」

玉城 「ムーさんの個性って、1期からすると薄れてきていると思うんですよ。というのが、最初の方はゆっくり話すという設定を続けられていたんですけど、段々とセリフの量が増え始めて、あのセリフのスピードであのテンションでやったら確実に作品全体の足を引っ張ると思って(笑)。だから、多少テンションを上げたりして、ちょっと調整が入っています。それでもムーさんをいいと言ってもらえるのはうれしいです(笑)」

――1期の最初の頃は、ムーさんの口調はすごくゆっくりでしたもんね(笑)。

玉城 「そうなんです! それで、尺が足りないということが多かったので。ムーさんタイムがゆっくりすぎると、作品の足を引っ張ってしまうという(笑)。スタッフの方から言われたわけではないんですけど、僕自身が迷惑を掛けたくないな…と感じるものがありましたね」

――ムーさんにも少しずつ変化があったわけですね。唐橋さんはいかがですか?

唐橋 「今のお話を伺っていると、ムーさんを演じる玉城さんって、諦めていないなと」

玉城 「(笑)」

唐橋 「演劇要素の一つである、一手間を掛けることを忘れないというような、その姿勢が美しいなと感じました。僕だったら、キャラクターを作ってもきっといつか破綻してしまうと思うので」

玉城 「(笑)。いや、唐橋さんもめちゃめちゃ考えていらっしゃるじゃないですか!」

唐橋 「いやいやいや! ムーさんってみんながまねしたがるんですよ。現に、この質問で一番名前が挙がっていますし。あのキャラクターって、ありそうでない発明だと思うんです。すごいですよね。だから、誰を演じたいというより、あの姿勢だよなと。それに比べて僕は、発明を怠ったんじゃないかと」

玉城 「怠ってないですよ! あんなに個性があふれているじゃないですか(笑)」

唐橋 「大きい動きをして汗をかいているだけですよ、私は!!」

――百鬼さんも十分個性的ですよね(笑)。すべてのキャラクターを、見ている皆さんに楽しんでいただきたいですね。では、最後にファンの皆さんに一言お願いします!

唐橋 「映画を見に来てください!」

唐橋・玉城・定本 「ぜひお願いします!!!」

 明るくいろんな話を披露してくれた定本さん、ムーさんのイメージとは正反対(!?)に丁寧に受け答えしてくれた玉城さん、常に笑わせてくれた唐橋さんの爆笑鼎談でした(笑)。「サクセス荘」連載最後の第3回は、これまでに何度も名前が出てきたあの方や、本作の“宣伝隊長”を務める方にご登場いただきます。次回もお楽しみに!

【プロフィール】 ※劇中部屋番号順

定本楓馬(さだもと ふうま)

1995年11月23日生まれ。北海道出身。いて座。A型。主な出演作品は、ミュージカル「テニスの王子様」、映画「映画刀剣乱舞」(2019年)、ミュージカル「刀剣乱舞」、舞台「GHOST WRITER」など。舞台「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』〜うずまきナルト物語〜」が22年1月2日まで上演中。ドラマ「絶対BLになる世界vs絶対BLになりたくない男」シーズン2(CSテレ朝チャンネル1)が3月放送予定。

玉城裕規(たまき ゆうき)

1985年12月17日生まれ。沖縄県出身。いて座。O型。主な出演作品は、舞台・ドラマ「弱虫ペダル」、舞台「曇天に笑う」など。舞台「ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』〜うずまきナルト物語〜」が22年1月2日まで上演中のほか、映画「灰色の壁 -大宮ノトーリアス-」が2月25日公開予定。

唐橋充(からはし みつる)

1977年5月30日生まれ。福島県出身。ふたご座。B型。主な出演作品は、ドラマ・映画「仮面ライダー」シリーズ、映画「新 影の軍団」シリーズ、「侍戦隊シンケンジャー」シリーズ、「セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記」、舞台「どろろ」「スタンレーの魔女」「エヴリィBuddy!」「刀剣乱舞」『「バクマン。」THE STAGE』など。

【作品情報】

「映画演劇 サクセス荘 〜侵略者Sと西荻窪の奇跡〜」 

2021年12月31日(金)より全国公開

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当) 撮影/蓮尾美智子



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