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King & Prince・永瀬廉が時代劇初挑戦! ちょんまげ姿をメンバーにいじられる!?2021/12/16

King & Prince・永瀬廉が時代劇初挑戦! ちょんまげ姿をメンバーにいじられる!?

 King & Princeの永瀬廉さん主演の土曜ドラマ「わげもん~長崎通訳異聞~」が、2022年1月8日からNHK総合テレビにて放送されます。言葉を操る通詞=和解者(わげもの)、今でいう通訳が活躍する、幕末長崎が舞台の物語です。

 主人公は通詞だった父の失踪の謎を追って江戸からやって来た伊嶋壮多(永瀬廉)。長崎で父を捜すうちに、オランダ通詞の森山栄之助(小池徹平)や、長崎の裏事情に詳しい神頭有右生(髙嶋政宏)らと出会い、長崎ならではの事件に巻き込まれていきます。そんな壮多を演じる永瀬さんは時代劇初出演。初めてのことに戸惑いながらも奮闘した永瀬さんから、作品に対する思いを伺いました!

――本格的な時代劇に初挑戦した感想を教えてください。

「僕が知らなかった世界でした! かつら一つでも準備がすごく大変で。町人の風貌も町の雰囲気も違うし、セリフでも違いを感じていました。でも時代劇ならではのセットの雰囲気を味わえて、すごく楽しくできました。所作はクランクインの前から所作指導の先生の方に少しずつ学んでいました。所作において普段の永瀬廉の姿勢が出ないように気を付けましたね。ほかにも、時代劇で長崎だからということもあって、結構方言が多くて、台本を見て『どういう意味だろう』と思った単語は調べたりしました」

――かつらの準備が大変だったとのことですが、ご自身のちょんまげ姿を初めてご覧になった時はいかがでしたか?

「そもそも前髪を上げて、おでこ全開にしたことが今までになかったので、最初は少し恥ずかしさもあったし、見慣れなさすぎて笑ってしまいました。でも皆さんが『すごく似合ってる』と言ってくださって。今ではもう慣れて、自分のちょんまげ姿も良いんじゃないかと思っているし、かつらをつけると、『今日も撮影を頑張ろう』と気合が入ります」

――周りからはどんな反響がありましたか?

「『わげもん』の主演というニュースがネットで流れた時に、ジャニーズWESTののんちゃん(小瀧望)から、そのニュースのスクリーンショットと共に『笑』って来ました(笑)。『似合ってるでしょ?』って返信したら『うん』って返ってきました。King & Princeのメンバーからは、『あれ、今日かつらじゃないじゃん!』っていじられるようになってきましたね。そういう時は、笑って突っ込んでいます」

――舞台は長崎ですが、行ったことはありますか?

「たぶん人生で1回も長崎に行ったことがないんです。でも今回のドラマをやらせていただいてから、出島や軍艦島、有名なところでいうとハウステンボスに行きたくなりました。長崎の異国情緒あふれる感じが好きですね」

――クランクインの時のことは覚えていらっしゃいますか?

「覚えてますね! 長崎に着いて、『あ、これが長崎の町並みか』というシーンです。時代劇ならではの町並みで特産品やつぼが並んでいて、そこを圧倒されながらも楽しんで歩くのですが、壮多としても僕としても初めてだったので、興味深く見ていました。京都で撮影をしていたのですが、セットがどこをとっても画になる風景ばかりで、壮多の格好で『どこで写真撮ろうか?』とマネジャーさん相談して悩むくらい趣がありました。撮影所付近の名物喫茶にも行けて、すごく楽しかったです」

――この作品の魅力はどんなところだと思いますか?

「通訳に焦点が当てられるところが楽しみでした。楽しみ以上の苦労は多々あったけど、教科書で習っていない舞台裏が描かれている作品はあまりないので、見ている人にも新たな刺激が与えられるんじゃないでしょうか。よく取り上げられる歴史は戦国時代が多いけど、『わげもん』はペリー来航前で、その時代のことを知ると、戦国時代とは違った魅力があります。当時の日本や長崎の内情が知れるのは自分にとって新しい刺激でした」

――では、壮多の魅力を教えてください。

「壮多は大胆な行動をするところや、言葉は通じなくても出会った人たちの心を和解しよう、理解しようという姿勢が魅力。大田清十郎(浅香航大)という血の気の多いタイプにも臆さず、無理やり清十郎を壮多が行きたい場所に連れて行くんです。心の中でビビッてる部分もあるけど、自分にとって必要なことには突き進めるし、自分に必要かどうかを見極められる頭の良さもあるんです。もし壮多が僕の周りにいたら、自然と協力してあげたいし、ついていきたくなると思います」

King & Prince・永瀬廉が時代劇初挑戦! ちょんまげ姿をメンバーにいじられる!?

――壮多は流ちょうなオランダ語を話しますが、オランダ語はどのように習得したのでしょうか?

「めちゃくちゃ苦労しました。オランダ語はもちろん日本語と違うし、英語にも似ている単語はあるけど、やはり全然発音も違うし、正しく発音するのが大変で。本番は変に緊張しながら言っていたのを思い出します」

――そもそもオランダ語はご存知でしたか?

「一文字も聞いたことがなかったかも…。考えた人すごいですよね! 特に発音が難しくて、未知の世界を体験しました(笑)。練習の時に、先生が話すオランダ語を言いやすいようにカタカナにして書き写そうとしたんだけど、それもできないくらい耳が慣れていなくて。先生にオランダ語の読み方をカタカナで書いていただいて、それを一緒に読みながら、発音を直してもらいました。なかでも“G”の“ガッガッ”という発音をナチュラルに言うのが難しかったです。だから、お休みの時には、リモートで先生に発音練習をお願いして…。“G”の発音は、オランダ語通詞の森山さん(小池)もあるので、現場で“べライフトゥ”(begrijpt)などと一緒に言い合っていました。難しかった!」

――小池さんが演じるオランダ語通詞の森山栄之助は、壮多の導き手となる人物ですね! 共演して印象的だったことはありますか?

「右でオランダ語、左で長崎弁を聞いている感じの森山さんを見た時に、『俺よりめっちゃ大変だ』って思ったんです。森山さんがそういう外国語を話すシーンを序盤に撮るから言葉の練習をしていたんだけど、そういう森山さんを見ながら、『俺もそろそろああなるのか』と。あの時は話し掛けづらかったですね」

――言葉も大変そうですが、ほかにもお芝居をする上で心掛けたことはありますか?

「壮多は耳がいいので、ちょっとした言葉の違和感に気付いて、なんか怪しいなと気付けるんです。頭が切れるところもあるので、そういう部分を表すために日本語も外国語も、とにかく人の話をよく聴くという部分を大事に演じていました」

――オランダ語や英語、長崎弁など多言語が飛び交う現場だったんですね。

「中国語も出てきたりするので…。普段、さまざまな言語がここまで飛び交うことが自分の身の回りにないし、耳なじみがないからこそ、ぐっと魅入られました。壮多が生きた時代だからこその状況でもあるので、それも楽しんでいます」

――森山や神頭は、壮多を厳しくも人生を導いてくれるような人物ですが、永瀬さんご自身の人生を導いてくれた人を伺いたいです。

「導いてくれる…。導かれたというと、やはりジャニー(喜多川)さんですね。僕自身、今の立ち位置に立たせてもらうことになるとは思っていなかったけど、気付いたらジャニーさんの言葉に導かれてKing & Princeになった実感があるので、僕の人生に一番影響を及ばしたのは間違いなくジャニーさんだと思います」

――朝ドラや映画など役者の仕事で活躍されていますが、今の状況をどのように感じていますか?

「この1年はずっと“どんとこい”、“全部出し切ってやるぜ!”という気持ちでいて、気付いたら11月でした。その感覚が妙に心地よくて。一つ一つにやりがいがあって。本当にいろんなことをやらせていただいたので、自分の力や経験になったなと。あらためて喜びを感じています」

――さまざまなことを体験して、あらためて“自分ってこういうタイプだったんだな”と知ったことはありますか?

「追い込まれれば追い込まれるほど、踏ん張ったりするタイプだと知りました。例えば、グループの仕事プラス自分が出演する作品の撮影があった時には、『いいじゃん、来いよ』という気持ちになっている自分には驚きましたね。あらためて振り返ると、永瀬廉にとっても、1人のジャニーズのタレントとしても、実りのある1年だったなと思います」

――では最後に、今後、時代劇で演じてみたい人物を教えてください。

「時代劇は刀を持って戦うイメージ。今回、僕は刀を腰に差していなかったので、次もしやらせていただけるなら、殺陣に挑戦したいです。刀さばきの格好よさに憧れがあるので。演じてみたいのは、誰だろうな…。二刀流の宮本武蔵。刀1本でもままならないだろうけど、だから逆に2本にチャレンジしたいです(笑)」

――ありがとうございました!

King & Prince・永瀬廉が時代劇初挑戦! ちょんまげ姿をメンバーにいじられる!?

【プロフィール】

永瀬廉(ながせ れん)
1999年1月23日生まれ。東京都出身。2018年、King & Princeとしてデビュー。19年に映画「うちの執事が言うことには」で映画初主演、「FLY! BOYS,FLY! 僕たち、CAはじめました」(フジテレビ系)でテレビドラマ初主演を務める。21年5月には連続テレビ小説「おかえりモネ」(NHK総合ほか)の及川亮役で注目を集め、22年1月21日には主演を務める映画「真夜中乙女戦争」の公開が控えている。

【番組情報】

土曜ドラマ「わげもん~長崎通訳異聞~」
1月8日スタート
NHK総合
土曜 午後9:00~9:49 

取材・文/K・H(NHK担当) 撮影/Marco Perboni 
ヘア&メーク/KAZUOMI(メーキャップルーム) スタイリスト/米村和晃、横田勝広(共にYKP) 
衣装協力/EMPORIO ARMANI(ジョルジオ アルマーニ ジャパン:03-6274-7070)



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