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【「サクセス荘」連載・第3回】荒牧慶彦&定本楓馬&寺山武志の仲良し鼎談! 荒牧と寺山の愛を独占するかわいいあの子とは!?「いろんなところでアピールするくらい、推しなんです」2019/09/05

 ドラマという形態にもかかわらず“リハーサルは一度だけ”“本番一発勝負”というなんとも新しい試みで撮影されている「テレビ演劇 サクセス荘」(テレビ東京ほか)。また、チャレンジはそれにとどまることなく、これまで放送された内容を見ても、料理対決や劇中劇などの台本に筋書きがないシーンが多々あり、若手舞台俳優の出演者たちが持つ自身のセンスやポテンシャルによって左右される展開は、先が読めず目が離せません。

 そんな新感覚のドラマに挑戦している出演者の方たちを直撃する本連載。最終回の第3回は、英国貴族になりたいサー役の荒牧慶彦さん、映画監督を目指すチャップ役の定本楓馬さん、プロボウラーという夢を持つヒッピ役の寺山武志さんに登場していただきます!

── 今作ではリハーサルを1回行った後、本番は一発撮りで行われているということですが、本番中に焦った瞬間や奇跡が起きたことなど、印象に残っている出来事はありますか?

荒牧 「「玉さん(ムーさん役の玉城裕規)に関しては、リハーサルと本番でいきなりキャラを変えてきたので…」

寺山 「すごかったよね! めちゃめちゃ作り込んできてるわ~って」

荒牧 「リハーサルからそのキャラでやってくれと思いましたよね(笑)」

寺山 「間もテンポも独特だからすごいな~と思いましたよ。でも本人に聞いたら、セリフを頭でゆっくり思い出すためにキャラを変えたとの説もあるらしく…定かではないですけど(笑)。あと、楓馬がしっかりしてる! 俺、尊敬したもん」

荒牧 「確かに! 一番しっかりしてたよ、楓馬とまーしー(ゴーちゃん役の和田雅成)が」

定本 「本当ですか!?」

寺山 「楓馬が楽屋に来た瞬間、リュックから読み込まれた台本が出てきたのを見て『あ、ヤベッ!』と思いました(笑)」

定本 「本当に怖かったんですよね。第1回の撮影でこの作品のすごさを感じたので、『これは…』と思ってずっと自分なりにはやっているんですけど」

荒牧 「確かにこれだけアドリブを含めて自由にやらせていただけるということは、その分、根幹になる台本をしっかり頭に入れておかないと難しいんですよね。話の展開を本筋に戻せなくなっちゃうから。誰かがセリフを飛ばしたりすると『あれ? 今どこか飛んだな』というのを瞬時に判断して、助け船を出したりしないといけないですもんね」

寺山 「でも、まっきー(荒牧)は伸び伸びやっているよね」

荒牧 「俺はもう、何があっても大丈夫なキャラだから!!(笑)」

寺山 「なんか、違和感ないんだよね」

荒牧 「どういうこと!?」

寺山 「『舞台上にいるまっきーだ!』と思って」

荒牧 「いや、そんなことないでしょ!!(笑)」

寺山 「納得しちゃう、まっきーが演じる英国貴族は」

定本 「貴族ならではのポーズもいいですよね」

寺山 「すごく良かった! 後ろから照らされるバックライトも納得するんだよね(笑)」

荒牧 「あらゆるものを使いながら楽しくやらせてもらっています。こんなに個性的な役目を与えられたので、周りの人にはできないような、また違った方向に進めていけたらなって」

定本 「…なんでサーは英国貴族を目指しているのに、こんなやっすいアパートに引っ越してくるんですか?(笑)」

寺山 「そうそうそう」

荒牧 「馬とかを飼うのにお金がかかるから!」

寺山 「帳尻合わせか(笑)」

── 今、サーの役柄についてお話が出ましたが、定本さんと寺山さんはそれぞれ演じられる役柄の、どういうところに注目して見てもらいたいですか?

定本 「チャップを演じてみて感じたんですけど、自分で何かを発信するよりも、誰かの言動を見て反応する方に回った方がいいのかなと。なので、意外とツッコミ役に徹していますね」

寺山 「俺は、いろんなところでアピールするくらい今作の全キャラクターの中でチャップ推しなんです! 楓馬くんが、この見た目で他の大人たちを怒ったりするシーンが多いじゃないですか? それだけでめっちゃ面白いんだよね。すごい好き、チャップ(笑)」

荒牧 「俺もチャップが好き! 見た目がかわいい」

寺山 「本当にかわいいんだよね!」

── チャップ愛があふれていますが…ヒッピはいかがですか?

寺山 「役作りはゼロですね!(笑)。とにかくみんなの中で楽しくやれればと思っています」

荒牧 「(衣装を見て)この服はなんなの!?」

寺山 「この服の役作りが分からないんですよ!!(笑)。まぁ、みんなと絡んでいく中で自分のポジションや役が作られていけばいいかなと」

定本 「プロボウラーって、普段の生活にボウリングは絡んでこないですもんね」

寺山 「寡黙な人とかのイメージも特にないしね…。しかも旅行好きという設定もあるから、ちょっとわけが分からなくなっちゃって(笑)。あとは、とにかく楽しみたいです」

── ヒッピがこれからどうなっていくのか楽しみですね。実際にこれまでの放送を見ての反省点や、感想などはいかがですか? 今後どう演じていきたいかなどの展望もあれば併せて教えてください!

荒牧 「第1回は、スタッフさんも僕らも完全に探り合いでしたね。リハーサルではテンポ良くやれたんですけど、それが映像だと伝わらないんじゃないかということと、予定していた収録時間より短くなってしまったという懸念点があったので、テンポを下げたんですよ。それによって、見やすい部分も確かにできたんですけど、今度はスムーズにしゃべれなかったりしたので、そこは改善すべきかなと。収録時間が短くなってしまったのなら、その分アドリブでつながなきゃいけないと思いました。そういった反省も踏まえて、第2回以降は結構いろんなチャレンジができたかな」

寺山 「特に第2回は、攻め手と受け手がしっかりあるお話だったしね。僕も第1回を見て『テロップを結構入れてもらえるんだ!』と感じました。サーのセリフに“キラーン”と入っていたので、演じるキャラクターに合わせてそういう編集をしてもらえるということが勉強になりましたね」

定本 「僕は、そのテロップを見て『新しいな』と思いましたね。ドラマでああいうふうにテロップが入ることって、なかなかないじゃないですか? でも、それが見やすくてアクセントになっていて、こういう形もあるんだなと素直に感心していました」

荒牧 「あと今後の展望としては、ハプニングをもっと起こしたいなって」

寺山 「分かる!」

荒牧 「“本番一発勝負”の強みにもなり、弱みにもなるハプニングを出した方が、見ている人は楽しめるんじゃないかなと」

寺山 「みんながぶち壊しにいって、みんなで修正しにいくぐらいの方が面白そう」

定本 「第1~2回は、おとなしめでしたよね」

荒牧 「じゃあ、俺がぶち込みます!」

寺山 「やっぱり、サーは行けるよね~(笑)」

荒牧 「サーとかムーさん(玉城)とか、個性的なキャラクターの人に振り回された方が絶対いい展開になると思うんだよね」

── 和田さんたちの鼎談でも「セリフをかんでもそのまま放送されちゃうんだとびっくりした」と言われていました。

寺山 「“本番一発勝負”ですからね。かんでも、セリフがあいまいになっても…」

荒牧 「セリフがふわふわしていますよね(笑)」

寺山 「めちゃくちゃ怖い!」

荒牧 「俺も冷や汗かいた!」

寺山 「ただ、やっぱり楽しいよね」

荒牧 「終わった後、みんなボーっとしています」

寺山 「みんななかなか帰らないですからね。『とりあえず、ちょっと1回休もう!』って」

定本 「力尽きちゃってますもんね(笑)」

── 皆さんは、以前から多くの作品で共演されていて既にお互いのことを知っている関係かと思うのですが、「サクセス荘」を通して新しい一面を見たなという方がいたら教えてください!

寺山 「僕はまっきーのイメージが結構変わったな」

荒牧 「本当ですか!?」

寺山 「過去に共演させてもらった時とくらべて、今回はめちゃめちゃボケてくる! すごいな!って(笑)。演じる役柄の違い?」

荒牧 「そうかもしれないですね。普段はボケたがりですよ」

寺山 「いやもう、うれしくなっちゃって。『まっきーがすごくボケてる! 俺もいかなきゃ!』って」

荒牧 「寺さん(寺山)には何を言っても大丈夫だという謎の信頼感があるので(笑)」

寺山 「関係が長いからね!」

── 荒牧さんと定本さんは、どなたかイメージが変わった方はいらっしゃいますか?

荒牧 「僕は楓馬かな。今までに2回共演させてもらって、1回目は寡黙な役で、2回目はかわいい役だったんです。でも、『サクセス荘』ではどっしりと根幹の部分を担ってもらっているから、僕の中のイメージが変わりました。もともとお芝居のことに関してはしっかりしていたと思うんだけど、楓馬のそういった面を見たのは今回が初めてだったので」

定本 「僕は、ミスター役の高橋健介くんです。去年『ひらがな男子』という舞台で共演させてもらったんですけど、その時はすごく怖かったイメージで」

寺山 「黙っていると怖そうだよね(笑)」

定本 「その時の役柄もあってか、あまり近寄れない雰囲気を感じていたんですけど、今回の現場では『お~! 楓馬ちゃーん!』とすごい優しく声をかけてくれたんです。『あれ!? 雰囲気が違ーう!!』と思って」

寺山 「この現場で、猫かぶってる!?(笑)」

定本 「ドラマの撮影が終わった後にも、みんなでカフェに行く時に誘ってくれたりして…めっちゃ優しいです。今までは役柄のせいで怖いイメージがついちゃっていたんですけど、俺が間違いだったんだって(笑)。そこは変わりましたね」

── ドラマのタイトル「サクセス荘」にちなみ、皆さんが最近“サクセス”した体験や、今後“サクセス”したい目標があれば教えていただきたいです。

寺山 「僕は趣味で『PUBG MOBILE』をめちゃくちゃやりこんでいるんですけど…2人もやってる?」

定本 「僕もやってます!」

荒牧 「俺も!」

寺山 「まだ銃で撃つゲームしかやったことないんだけど、めちゃくちゃハマっちゃって。それをうまくなりたい。もともとゲームを全くやらない人種だったんですけど、今スマホですごく手軽にできるじゃない? だから、iPadとかも買い始めちゃって…」

荒牧 「いよいよですね(笑)。iPadの次はテレビに行きますから!!」

寺山 「そうなんだ!? 最後はそこに行きつくのね? 怖い!!(笑)。でもその上達が楽しみですね。一つずつ目標をクリアして」

── 結構家でやられているんですか?

寺山 「すごくやっているんですけど、『サクセス荘』の撮影が始まると台本を覚えなきゃいけないじゃないですか? だから、そことの葛藤ですよね。iPad内で台本を開くのか、ゲームを起動するのか…日々その葛藤をしています(笑)」

── 激しい葛藤ですね(笑)。定本さんはいかがですか?

定本 「僕は、運転免許証を取りたいです!」

寺山 「ないの?」

定本 「ないんですよ~! 免許証は身分証明書になるから欲しいんです。例えば、居酒屋に行ったら、お酒が出るじゃないですか? あ、僕は一応成人しているんですけど」

(一同爆笑)

寺山 「成人してたんだ!? なんだ~、来年の話かと思っちゃったよ」

定本 「成人してるんですよ!!(笑)。でも、居酒屋で3回に1回くらいの頻度で年齢確認されて…」

寺山 「俺が店員でも、たぶんするもん(笑)」

定本 「健康保険証はあるんですけど、顔写真付きの身分証明書がないんですよね。で、『顔写真付きのものじゃないとちょっと…』と言われることもあるので」

荒牧 「パスポートを持ち歩くわけにもいかないもんね」

定本 「でも、そのために持ち歩いていたこともありました!」

寺山 「そういった理由で免許証が欲しいのね! 車を運転したいとかじゃなくて」

定本 「運転自体にはあまり自信がないかもしれません」

寺山 「もしかして、ハンドルより上に顔が出ないとか!?」

定本 「そこそこ身長はあります!(笑)」

── 荒牧さんはいかがですか?

荒牧 「日々を1日1日…」

寺山 「急にかっこいいな!!」

荒牧 「やっぱり、1日1日が勝負だと思うので」

寺山 「いや、既に仕事で日々サクセスしてるから!!(笑)」

荒牧 「与えていただけるものを常に全力で“サクセス”していけたら、将来につながるんじゃないかと」

寺山 「(定本に)僕らも一緒だよね!?」

荒牧 「(爆笑)」

 ボケたがりだけど真面目にも語ってくれる荒牧さん、とにかくかわいい定本さん、そして優しくツッコミながら話を広げてくれた寺本さんの和やか鼎談でした。荒牧さん&寺山さんのあふれんばかりのチャップ愛が伝われば幸いです(笑)。

 さて、全3回にわたってお送りした本連載はいかがでしたか? “本番一発勝負”という、プレッシャーがすごい環境で演じられている皆さんに共通している思いは「緊張しつつも、全力で楽しむ!」。その和気あいあいとした雰囲気は、この連載で伝わりましたよね? 皆さんが楽しみながら試行錯誤して作られている「サクセス荘」は、最終回まで私たちをハラハラドキドキさせてくれるはず。ここで明かされたさまざまな裏話と照らし合わせながら、ぜひ最後までご覧ください!

【プロフィール】 ※劇中部屋番号順

荒牧慶彦(あらまき よしひこ)

1990年2月5日生まれ。東京都出身。ミュージカル「テニスの王子様」シリーズ、舞台「刀剣乱舞」シリーズ、「MANKAI STAGE『A3!』」シリーズ、ドラマ「REAL⇔FAKE」(TBSほか)、バラエティー番組「ARAMAKINGDOM~アラマキングダム~ あらまき王子のお助け戦記(仮)」などに出演。なお、舞台「サザエさん」が現在上演中、舞台「イノサン musicale」が11月29日より、「憂国のモリアーティ」が2020年1月10日より上演予定。

定本楓馬(さだもと ふうま)

1995年11月23日生まれ。北海道出身。ミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズンの青学(せいがく)9代目・不二周助役、舞台「今、僕は六本木の交差点に立つ」、舞台「ひらがな男子」、舞台「戦刻ナイトブラッド」、ミラクル☆ステージ「サンリオ男子」、ドラマ「虫籠の錠前」(WOWOW)、「映画刀剣乱舞」などに出演。また今秋、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~にサイ役で出演が決まっている。

寺山武志(てらやま たけし)

1987年12月23日生まれ。愛知県出身。ミュージカル「テニスの王子様」シリーズ、ミュージカル「黒執事」シリーズ、斬劇「戦国BASARA」、Rock Opera「R&J」、「ハイスクール!奇面組」シリーズ、「熱血硬派くにおくん 乱闘演舞編」、寺山武志単独ライブ「株式会社寺山第二回株主総会」、バラエティー番組「オガッタ!?」(仙台放送)などに出演。また、10月に芸人×俳優のお笑いフェス「MONSTER LIVE!」に出演予定。

【番組情報】

木ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘」 
テレビ東京ほか 
木曜 深夜1:00~1:30

取材・文/鬼木優華(テレビ東京担当)
撮影/蓮尾美智子

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